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北海道で見つけた、理想の暮らしと思いを受け継いだカフェ@但馬 望里

2024.3.20

こんにちは。
ドライフ記者の田中です。

今回は、森の中で珈琲とスイーツが楽しめる「Cafe 森の音こ」の店主・但馬 望里(たじま みのり)さんに取材してきました。

 

田中

ずっと気になっていた「Cafe 森の音こ」。店主が同世代と聞いて、一度お話してみたいなと思っていました。やっと会うことが出来たので色々なお話を聞きたいなと思っています。

受け継がれていく場所と思い

忠類の道の駅から約5分。
舗装されていない小道を抜けると「Cafe 森の音こ」があります。

築70年の古民家を改装したカフェはとても味があります。

お出迎えしてくれたのは店主の但馬 望里さんと黒猫の店長(てんちょー)。

黒猫の店長は気まぐれで出勤します。

 

田中

本日はよろしくお願いします。 忠類の森の中に素敵な古民家カフェがあると聞いてとても気になっていました。 ぜひ色々とお話を聞かせてください。

但馬

よろしくお願いします!

田中

それでは、「Cafe 森の音こ」をオープンしたきっかけを教えてください。

但馬

「Cafe 森の音こ」は昨年の4月にオープンしたのですが、もともとこの場所は「森カフェTomono」というお店で営業しており、お客さんとして通っていました。 その時に店主の坂井さんに「お店を閉めようと思っているのだけど、引き継いでやってみない?」と提案をいただいたのがきっかけです。

田中

提案を受けてどういう気持ちでしたか?

但馬

正直不安もありましたが、ずっと自分のカフェをオープンしたいという気持ちとこの場所が好きという気持ちが強かったので、自分でお店をやる決意をしました。

田中

もともと自分でカフェを始めたいなという気持ちは強かったのですか?

但馬

はい。カフェ巡りが趣味だったので、いつか自分のお店を持てたらいいなあと漠然と考えていました。

田中

そうなのですね。お店を始めるにあたって大変なことはありましたか?

但馬

前の店主だった坂井さんが家具や食器などお店で使っていたものをほとんど残してくれたので、準備で大変なことはあまりありませんでした。 ただ、珈琲を飲めるようになったのも最近だったので焙煎やドリップの方法を学ぶのが一番大変でした。

「森カフェTomono」から受け継いだ家具はそのままで。レイアウトのみ変更しています。

 

田中

珈琲を自家焙煎しているのですね。

但馬

はい。スイーツに合うようなオリジナルブレンド珈琲を作っています。

「くろねこブレンド 500円」
ブラジル、コロンビア、コスタリアの豆をブレンドしたオリジナル珈琲。
その日のスイーツメニューによって焙煎方法を変更しています。

 

田中

もともとスイーツや料理を作ることが好きだったのですか?

但馬

正直、カフェを始めようと思う前は自炊やスイーツ作りがあまり得意ではありませんでした。でもカフェ巡りをして味を研究したり、自分なりのアレンジを加えたレシピを作ってみたりと少しずつ形にしていきました。

田中

すごい!とても努力家ですね。

但馬

これからも色々なスイーツ作りに挑戦していきたいなと思っています。

「もっちりプリン 500円」
もっちりとした食感がクセになるプリンは深煎り焙煎の珈琲の相性が抜群です。

 

田中

珈琲の他にも紅茶やフルーツを使用したジュースなど色々なドリンクメニューがあるのですね。 ちなみにオススメドリンクは何ですか?

但馬

日本で育った茶葉を使う和紅茶がオススメです。紅茶は華やかな香りのイメージですが、和紅茶は落ち着いた香りと優しいと味わいが特徴です。

「和紅茶 500円」
熊本県のお茶の坂口園の茶葉を使用。落ち着いた香りなのでホッと一息つくことができます。

スイーツメニューの他にも、オムライスやパスタなどのお食事も楽しめます。

 「オムライス+遊牧舎のハンバーグ(トッピング300)1,300円」

 

田中

遊牧舎のハンバーグはジューシーな味わいがとても美味しい!くどくなくサクサクと食べ進められるオムライスとの相性も抜群です。食べ終わった後は幸せな気持ちになりました♪

 

旅をしながら探していた理想の暮らし

 

田中

但馬さんの出身地は十勝ですか?

但馬

出身は東京です。18歳の時から日本一周の旅をしていたので色々な場所に行きましたが、北海道が一番居心地良いなと感じたので住み始めました。

田中

18歳から旅をしているなんてビックリです。なぜ旅を始めようと思ったのですか?

但馬

高校3年生の時に大学に進学するか就職するか悩んでいました。特にやりたいこともなかったし、それなら色々な景色を見たり経験したりしてやりたいことが見つかるまで旅をしようと考えたのがきっかけです。高校時代に貯めていた100万円で日本一周しようと決めました。

但馬

最初は旅の計画を立てたり、宿に予約して泊まったりとただの観光みたいになってしまっていて、移動も電車やバスなど交通機関を使っていたので「なんか日本ってどこも同じ風景だなあ」と感じていたのですが、旅先で仕事を見つけたり、色々な人と交流することで少しずつ旅の楽しさをわかってきました。色々な場所に行ったけど、やっぱり北海道が一番好きですね。

 

田中

北海道のどんなところが好きですか?

但馬

北海道の冬の雪景色が一番好きです。東京はあまり雪が降らないので景色が変わらないのですが、北海道の冬はあたり一面が真っ白になるので冬を感じられて魅力的です。 除雪も今のところは楽しいです。

田中

北海道の冬は寒いですが、雪が静かに降る風景はとても美しいですよね。

田中

それでは最後のこれからのビジョンを教えてください!

 

但馬

今の暮らしが好きなので、営業を続けながら自分が次にやりたいことを見つけていきたいなと思っています。

 

田中

ありがとうございました。 とても素敵なカフェで時間を忘れてゆっくり過ごすことが出来ました♪

理想の暮らしは人それぞれ。
田舎が好きな人がいれば、都会を好きな人もいる。
今が幸せだなと思っても、10年後、20年後にはまた違う暮らしを求めているのかもしれない。
それに、忙しい毎日のなかで自分が思い描いていた理想の暮らしのことなんて忘れてしまうことだってよくある。

だからこそ、ブレずに自分の理想を追い求めて行動を続ける人はとても輝いて見えるのだと思う。


取材した人:但馬望里

1997年生まれ。東京都出身。高校卒業後に日本一周の旅を始める。北海道に滞在している時に「森カフェTomono」の場所と思いを引き継ぎ2023年4月に「Cafe 森の音こ」をオープンさせる。


Cafe 森の音こ

住所:中川郡幕別町忠類東宝93
営業時間:11:00~16:00
※営業時間は季節によって変更します。
定休日:不定休
※定休日やメニューは月によって変更します。詳しくはInstagramからご確認ください。

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