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釧路の魅力的な地元店をもっとみんなに知ってほしい。『フィールドノート』で繋がる地域の絆。前編

2018.9.26

芦野店の小林です。
突然ですが、お店の片隅でこんなフリーペーパーを見たことはありませんか?

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もしかするとこちらの表紙のほうなら覚えている、という方もいらっしゃるかもしれませんね。

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これはユタカコーポレーションさんが発刊されている釧路のフリーペーパー「フィールドノート」といいます。このフリーペーパー、もともとはとある男性が一人で創刊されたというのをご存知ですか?

今回はフィールドノートの生みの親であり、現在はユタカコーポレーションの社員として発刊に携わっていらっしゃる清水達也さんに、創刊に至る経緯や釧路に対する思いなどについてお話しを伺いました。

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ちなみに清水さんは、私と同世代で同郷でした(笑)取材中はとても話が合って面白かったです(笑)

フィールドノートとは?

フィールドノートの冒頭には「どのマチにもあるモノではなく、このマチにしかないモノをえらぶ」という言葉が書かれています。この言葉の通り、フィールドノートは釧路のお店やここに住まう、または関わる人々を紹介するローカルメディアです。

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年に4回発刊されており、主に個人店や地元商店を中心に紹介されています。フィールドノートでお店を調べる人もいらっしゃるのでは?

釧路のフリーペーパーということもあり、釧路にしか置いていないと思ったら大間違い!実は釧路管内を中心に東京や愛知、熊本など県外にも置かれているんです。

また長期滞在(短期滞在)で夏場に釧路に来られた方にもお送りしているのだとか。「不在の間の釧路の情報が知りたい」「釧路の方ともっと交流したい」という、滞在者の方のご要望にお応えしているそうです。フィールドノートを読んで、次回の釧路滞在を楽しみにしている人も多いのかもしれないですね。

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だからといって、どこにでも置いているわけではありません。釧路に何かしらご縁のある方、または清水さんとご縁のあった方のお店にしか置いていないそうです。それもこだわりのひとつなんですね。

この度、私の勤務先である芦野店にも置いていただきました!ご来店時、よければお手にとって御覧ください。

ホーム(釧路)を応援するきっかけに…創刊に至る思い

小林

もともとは一人で創刊されたと聞きました。自費出版となると、印刷代もかさみそうですし、取材もしなければいけないし…と、想像するだけで大変なことが多そうですが、そもそもなぜフィールドノートを作ろうと思ったのですか?

清水さん

フィールドノート創刊は、私が東京から釧路に帰ってきたときに感じた思いが原点にあります。一時期東京で働いていて、釧路に戻ってきたのですが、原付きで旅をしながら釧路に帰ろうと思いまして(笑)

小林

原付きで!?めちゃめちゃ大変じゃなかったですか?!

清水さん

なかなか楽しかったですよ^^ その旅行中、いろいろな街を巡ったのですが、印象に残る街とそうでない街があることに気づいたんです。なぜだろうと考えると、印象に残らない街はフランチャイズのお店がとても多かったんですよね。

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清水さん

もちろんフランチャイズが悪いということではないんですよ。全国どこにいても同じものが食べたり買えたりできますから、とても便利ですよね。私も利用します。でも旅をしていて、なぜかそういうお店が多い街は私の印象にあまり残らなかったんですよね。

小林

そうなんですか…でも釧路も、フランチャイズが多いですよね。

清水さん

そうなんです。ですので、釧路に着いた時に思ったのは「釧路が一番やばいかも」でした。個人店の多い市街地には人が少なく、実際便利な大型スーパーやフランチャイズ店ばかり利用している印象が強かったので、これはやばいなと。

小林

それが発刊のきっかけだったんですか。

清水さん

原点はそこですね。でも最初は「なんでこうなっているんだろう」としか思っていなかったんです。
でもその後、地元店の色々な店主さんと話をするうちに「地元の人って地元の店使わないよね」って話がたくさん出てくるようになって。あ、自分もそうだなって思ったんですよね。

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小林

確かに…私もそうですね。

清水さん

地元のお店を利用することって、地域を潤すことになりますよね。でも自分も含めて、地元の人はなぜか地元のお店を利用しない。
なんとなく地域の中で血が巡っていないような感覚に陥りました。

皆さん、地元の野球チームとかサッカーチームとかは熱を入れて応援されますよね。地元のお店を利用するのって、それと同じだと思うんです。

でもなぜか、地元のお店は知ってはいるけれど利用できていない。気持ちが利便性に負けてしまって、ホームを応援できていない。その積み重ねが将来的に、釧路を「印象の残らない街」にしてしまうのではないのかなっていう危惧を抱いたんです。

小林

確かに地元チームは応援しますよね!日ハムが来た時もみんな大喜びですもんね!

清水さん

そうですよね。
だから地元に一票入れるような感覚で、ホームを応援するような気持ちで、例えば何か買うなら、なるべくならコンビニではなく地元のスーパーや商店を利用できたらいいよねって。
そのきっかけになればと。

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小林

なるほど。私もそうですが、地元の人は「釧路ってなにもない」ってよくいいますね。私もあんまり地元のお店のことはよく知らないです…。だから利用しないんですかね?

清水さん

私もそうでした。でも釧路には魅力的な地元店がたくさんある。
それを皆さんに知ってほしいし、利用してほしい。それで最初は別のフリーペーパーを発刊したんです。自分の力不足で長く続けることはできませんでしたが。

 

小林

そうだったんですか。じゃあフィールドノートは二回目の正直?

清水さん

そうですね、フリーペーパーをやめてから、後ろ髪惹かれる思いがあったので、自分の仕事として発刊できないだろうかと思ったんです。フィールドノートを創刊したのは、こうした思いがあったからですね。

こうして生まれたフィールドノートでしたが、廃刊の危機に直面したこともあったそうです。また、現在は不動産会社のユタカコーポレーションから発行されていますが、なぜユタカコーポレーションさんだったのでしょう?不動産業フリーペーパーって、関係がなさそうな…。

そのあたりについても、後編でしっかり伺ってきました!こちらもぜひ御覧ください。

後編に続く・・・。

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