
こんにちは!
DO-Life記者の田中です。
今回は『道の駅ピア21しほろ』にある『カフェ寛一』を紹介します。
『カフェ寛一』は士幌産のじゃがいもを使用したフライドポテトやしほろ牛とマッシュポテトが相性抜群のハンバーガーなど、北海道ならではの絶品フードが楽しめるカフェです。

ホクホクで美味しいと評判のフライドポテトはもちろん、珈琲やドリンクメニューにもこだわっているとお伺いしたので期待が高まります。 また店名の『寛一』とは人の名前なのか?とても気になります。
創業から受け継がれるこだわりの珈琲
お話をお伺いしたのは『道の駅ピア21しほろ』を運営する(株)at LOCALのサブマネージャーを務める平岡 太一(ひらおか たいち)さん。

本日はよろしくお願いいたします。 早速ですが、平岡さんはなぜ『カフェ寛一』で働こうと思ったのでしょうか?

元々は医療機関で働いていましたが、転職をきっかけにアルバイトとして(株) at LOCALへ入社しました。 始めはカフェ配属ではなく、館内を清掃するクリーナーとして働いていましたが、カフェの人が少ないから手伝ってくれないかとお声がけいただき、カフェの配属になりました。 そして、1年ほどカフェで働いて、正社員として雇用になり今に至ります。

クリーナーとカフェ。畑違いの仕事のようにも感じますが、カフェに配属になる前から珈琲が好きだったのですか?

珈琲は好きでしたが、そんなにこだわってはいなかったです。 カフェで働き出してから珈琲への思いが強くなって、色々な珈琲屋へ勉強に行ったり、レシピ本を見て勉強したり知識を増やしていきました。

珈琲は豆の種類もドリップ方法も豊富で奥が深いですよね。 『カフェ寛一』はフードももちろん、珈琲も美味しいと評判ですが、平岡さんの珈琲のこだわりポイントを教えてください。

珈琲だけではなく、全てのドリンクメニューにこだわりや工夫がありますが、中でも特に こだわっているのは水出しアイス珈琲です。 水出しアイス珈琲は純水で少しずつ抽出するので華やかさだけでなく、珈琲本来の濃い味わいが楽しめるのがポイント。水の落ちるスピードで味が変わったりするのでとても繊細です。毎日少しずつ調整して、味がブレないように整えています。
時間をかけてコーヒーエキスを抽出する水出し器。毎日純水と珈琲の量を調整します。

創業からあるネルドリップアイス珈琲も水出しアイス珈琲に負けないぐらい人気。 幅広いニーズに合わせた珈琲なので、年代問わず色々な方に愛されています。


受け継がれてきたレシピを大切にしつつ、お客様が楽しめるように、新メニューも定期的に出したりしています。季節に合ったものや時代のニーズに合ったものなど、新メニューのことは常に頭にはありますね。

新しいものだけに目を向けず、創業から受け継がれてきたものも大切にする。 とても素敵ですね。
町民も寛げるカフェを目指して
カフェの店名の由来になっている、太田 寛一(おおた かんいち)氏。
約50年前、東洋一のじゃがいもコンビナートを作り、よつ葉乳業を創設した方です。
全国農業協同組合連合会の会長を拝命した士幌町の名誉組合長でもあります。この思いを受け継ぎたいという気持ちから『カフェ寛一』と名付けたそう。
特徴的なイラストのロゴは、太田寛一氏似顔絵コンテストにてデザイン大賞を受賞した士幌中央中学校の生徒のイラストを元に作られています。

士幌町の農業を築き上げた寛一さんをリスペクトして、店名を付けられたということですが、士幌町への思いや意識していることを教えてください。

フライドポテトやハンバーガーなど、フードメニューに使っている食材はなるべく士幌町産のものを使うようにしています。 また、『道の駅ピア21しほろ』は“日本一町民に必要とされる道の駅”をコンセプトに掲げているので、観光客だけではなく、町民がホッと一息つける寛ぎの場所にしたいなと思っています。

フードメニューは、士幌町産の食材を使用しているとのことですが具体的にどんな食材を使っているのですか?

フライドポテトはホッカイコガネという品種のじゃがいもを使っています。この品種は市場に流通することは少なく、主に加工用として栽培されているじゃがいも。 また、新じゃがいものでんぷん質から少し糖化するタイミングを見極めて加工しています。
胡麻油2種類とキャノーラ油をブレンドして揚げています。

ハンバーガーは、オリジナルのバンズにしほろ牛100%のパテとホッカイコガネで作るマッシュポテトをサンドしています。お肉本来の美味しさを感じられるのが特徴です。
今回は「しほろ牛100%ハンバーガー セット1,320円(単品920円)」を頂きました。

しほろ牛の美味しさがしっかりと感じられるだけではなく、マッシュポテトとの相性も抜群。 ボリュームのあるハンバーガーなので、全部食べられるかなと不安でしたが意外とペロリと平らげてしまいました。ガッツと食べたい男性はもちろん、女性にもオススメのハンバーガーです。

フライドポテトは、ホクホクだけでなく外側がカリッとしていてとても美味しいです。 ジャガイモの甘さと塩味のバンランスもちょうどいいです。
フードだけではなく自社で製造しているスイーツも人気。
珈琲と合うように工夫して、オリジナルレシピで作られています。
人気商品の「チョコスコーン 320円」。
しっとりとした食感で年代問わず楽しめます。生地にたっぷり練り込まれているチョコチップがアクセント!
ブレンド珈琲で作られた「寛一珈琲ゼリー 380円」。
珈琲の風味が豊かでほんのり苦い味わいが特徴。生クリームとの相性も抜群です。

スイーツの他にも雑貨を販売しているのですね。

この辺では手に入らないようなセレクト雑貨や買い付けた古物、地元のクリエイターの作品を置いています。これからも増やしていきたいと思っています。
今あるものとこれから目指すべきもの
観光客だけではなく、町民が年代問わずに気軽に来られるお店を目指す『カフェ寛一』。
これからの目指すビジョンをお伺いしました。

これからも今あるいいものは保ちつつ、色々な人に楽しんでもらえるようなカフェを目指していきたいと思っています。少しずつカタチにできるように、今できることを全力で取り組むことが大切だと思っています。
先人から受け継がれてきたもの、大切にするべきもの、そして時代に合わせて少しずつ移り変わっていくもの。
どれも必要で見失ってはいけないもの。
士幌町のレジェントともいえる寛一さんから名前を受け継いだカフェは、地域に根付くモノ・コト・ヒトをとことん理解して、愛して、尊敬する素敵なお店です。
きっと、この思いは店名と共にこれからもずっと受け継がれていくのだろうと思いました。
カフェ寛一
住所 河東郡士幌町字士幌西2線134-1(道の駅ピア21しほろ内)
営業時間 9:00~17:00(L.O.16:30)
※GW、お盆期間は18:00まで
定休日 年末年始