ごきげんよう、帯広店の大原です。
温泉ソムリエの資格を持つ私が、道東のさまざまな温泉を堪能し、主観でレビューさせていただくこの企画。
今回は引き続き、鹿追町にある「然別峡 かんの温泉」さんのレビューをお届けいたします。
※前編はこちらからご確認ください。↓
温泉ソムリエ大原&カメラマン長谷川が行く道東温泉巡りの旅 〜 然別峡 かんの温泉 前編 〜
露天風呂あり!イナンクルへ泉入!
続いては、前編でご紹介したウヌカルと並ぶ大浴場「イナンクル」に入ってみましょう。最初に見えるのはイナンクルアンナーの湯です。
うむむ、これはなかなかの熱さ…
しかし、熱い湯が大好きだと言われる江戸っ子の理想の温度かもしれません。
私は江戸っ子ではありませんが。
続いてはお隣にあるイナンクルアンノーの湯に入ってみましょう。
今回は一緒に同行した長谷川が入浴します。
こちらもなかなかの熱さとのこと…外の雪が恋しくなりますが、多分このまま飛び込んだらヒートショックで大変なことになるでしょう。
ちなみにどちらも透明で透き通っております。
あ〜、気持ちいいなあ…
ふたつの熱い温泉で温まったところで、露天風呂に移りましょう。
実はここイナンクルにはふたつの露天風呂があります。
その名も春鹿呼(しゅんろくこ)の湯と秋鹿鳴(しゅうろくめい)の湯。
秋鹿鳴の湯は残念ながら台風で故障してしまい、現在復旧作業中とのこと。
そのため今回はこちらの春鹿呼の湯に入らせていただきます。
温泉に来たなら、ぜひとも露天風呂は楽しみたいところ。
そう、それがたとえ冬でも…。
露天風呂というと、外気温に合わせてとても熱くしてあるところが多いですよね。
ウヌカルにあった波切の湯の温度を考えても、とてつもなく熱いことが予想されます。
ということで、意を決して足を入れてみると…
!?
ぬるい!?ぬるいだと!?
これがまた30度もないくらいの低温温泉。
期待を裏切られるも、実は個人的には一番お気に入りのお湯です。
これはたまらん…
長谷川にも入ってもらいましたが、ちょうどいい温度とのこと。
何よりお湯が濁っている!今までとは明らかに違います!
そして独特の鉄のような香り…。
温泉に入ってる!という感じです。
熱いだけが温泉じゃないというのを改めて実感しました。
ぬるいのでいつまでも入っていられますね。
すぐのぼせる私にとって、ここまでちょうどいい温度があったでしょうか…。
のぼせも凍えもしない、ちょうどいい温度。
すばらしいかな、春鹿呼の湯…。
入ってるだけで元気成分が自然と体に入ってくるようです…。
ふと上を見上げると、天井にはウヌカルのトンネルと同じ、おしゃれなライトが吊られています。
いや〜、本当に素晴らしいお湯でした。
これで男風呂女風呂、どちらも制覇…と思ったのですが、これだけではかんの温泉完全攻略とは言えません。
まだ湯宿の温泉と幾稲鳴滝の湯、そしてイコロ・ボッカの湯が待っております。
幾稲鳴滝の湯へ!
まずはかんの温泉最深部、温泉施設とは別の場所にある幾稲鳴滝(いねなるたき)の湯に向かいました。
幾稲鳴滝(いねなるたき)の湯は小さい橋を渡った先にある、緑の小屋の中にあります。
中に入ると、すぐに脱衣所があります。
そこを抜けると見えるのが、大きなイチイの木、北海道で言うところのオンコの木でできたお風呂。
檜の湯船はよくありますが、イチイの木をくりぬいたような温泉というのは珍しいですよね。
今回は保温のため、周りにビニールがかぶさっておりますが、暖かくなるとその絶景を眼前に貸し切りで入ることができるのです。
都会はなんでもあると言いますが、街中ではまずできない贅沢ですね。
今回、こちらのお湯には入っていないのですが、手を入れたところ結構熱めだったので、
冬の露天でもしっかりあたたまることができるのではないでしょうか。
イコロ・ボッカの湯
最後は宿泊施設「こもれび荘」にある「イコロ・ボッカの湯」です。
よく見るとこの温泉、下から湧き出ています!
この温泉はずっと湧き出ているので止めることができないそうです。
温泉は湧き出るものですが、改めて大地の恵みであることを実感しました。
お湯は熱めですので、同じく江戸っ子にぴったり。
それにしても、自然の力にはつくづく驚かされますね。
温泉だけじゃない!その他の施設紹介もご紹介!
ということで、すべての温泉を制覇しましたが、実はかんの温泉にはほかにも(面白くて)素敵なさまざまな設備、施設があります。
今回はその一部をご紹介します。
まずはこもれび荘ロビーに置かれた望遠鏡。
ここでゆっくり山の風景を楽しむことができるんです。
その隣にはなんと熊の毛皮が!
ベンチシートとして飾られています。
実はこれ、座っても良いものだということなので早速座ってみました。
どうですか、様になっていますか?
私が熊に勝ったみたいですね、素敵です。
さわり心地はと言うと、一本一本の毛が太く丈夫なので、ふわふわというよりかはがっちりとした感じです。
普段なら触ることすらできない熊の毛皮に座ることができるかんの温泉さん。その寛大さには脱帽です。
その隣にあるのは「そば」と書かれた部屋。
ここは自分でそばを打つことができる部屋だそうです。
そば打ちののし棒も、北海道らしく鹿の角に飾られています。
使用料は2,000円とのこと。
そば作り体験ができる場がこんなところにあったとは!
これはぜひやりたいですね。
また、こもれび荘のロビー奥には食堂もあります
ここではお酒の飲み比べができるとのこと!
最高のお湯につかった後には地酒の飲み比べ…何たる贅沢でしょう!
これが取材という名分が無ければ是非飲み比べさせていただきたかった…残念でなりません…。
自分で打ったそばを肴に焼酎・日本酒がいただけるのでしょうね。
まさに贅の極み。
続いて、こもれび荘の客室も案内していただきました。
客室には植物の名前がついています。
ちなみにこちらは一番良い部屋です。いわゆるスイートルームですね。
普段はこんな部屋には縁も所縁もない私…取材という大義名分のもとバシバシと写真を撮りました。
お得なお知らせ!
温泉だけでなく、さまざまな面で私たちを楽しませてくれるかんの温泉。
実はスタンプカードがあり、貯まれば温泉が一回無料で入れるそうです!
かんの温泉さんは噂通りとても素晴らしいものでした!
次また来た暁には温泉とそばと飲み比べを堪能したいです!
取材に応じてくださったかんの温泉の皆様、ありがとうございました!
【然別峡 かんの温泉】
住所:北海道河東郡鹿追町字然別国有林145林班
電話:ご予約 050-5319-4068 問合せ 050-5319-6223
営業時間
夏季(3月末~11月末まで)12:00〜20:00 (最終入浴21:00まで)
毎週火曜 定休日
冬季(11月末~3月末まで)12:00~17:00(最終入浴18:00まで)
毎週火曜・水曜日 定休日
※定休日および営業時間は変更になることがあります。
公式サイト・Facebook
※なお、今回取材を担当をした「大原」は退職致しました。