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地元に愛される帯広の老舗『高橋まんじゅう屋(たかまん)』。親から子へ、子から孫へと伝わる『おいしさへのこだわり』

2026.8.8

こんにちは!DO-Life記者のmadokaです。
今回訪れたのは、おやきやソフトクリームを求めて行列が絶えない帯広のあの名店!

長年愛される理由や商品のお話を聞けると思うとワクワクします。

創業70年を超える、帯広の『たかまん』

帯広にお住まいの方なら誰もが知っている名店「高橋まんじゅう屋」。和風モダンな外観に、赤い暖簾が目印です。平日の夕方、閉店が近い時間に訪れたのに、お客さんが度々出入りしています。

お店の大きな窓から見える高橋さんの姿

店内に入って聞こえてくるのは「いらっしゃいませ」の明るい声。生地の甘さと香ばしさにほっと心が温まります。さっそく店主の高橋さんに声を掛けてみることにしました。

 

Madoka

こんにちは!今日は『たかまん』の商品のことや、高橋さんのことを知りたくて伺いました。取材よろしくお願いします。

高橋さん

よろしくお願いします。それではさっそくおやきを焼いていきますね。

お話を伺いながら、目の前でおやき(大判焼)を焼いてくれることに。高橋さんは慣れた手つきで焼き型に生地を流し込んでいきます。

 

Madoka

見慣れた光景ですが、こんなに近くで見るのは初めてです。近くだと、熱気もすごいですね。

高橋さん

もう慣れました。毎日のことですからね。

高橋まんじゅう屋は昭和29年(1954年)に高橋さんの祖父母(幸造さん・ヒサノさん)が創業しました。当時の店名は『高橋冷菓店』。アイスキャンディーを主力商品に、喫茶店として営業していたといいます。

創業当時のガラス看板

夏の間は好調でも、冬のあいだはアイスキャンディーの売り上げが落ちてしまう。それを補うために幸造さんはおやきを販売し始めたそうです。

 

Madoka

おやきは幸造さんの機転から生まれた商品だったんですね。いまでは『高橋まんじゅう屋といえばおやき』というイメージがすっかり定着していますよね。お客さまが実際によく購入されるのもおやきなんでしょうか?

高橋さん

そうですね。やっぱり、チーズとあんのおやきを買う方が多いです。うちは1人当たりの購入個数がとても多いんですよ。なかには一度に数十個、という方も。

 

Madoka

それは多いですね!たしかに『たかまん』のおやきは手土産にもぴったりなので、たくさん買いたくなる気持ちが分かります。おやきは1日に何個ぐらい販売しているんですか?

高橋さん

その日によるけれど、多いときで1日1000~2000個ですかね。実は、作ろうと思えばたくさん作れるんです。でも、在庫は30個ぐらいに抑えて、必要に応じて作るようにしています。

Madoka

作り置きをしないのは、出来たてを食べてほしいという想いからでしょうか?

高橋さん

そうです。

Madoka

でも、数十個の注文が入ると、在庫がなくなったりしませんか?

高橋さん

そういうことも起こりますね。できるだけ多くの方に食べてほしいという気持ちでやっているので、たくさん買いたい方には予約をお願いしたり、時間を空けて来てもらうようにお願いしています。

チーズおやきの焼き印

話している間にも、おやきはどんどん焼き上がっていきます。気づけば目の前には、きれいな焼き色のおやきがずらり。

 

Madoka

高橋さんが初めておやきを焼いたのは、何歳ごろだったんですか?

高橋さん

生まれたときから家がまんじゅう屋だったので、小さいころから焼いていましたよ。はじめは1個、2個の少ない量から練習しました。仕事としてしっかりとお店に立つようになったのは30才のころです。

Madoka

おやきを焼き続けて、もう30年以上になるんですね!技術を身に付けるために、ご家族からどのようなことを伝授されましたか?

 

高橋さん

厳しく何かを言われたというよりも、見て覚えてきたって感じですね。結果を出しながら、一つひとつ受け継いできました。

Madoka

たくさんのおやきをいつでもおいしく、同じように作るのは、とても難しそうですね。

高橋さん

そうなんです。一時期は父と母、私と弟の4人体制で焼いていたこともありました。でも、なにかちょっとした違いなんでしょうね。お客さんから『今日は味が違うね』といわれることもありました。うちはほとんどの方がリピーターで、みなさん『たかまんの味』をよく知っています。安心して食べてもらいたいので、今では私が1人で焼いていますよ。

同じ品質で提供するために1人で焼く。その想いは『作り置きしない』というところにも通じるところがあります。

 

高橋さん

1人で作っているので、1時間に200個ぐらいしか作れません。うちは私が焼き、妻の美哉がレジに立ち、弟が中で仕込みをする3人体制です。作り置きせず、少ない人数でいかに多くの方に商品を提供するか、という部分はとても大切にしています。

世代を問わず愛される「たかまん」の人気商品

高橋まんじゅう屋の人気商品は『チーズおやき』です。焼きたてはチーズがとろ~り。

 

Madoka

チーズのおやきって全国的にもめずらしいですよね。

高橋さん

チーズおやきは父が開発した商品なんです。甘いおやきが主流のなか、甘じょっぱいチーズのおやきはめずらしさもあり、年代問わずどんどん売れるようになりました。

『チーズおやき』のおいしさは口コミで広がり、親から子へ、子から孫へ。「子どもの頃から食べていました」というお客さんも多く、今では観光客がお目当てに訪れる人気商品になっています。

最近は、SNSなどの影響も感じていると妻の美哉さんも話してくれました。

 

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美哉さん

帯広と韓国が直行便で繋がってから、韓国のお客さまも増えました。とくに、ソフトクリームが人気です。きっとインスタなどを見て、知ってくれたんでしょうね。

Madoka

『たかまん』はソフトクリームも根強い人気ですよね!

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美哉さん

ソフトクリームだけを買いにくる方もいます。200円で販売しているんですが、ときどき値段の低さに驚かれますね。『たかまんの商品、もっと値上げしたほうがいいよ』とお客さんに言われることもあるんです。

 

Madoka

控えめな甘さで、軽い食べ心地ですよね。季節や時間関係なく、ぺろりと食べられるので、いつも誘惑に負けて買ってしまいます。おやきを目的に買いに来ているのに、ついついソフトも一緒に買ってしまうんです。

取材中も、ソフトクリームを買う方が何人も訪れていました。暑い時期は特に、多くのお客さんが冷たくて甘い癒しを求めて訪れるのだとか。

 

Madoka

実は、『たかまん』のかき氷も好きなんです。昔ながらの粒の荒いタイプのかき氷で、歯ごたえがいいんですよね。『ふわふわ系』のかき氷も流行っていますが、やっぱり王道の『ガリガリ系』も捨てがたいというか。

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美哉さん

そういう昔ながらのものが好きだって言ってくれる方が根強くいるっていうのも、うちのおもしろさかなと思いますね。

親から子へ。世代をつないでいく『たかまん』の味

Madoka

『たかまん』を親や友だちと一緒に食べて育ってきた、という方も多いと思います。大人になって、家族が増えたらまた訪れて……。長年お店に立っていると、そのような『世代の変化』みたいなものを感じますか?

 

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美哉さん

小さかった子がいつのまにか大人になって、結婚したり子どもが生まれたり、そういうのが見られるととてもうれしい気持ちになります。お客さんの年齢を聞いて、自分の年齢やお店に立ってきた年月を改めて実感することもありますね。

高橋まんじゅう屋の歴史はすでに70年を超えています。3世代にわたって親しんでいる家族も少なくありません。

帯広市の古い地図が印刷された包装紙

最後は高橋さんに、長い年月のあいだ親しまれてきた高橋まんじゅう屋の今後について聞いてみました。

 

高橋さん

これからも、おいしい商品を変わらず提供していきます。たくさん売って多く儲けようとは思っていません。ですが、多くの人にできるだけ待たせずに提供したいと思っています。

Madoka

高橋さんは、今日の取材で『同じ品質で提供したい』という想いを何度か口にされていましたね。

高橋さん

毎日のように来てくださる方にも、遠くから来られる方にも満足してもらいたい。そのためには、商品への信頼が大切だと思っています。また、ただ物の売り買いではなく、人と人のやりとりだということも意識しています。買ってくださった方が、おいしいものや時間を誰かと共有して、笑って過ごしてくれたらいいな。そう思っています。

店内で次々と焼き上がるおやきもソフトクリームも、長年変わらない味を守り続ける理由は、高橋さんご夫妻の『人と人とのやりとり』を大切にする想いにありました。

帯広を訪れたら、ぜひ『たかまん』で、できたてのおやきを味わってみてくださいね。


高橋まんじゅう屋
住所 帯広市東1条南5丁目
電話番号 0155-23-1421
営業時間 9:00~18:00
定休日 毎週水曜日と第2、第3火曜日

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