こんにちは! DO-Life特派員のマウラです。
十勝にも割と移住者が多くなったなと感じる今日この頃。マウラの知人のおよそ6割も移住者となります。
これからも続くであろう地方への移住希望者のために、十勝に移住してきた方の体験談を定期的にご紹介していきたいと思います。
現在早くもセミリタイヤ生活。寒さを武器にしたビジネススタイルにも注目。
『十勝移住のすべて』第2回目は日本一寒い町「陸別町」で6年間も無暖房生活をした超異色とも言える方のお話をご紹介します。秋庭智也さんです。
早速ですが秋庭さん。十勝に来るまでの経緯を教えてください。
生まれも育ちも東京です。開発学を学ぶためイギリスに行ったことがきっかけでインターネットの可能性に気づき、帰国後IT企業で9か月勤めてその後インターネットベンチャー企業で3年間、ウェブプロデューサーとして従事しました。毎日夜中3時まで仕事をしていた日々だったので1年間自分に休みをあげようと思い、メキシコ・グアテマラ・ホンジュラスなどを旅したこともありました。
帰ってきてからはNGOの団体に入り国際協力の仕事をしました。そこでは主にバングラデシュやネパールの支援をしていてフェアトレード商品を開発して日本で販売していました。海外版地域おこし協力隊みたいな感じですね。
東京、イギリス、中南米など様々な環境、国で過ごしていた秋庭さんがなぜ今、陸別町にいるのか気になります。
海外の仕事をしていく中で「海外も大変だけど、日本も高齢化や過疎化の問題は深刻じゃん」と気づき海外での経験を国内で活かしたいと思うようになったんです。
母が陸別町出身で子供の頃から夏は北海道で過ごしていました。ずっと田舎暮らしをしたいとも思っていたので2012年陸別町の地域おこし協力隊として移住してきたんです。
地域おこし協力隊任期中は鹿肉やスイーツの商品開発を担当していましたが過去の仕事の経験が全て今現在まで繋がっています。
十勝の中でとりわけ人口少なめ、そして日本一寒いと言われている陸別町に移住してくることに不安はありませんでしたか?寒さとか仕事の面とか。
陸別町の人が親切だったので良いところに来たと思いました。親戚もいたので初めからアウェイ感もなく「ホーム」という感じでしたね。北海道への移住はみなさん冬の寒さが不安なのでしょうが、私も陸別町が日本一寒い地域であることはもちろん知っていました。でも私はそもそも冬山が好きで耐寒訓練をしたかったので(笑)、陸別町で6年間「無暖房生活」を楽しみました(笑)。それがきっかけで大阪の肌着メーカーのPRの仕事がスタートしました。
今は「寒冷地デザインセンター」を立ち上げ法人化し寒さを活かした仕事を請け負ったり、キャンピングカーで旅するように働きながら地元FM局でラジオ番組をやったり、陸別町の特産品で食品開発や卸売販売をして収入を得ています。またアウトドアのYou tubeチャンネル「tomoyakiba / HOKKAIDO VANLIFE」もあるのでそこからの収入もあります。
今はセミリタイヤ生活をしていて山登りや旅することが生活の中心になっています。生活コストも抑えられているので生活していけてますね。
陸別町に住んでみて良かったことって何ですか?
陸別町の良さは暗闇と静寂ですね。東京に住んでいた時は常に騒音の中にいました。夜中でも酔っ払いの叫び声とか車の通る音とか普通にあります。ここでは当たり前の「静寂」も都会で生活していた人間にとっては特別なことなんです。
ズバリ!!都会の人たちに「田舎暮らし」を勧められますか?
自然や美味しい食べ物、自給自足に関心がある人に田舎暮らしはオススメですよ。自分たちで野菜を作ったりご近所さんからのおすそ分けもあるので食べることに困ることはほとんどありません(笑)。人間食べるものさえあれば生きていけます(笑)。
田舎には仕事が無いと思われがちですが仕事を選ばない人であれば第一次産業が盛んなので仕事はたくさんあります。田舎暮らし絶対オススメです!!
最後になりますがみなさんにお聞きしている質問です。車は何に乗られていますか?
今はキャンピングカーとジムニーシエラに乗っています。街乗り用に妻がヴィッツに乗っていましたが乗り心地は良かったですね。ジムニーシエラは正直乗り心地は、、、、(笑)。でも今の生活だと林道走行など悪路での運転が多いのでそういう場合はやっぱりジムニーがいいんです。
本日はありがとうございました。
お若くしてセミリタイヤ生活を選ばれた秋庭さん。十勝はやっぱりのんびりしているし、様々な生き方をしている人たちが多く、人と比べる要素もないので「仕事じゃなく人生を好きなように生きたい」と思っている人には最高の環境なのだと改めて感じました。
寒冷地デザインセンター
HP 寒冷地デザインセンター
You tubeチャンネル tomoyakiba / HOKKAIDO VANLIFE