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広尾町の牧場の中にある『菊地ファームカフェ』のメニューは、牛ファーストで作られていました。

2019.9.28

こんにちは! DO-Life特派員マウラです。今日は牧場に来たので十勝を舞台にしたドラマの主人公をイメージしてみました(笑)。

本日も十勝在住約44年、フリーランサー歴10年の情報網と人脈、聞き出し力を存分に発揮し、釧路トヨタスタッフさんのおすすめゴトをご紹介します。

牧場の真ん中カフェ『菊地ファームカフェ』。

今日ご紹介するのは広尾町で酪農業を営んでいるご夫婦が経営している「菊地ファームカフェ」。帯広から広尾町へ国道336号線を走り、野塚という地域に来たらもうすぐそこ。

国道沿いに青色ののぼりが見えたら左折して2分も走るとまたのぼりと看板が現れます。

ここも左折すると。。。

到着。それほど複雑な道ではありませんが、ナビを使った方が間違いないですね。

お店の前に数台分の駐車スペースがありますが、

さすが牧場の中。D型倉庫のお隣は数十台分が余裕で停められます。

ここは今の時期、牛を放牧しているのですがこの日はあいにく、牛たちの姿はみられませんでした。

この広大な敷地の中で牛は毎日好きな場所へ移動するそう。そして牛って割と団体行動って知ってました?

玄関先では賑々しくお出迎え。

 

ヤギ

ようこそ!!

店内はというと、、、

明るくて落ち着きます。長居したくなっちゃう。

カウンター席は実質奥の2席だけでしょうか(笑)

十勝の情報誌やリーフレットなどがたくさん置いてあって、十勝への愛情や思いやりをひしひしと感じます。

お子様連れには嬉しい小上がりもあり、

お子様が喜びそうなスペースや、

お子様食器の用意もあります。オーナー自身が3才のお子さんを持つママなので、お子様はウエルカムです。

実は2階もあったりします。

婦人会や女子会、ワークショップなどに使われることが多いそう。

店内では物販もしており、、、

牛!

牛!!

牛!!!

牛!!!!

牛!!!!!

牛推しがハンパないです(笑)。そしてどれもおしゃれなので牛好きにはたまらないラインナップ。

『菊地ファーム』の牛乳やお肉を使ったメニューが魅力的。

ここで『菊地ファームカフェ』の一部メニューをご紹介します!!

まずテイクアウトの主力メニューは、なんと言っても自社牧場で搾ったミルクで作られたジェラートと、、

そしてソフトクリーム。この日はアイシングクッキーが売っていたのでさしてみました。

ソフトクリームは綺麗な白!!味は濃厚だけど牛乳特有のにおいがなく、

マウラ

ゴクゴク飲めるタイプのソフトクリームです!!

先日取材した『佐倉カフェ』のヨーグルトもそうでしたが、『菊地ファームカフェ』で提供しているソフトクリームやジェラート、そして牛乳も季節や個体差、気温などによって味が違ってくるそう。「均一じゃない特別や贅沢」を味わえる十勝。

 

マウラ

やっぱり最高です!!

ジェラートの種類も豊富でどれも魅力的。

一つを選ぶに選べないのですが、、、マウラ的オススメは

 

マウラ

小笠原農園さんのきな粉ジェラート!

帯広市内のカフェ「菜sai」さんとのコラボ商品なのですが、シンプルに美味しい!! これほどまでにきな粉感が強いジェラートはあまりないかも。

カップもあるので手土産にも喜ばれますね。

そしてイートインのフードメニュー。今は自社のお肉を使ったローストビーフサンドがおすすめ。パンは広尾町の「ゆうゆう舎」さんに作ってもらっているそう。

今まではブラウンスイス牛を使ったハンバーガーや

ロコモコ丼があったのですが、

そのお肉を使ったハンバーグがなくなってしまったので、今はローストビーフサンドを提供しているそう。大切に育て搾乳牛としての役割を終えた牛のお肉を使っているわけですが、そのお肉がない、ということはつまり「お乳を出してくれている」という嬉しい状況。

菊地ファームカフェでは「お乳を搾るとか、お肉にするという経済活動のためだけに牛の数を増やすことはしない。」そう。だからローストビーフサンドも提供できなくなる可能性もあるのだとか。普通の飲食店では「お肉が無いからメニューが出せない」ということはほぼ無いけれど、『菊地ファームカフェ』に関しては人間都合は一切無しで、あくまで牛さんファースト

そして食べる事と酪農の関係性がこんなに具体的に、且つわかりやすくイメージできる事ってあるでしょうか。
やっぱり十勝や十勝に住む人たちって

 

マウラ

純粋に素晴らしい!!!!

と思わずにはいられません。

他にシーフードカレーやドリンクメニューも豊富です。

デザートにもぬかりなし!! 新商品の「ミルクアイスパン」はこちらも『ゆうゆう舎』さんに作ってもらっている菊地ファームの牛乳を練りこんだ熱々のミルクパンにソフトクリームをのせて『天のいちご農園』さんの苺すずあかねをトッピングしたスペシャルスイーツ。

横に添えたチョコソースとキャラメルソースをお好みでつけてお召し上がりください。

牧場カフェなのでやはり自社牛乳もおすすめ。実はマウラは牛乳が飲めないのですが、自分で飲まないとレポートできない、ということで恐る恐る飲んでみると、、、

 

マウラ

めちゃめちゃ美味しい!!

濃いとか薄いとかではなく、マウラが苦手とする市販の牛乳のようなにおいが全くないのです。聞けば市販の牛乳は日持ちを良くするために高温殺菌しているのでタンパク質の焦げるにおいが気になるのでは?との事でした。自社牛乳は搾って新鮮なうちに提供するので低温殺菌でも大丈夫だそう。よく「低温殺菌」とか「高温殺菌」とは聞きますが、味にも影響していたんですね。

カフェや加工品は「酪農を身近に感じてもらう」手段の一つ。

ここで少しだけオーナーの「あきちゃん」にお話を聞きます。

実はあきちゃんとマウラは数年来のお友達。

マウラが以前「世界一長い顔ハメパネル」でギネスワールドレコーズを狙った時のメンバーの一人でした。(ちなみにマウラはギネスワールドレコーズの世界一記録を4つ持っています笑)。マウラの人脈が広いというのもありますが、十勝民は横の繋がりも強く割とみんな「友達の友達はだいたい知ってる」なウキウキウォッチングな関係なのです。

さて。改めましてあきちゃんに質問。

 

マウラ

10年前に旦那様と新規就農したというのは知っていたけど、なぜカフェをやろうと思ったの?

あきちゃん

大枠としては「酪農をもっと身近に感じてほしい」と思って、自社の牛乳を使った加工品を作りたいとずっと思っていました。

マウラ

自社の牛から搾られたミルクがジェラートとかソフトクリームになって、それを食べにお客様が来る。そこには牧場が広がっていてそのソフトクリームと牛が繋がってくる、そんなイメージ?

あきちゃん

それももちろんあったんですけど、私自身が都会で生まれ育ったので牛乳がどうやってできているかすら知らなかったんですよね。帯広の畜産大学に入学して価値観が思いっきり変わりました。きっと今では私の中で当たり前のことも、知らない人やそこまで考えない人も多いと思います。私が感じた価値観の一部でも他の人にも感じて欲しくて、それには「食」というものと結びつけるのが一番わかりやすいかなと思いました。

あきちゃん

ジェラートの加工品工房だけではなくカフェも併設してしまいましたが(笑)。でもそのことによって、イベントやワークショップなど、たくさんの人と関われる機会が増えたのでよかったです。

店内のパネルからご主人登場(笑)。

こうしてご主人が酪農業に従事しながらも、お店のことや子育てのこともサポートしているから、あきちゃんは「酪農を身近に感じてもらう」活動ができているのをマウラは知っています。今でこそ手伝ってくれるスタッフさんがいますが、新規就農時は二人だけのスタートだったそう。頭が下がります。

RAV4は運転力をカバーしてくれます。

ここであきちゃんに車についてのエピソードを聞いてみました。

 

あきちゃん

お店を手伝ってくれているうちの母がRAV4に乗ってますよ!!

おお。トヨタ車ユーザーさん、多いですね。

 

あきちゃん

母も都会出身ですので十勝に来た時に雪道を運転するのに安心なRAV4を選んだようです。運転力をカバーしてくれるって言ってました。もともとRV車が好きでしたし。

『菊地ファームカフェ』は人の動きを作る。

最後にあきちゃんに今後の展望を伺いました。

 

あきちゃん

今も少しずつ始めていますが、もっと広尾町に来てもらえるように、ツーリズム事業に力を入れていきたいです。牧場の中でピクニックをしたり、今期は自社だけではなく、コラボで「漁船クルージング」や「音の無い世界」のモニターツアーもやりました。

漁船クルージングの様子。船に乗る経験ってそういえばあまり無いかも。

こちらは、ただただ音のない時間を過ごす体験コンテンツ。

十勝に住んでいても音の無い時間を作るのはなかなかに難しいことだったりします。

マウラは5才の時以来プライベートで広尾町に行ったことがありませんでしたが、年に数度通うようになりました。あきちゃんと会っていなければ無かった機会です。それはお店に次々来るお客様からも感じました。「あー。あきちゃんがカフェをやっていなければこのうちの何人がこの牧場のことを知ったんだろう。何人が広尾町に来る機会があったのだろう」と。

あきちゃんを見ていると、たった一人の想いが多くの人を動かす、といつも感じます。ワタシの大好きな「一人の力は微力なんかじゃない。偉大である(byマウラ笑)」そんな言葉を思い出しました。

皆さんはぜひ難しいことを考えずに「牧場の美味しいメニュー」を食べに行ってください。十勝の端っこで暮らす十勝民のプラスのパワーを持ち帰れるはずです。

また、菊池ファームの魅力がてんこ盛りのプロモーションビデオが公開されました。

こちらもぜひご覧ください!


菊地ファームカフェ
住所 〒089-2561 北海道広尾郡広尾町字野塚 字野塚11線8番地4


営業時間 10:00〜17:30
定休日 毎週火曜日と水曜日
TEL 01558-2-0008
Facebook https://www.facebook.com/kikuchifarm2009/

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