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サスティナブルの観点から十勝の新しい魅力を発信したい!@やさいくる

2023.6.26

こんにちは!
DO-Life記者の田中です。

今回はInstagramで見かけてからずっと気になっていた『やさいくる』さんに取材してきました!

 

田中

野菜の葉などを活用して紙を制作しているやさいくるさん。 野菜を使って紙を作るという発想がなかったので、色々なお話を聞けるのが楽しみです♪

古紙と廃棄予定の野菜の葉と豆から作る紙漉き体験

旧昭和商学校Paletteにアトリエがあります。

理科室を改装したアトリエは学生時代を思い出します。

 

田中

理科室の雰囲気が懐かしい!

今回取材させていただいたのはグラフィックデザイナーの三ツ山 朋美(みつやま ともみ)さん。グラフィックデザイナーのお仕事をしながら、やさいくるとしても活動しています。

古紙と野菜の葉を使ってペーパーランタンを作るというワークショップメニューもあるということで、体験させていただきました!

 

田中

今日はよろしくお願いします。 野菜の葉を使ったペーパーランタンは初めて聞いたので、どんな感じにできるのか凄くワクワクします!

三ツ山さん

古紙を溶かした水に廃棄予定だった野菜の葉を入れて、「手漉き型」という道具を使って紙を漉いていきます。準備してあるので、早速作ってみましょう。

畜大練成会からもらった古紙をミキサーで細かくして、水に溶かします。うっすらピンク色なのが可愛い!

ミキサーにかける前

ミキサーにかけた後

 

三ツ山さん

紙がピンク色に見えても、乾くと白っぽくなって薄いピンク色になるんです。

 

田中

不思議ですね!

三ツ山さん

では、野菜の葉を細かくちぎって水槽の中に入れてください! 今回は帯広市にあるいずみ農園さんの人参の葉と清水町のさわやま農場さんの豆を を使います♪

いずみ農園さんの人参の葉

さわやま農場さんの豆をミキサーで細かくしています。

 

田中

ここから紙になるなんてまだ想像できません!

三ツ山さん

しっかりかき混ぜたら、手漉き型を水槽に入れてゆっくりとすくい上げます。 そして平行になるように置いてください。

 

田中

もうすでに紙になってる!

三ツ山さん

ひっくり返して、型枠から紙を剥がしてタオルで水分をとっていきます。 これを人参の葉と豆の2種類作ります。

 

 

田中

工程がシンプルでわかりやすい! 高度なテクニックも必要ないのでお子様でも楽しめそうです。

三ツ山さん

紙ができたら風船を膨らませて型を作ります。型ができたら、紙をちぎって風船に沿って貼り付けていきます。

 

 

田中

紙を張り付ける時のポイントはありますか??

三ツ山さん

なるべく大きく紙をちぎって貼り付けると可愛くできるような気がします!

三ツ山さんにアドバイスをいただいたように、なるべく大きく紙をちぎって貼り付けます。

 

田中

貼り付けるだけなので無心で作業できるのがいいです!

10分ほどで完成しました!
飾りの人参の葉もいいアクセントになっています。

 

田中

あっという間に完成してびっくり!紙の質感が素朴で凄く好みでした。 人参の葉や豆のプチプチ感も凄く可愛いです♪

あとは乾くのを待つだけ!
大体一晩寝かすのがベストだそうです。

完成イメージ。
ランタンの中にLEDキャンドルを入れると幻想的できれいです。

新しい農業のカタチを伝えたい

 

田中

ペーパーランタンづくり、とても楽しかったです! ここからは三ツ山さんのお話をお伺いしたいです。

田中

やさいくるの活動を始めようと思ったきっかけを教えてください!

三ツ山さん

「やさいくる」は山忠HDとかちアークキッチン㈱というA型福祉事業所と業務提携している事業です。 野菜の葉を使った紙を作りたいと思ったきっかけは、デザインの仕事をしていて名刺って 会話のきっかけになる重要なアイテムだなと思ったことです。

三ツ山さん

せっかく十勝にいるのだから十勝を感じられる紙で名刺を作りたい!と思い、考えついたのが、野菜の葉を織り交ぜた紙づくり。 そこから試行錯誤を重ねて、今のやさいくるの活動に繋がっています。

 

田中

やさいくるの活動を通して、どんなことを伝えていきたいですか?

三ツ山さん

普段は気付きづらい大切なものに少しでも目を向けてくれたらいいなと思っています。 例えば普段スーパーで売っている人参には葉がなく、人参の葉を見たことがないという人もいるかもしれない。だけど、やさいくるの紙を見て「人参の葉っぱってこんな形なんだ!」と興味を持ってもらえる小さなきっかけになってもらえたら嬉しいです。

 

田中

確かに普段の生活で人参の葉を見ることはなかなかないですもんね。

田中

三ツ山さんはキャンドル作りも行っていると聞きました! どんなキャンドルを作っているのですか??

三ツ山さん

音更町の廃棄予定のなたね油を使ったキャンドルや十勝の豆でデザインしたソイキャンドルなど、十勝の食材でキャンドルを作っています。

三ツ山さん

もともとキャンドルが好きで作ってみたいなと思ったのがキャンドル作りを始めたきっかけです。 ありがたいことに、音更町のふるさと納税の返礼品や石屋製菓さんとのクラウドファンディングのリターン品に選んでいただいています。

田中

ソイキャンドルは白いけど、なたね油で作ったキャンドルは淡い黄色なんですね!

三ツ山さん

はい!色味が違うので同じキャンドルでも違う雰囲気が楽しめると思います。

田中

人参の葉の飾りも可愛いです♪

田中

では最後に、三ツ山さんのこれからのビジョン、目標を教えてください!

三ツ山さん

これからもやさいくるの活動を通して十勝ブランドを広めていきたいなと思っています。 また新しい角度で十勝の農家さんの魅力を発信していき、農業の新しい価値を生み出していきたいです。

 

田中

ありがとうございます。 私も十勝が大好きなので、三ツ山さんのこれからの活動を応援しています!

取材終わりに三ツ山さんと一緒に記念撮影をしました!

「廃棄予定のモノを新しいカタチに生まれ変わらせて、無駄をなるべく減らしたい」。というサスティナブルな考えと三ツ山さんの優しさが形になって、やさいくるの活動に繋がっているのだなと思いました。

 ユニークな角度から十勝の魅力を発信している三ツ山さんを見ていると、同じ十勝に住んでいるクリエイターとして「私も頑張らなくちゃ!」と勇気と元気をもらえました。


やさいくる「ペーパーランタン作り」

料金 1500円(予約制)※予約は5名から
ホームページ https://yasaicle.net/
Facebook https://www.facebook.com/yasaicle
Instagram https://www.instagram.com/yasaicle/


取材・撮影協力:Sayaka

1996年生まれ。北海道十勝在住。ポートレートを中心に広告、レストランのメニュー撮影、企業撮影などを撮影。また、最近は動画撮影や映像制作にも精力的に取り組んでいる。
SayakaのInstagramはこちら!

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