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アーティストと市民が自然に交流できる、帯広のギャラリーカフェ『Gallery+sakan ミントカフェ』

2020.2.26

こんにちは! DO-Life特派員マウラです。

今回は以前から気になっていた『Gallery+sakan ミントカフェ』さんに伺いました。

二度目の登場になる畠山さんは、このお店がお気に入りで数回来たことがあるそうです。

「アート」という遠い存在が一瞬で身近になるカフェ。

帯広の大通り沿い。ひっそりと、それでいて存在感のある外観なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

店内はこんな感じ。

外から見た時よりも広々とした印象です。

店内には自家焙煎のコーヒーの良い香り。それだけで気持ちが温かくなります。

『Gallery+sakan』の名の通り、お店の奥にはギャラリーがあります。「アート」というとどうしても敷居が高い、とか良いのか悪いのか分からない、というイメージがあり気後れしがちですが、オーダーした後の待ち時間にアートに触れられる、その身近さが嬉しい。そしてアートには「良い」も「悪い」もないのです。

お邪魔した日は釧路東高校美術部の方たちの作品展でした。

どの作品も若さが溢れていてエネルギッシュ。

 

マウラ

何もないところから「はい、どうぞ自由に何かを描いてください」と言われてもなかなか難しいよね。

畠山さん

私は絶対描けないです!!

マウラ

ワタシだったら仕事柄「どうしたらオシャレかな」とか「うまく見えるかな」とか人目線で描いちゃう。その時点でもうアートじゃないよね。アートって改めて考えると「人のためのもの」じゃなく、あくまで自分のアウトプットとか表現方法なんだね。

ちょっとだけ感化されて「自分の表現」をしたくなったマウラ。そうこうしてる間にオーダーしていたお料理が運ばれてきました。今は色気より食い気。

なかなか食べられない。ザッハトルテの秘密とは。。。

人気のオムライスはいつも見ているのとちょっと違う!!

「いただきまーす!!」

 

畠山さん

何このソース!!美味しい!!

トマトとカニクリームソースがとても深みがあってなんだか高級な味がします。卵もふわっふわ。

料金はサラダがついて980円と良心的。プラス200円でコーヒーがつきます。他のランチメニューも魅力的。

デザートは「クラシックザッハトルテ」をいただくことに。

こちらは豊頃町「ランチカフェハッチ」のオーナーに「本場ウィーンのザッハトルテ」レシピを再現してもらったそう。

「本場の味。楽しみー!!!いただきまーす!!」

日本のザッハトルテとはまるで違います!!

 

マウラ

日本のほどコテコテしてなくて素朴。でもそのシンプルさが美味しい!!アプリコットジャムがいいアクセント。

ウィーンの人たちはコンサートに行く前や鑑賞後にカフェなどでザッハトルテを食べて談笑するそう。ミントカフェでザッハトルテを食べながら展示してある作品に想いを馳せる。あー。なんという大人っぽくて密度の濃い時間なのでしょう。

海外からいらしたお客様がこのザッハトルテを「本場の味!!」と絶賛したそう。お墨付きです!!

ちなみに畠山さんは生まれて初めてのザッハトルテだったらしく(笑)。

 

畠山さん

ザッハトルテなんて初めて聞きました!!

アーティストと市民の交流の場。

お手すきのタイミングでマスターの大久保さんにお話を伺うことに。

 

マウラ

なぜカフェにギャラリーを併設しようと思ったんですか?

大久保さん

それが逆なんです。自分で考える「こんなギャラリーがあったら面白いな」という場所を作りたくて。

マウラ

ここの2階は劇団のお稽古場や発表の場にもなっているようですが、なぜこの場所でやろうと思ったんですか?

大久保さん

私も数十年前に芝居をしていて、ここが芝居をスタートした一番最初の場だったんです。その時代からのマスターがお店を閉めるという話を聞いてこの場を残したいと思いました。

店内にはアートや文化関連のフライヤーを多く見かけます。

 

大久保さん

アーティストの情報発信だったり市民とアーティストの交流の場でありたいと思います。

大久保さんは若い作家さんの未来も応援されています。

2020年1月26日から始まった「十勝・道東≧ワカモノアート展」は様々な若手アーティストの作品がかわるがわるで展示され4月5日まで続きます。

若者のみならずここのギャラリーは1年先までずっと予約が入っているそう。十勝にも作家さんがたくさんいること、とても嬉しく思いました。未来は明るいな。

さて。いきなり現実的なお話になりますが大久保さんにももれなく車についてお聞きします。

 

マウラ

車は何に乗ってらっしゃいますか?

大久保さん

トヨタのアルファードです。てっきりトヨタ車に乗ってるのを知っていて取材に来られたのだと思っていました(笑)。

マウラ

トヨタ車ユーザーさんに当たったときは皆さんにそう言われます(笑)。
なぜアルファードにされたんですか?

大久保さん

私の両親が健在だった時にみんなでどこかに行けるように大きいアルファードにしました。楽しい思い出ができましたよ。

あまり考えてなかったけど、思い出作りには割と「車」は大事なツールなんですね。

子供の頃、阿寒の親戚の家に行く車の移動は退屈で「長いなあ」としか思わなかったけど、結局マウラの記憶にも数十年前のそんな些細な車の中の光景が鮮明に思い浮かぶのでした。そして車窓からの十勝の景色がとっても綺麗で「十勝が好きだ」と初めて感じた大切な時間、、、だったことをすっかり忘れているという(笑)。

アーティストとマスターご夫妻、そしてお客様が交差して生まれる色彩豊かな時間。

ミントカフェさんにお邪魔して「アート」というもののハードルが下がりました。

言葉だったり文章だったり音楽演奏だったりダンスだったり。自分の内なるものを表現する手法は様々あって、アートもその中の一つ。勝手にハードルを上げる必要はないんだ、と当たり前のことを改めて考えた時間でした。そして、この空気感はマスターご夫妻とアーティスト、そしてお客様がいることで初めて生まれるもの。誰かが欠けてもこの場はないんですね。

ほぼ週替わりの作品を見た後に、クラシックザッハトルテを食べながら自己表現について語らう、なんて色彩豊かな時間を過ごしてみませんか?


『Gallery+sakan ミントカフェ』

営業時間 11:00〜19:30
定休日
 月曜日
TEL
 0155-67-4039
ホームページ
 https://1192mint.wixsite.com/mintcafe
住所 
北海道帯広市大通南6丁目14-1




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