みなさんこんにちは! 本社事務の吉田です。
釧路にも短い秋がやってきました。秋といえば『◯◯の秋』ですよね。読書の秋・スポーツの秋と色々ありますが、なかでも楽しみにしている方も多いのが『食欲の秋』ではないでしょうか?
そして、ここにも「食欲の秋」を満喫したい人が一人。
ねーねー吉田、きのこを取りに行く『釧路きのこの会』ってグループが釧路にあるらしいよ、知ってた?
…知りません。
秋の味覚といえばきのこだよね。ねえ?
…(嫌な予感しかしない…)。
きのこ、採ってきて♡
…(やっぱ来た…)
と、そこへ、産休から復帰したばかりの佐藤さんがやってきました。佐藤さんといえば、アウトドア嫌いなのにアクティビティ関連の記事に駆り出される(かわいそうな)人。
産休から復帰しました! これからもよろしくおねがいします。
…佐藤さん、ちょっと。
あ、佐藤! おつかれだったね、復帰おめでとう!
早速なんだけど、吉田と一緒にきのこ採ってきてもらっていい?
…え?
というわけで、今回は鳥取マイカーセンターの佐藤さんと二人で、釧路きのこの会が行っている「きのこ観察会」というイベントに参加してきました。
釧路きのこの会って?
『釧路きのこの会』は夏前あたりから10月頃にかけて、釧路のさまざまな場所できのこ採りや観察会、勉強会などを行っている団体で、年に数回展示会も開催されています。
今回はまず展示会にお邪魔して、きのこの会の方からきのこの魅力をたくさん教えていただきました。
写真だけじゃなく、実際に採取したきのこも展示されているんです! 触ることもできるんですよ。
変なきのこがいっぱい(失礼…)。ちなみにこちらにあるのは釧路周辺で採られたものだそうです。思っていた以上にたくさん種類があってびっくりしました。
いざキノコ観察会へ!
展示会でイメージトレーニングを済ませた私は、後日改めて観察会にお邪魔することに。実施場所は定期的に変わるそうですが、今回は『釧路町森林公園』での開催でした。
事前にきのこの会の方から、持ち物と望ましい服装について聞いておきました。
「きのこ観察会」という名前ではありますが、実際にきのこを採取するため、入れるためのかごや取るためのはさみなどは持参する必要があります。また2時間ほど出歩くため、服装は今の時期だと暖かい服装がおすすめ。夏でも虫や植物かぶれの恐れもあるので、長袖がいいそうです。
ちなみにこれが今日の私の服装です。真っ黒です、だってTOYOTAジャージだもん。
あと湿地帯も歩くので長靴、それとクマよけの鈴や軍手も必要ですよ! クマ怖いですからね…。
行ってみると早速立派な旗が! 期待(と不安)が膨らみます…。
参加者は元気なご年配の方が中心でしたが、釧路教育大学の学生も7名参加されていました。若い人をも魅了するきのことは一体…。
森林公園に入る前に、会長の高島 義信さんから注意事項などのお話がありました。
最近よくニュースになっていますが、実はきのこ採りに出かけて行方不明になった方が、全国でなんと20人近くいるそうです。なので、必ず2人以上のグループで行動すること。
あと、観察会は一般の方は1人500円、学生の方は300円の参加費が必要ですが、この中には保険料が含まれているので、怪我をしたら役員の方に申し出てほしいとのことでした。これなら万一の時も安心ですね。
続いてきのこを採る際の注意点について。きのこは柄の部分から取ると判別しやすいそうです。
さっきの写真のこのへんですね。なるほど〜。
早速きのこ発見!
注意事項を聞いたら、いよいよ観察会スタートです!
皆さんどんどん歩いていきます。私もはぐれないように急いで歩いていると…「見つけた! 」という声が! 行ってみると…
…これ、グミじゃないですか?
っていいそうになったんですが、実はこれ、きのこなんです。しかも食べられるそうです!! 正田さん、やりましたよ!(渡してないですけど)
名前はニカワウロコタケといい、味はあまりしないそうですが食べられるそうです。感触もぷにぷにしていて、ほんとにグミみたい…。
ちなみにきのこは沢山の種類があるそうですが、その中でもわかっているのは何千種類しかないそうです。わかっていないものを含めると、それはもう膨大な種類があるのだとか…きのこは思っていたより奥が深そうです。
きのこが生えやすい場所は倒木や地上だそうで、倒木に生えているきのこは倒木を分解して地に戻すため、土は木の栄養で栄養豊富になるのだそうです! あんなに小さいきのこが大きな木を分解するってすごいですね。
確かに展示会のときのオブジェ? も、木の根元にきのこがたくさんありました。そういうことだったのか…。
きのこ豆知識を聞きながら奥へ…
きのこの会の方から説明を聞きながらも、皆さんはどんどん奥へ。
み…皆さんめちゃめちゃ元気…は、はやい〜…。
きのこ採りって、正直散歩みたいな感じだと思ってました。でも、きのこは道のはずれのような場所に生えやすいみたいで、道なき道を行きます。斜面を上ったり下りたり、小さい川を飛び越えたりなどなど結構ハード…。
私も佐藤さんも少し疲れ気味…。でも頑張ります…。
…と、大きいきのこ発見!
おおお!!
あ、あっちにはたくさんのきのこが!!
おおお!!
あ、木の隙間にも!
疲れているはずなのに、きのこを発見するとついつい声を上げてしまいます。
こんなに生えているきのこを見るのは初めてだったので、ついつい声が出ちゃいました(笑)
あ、でも木の上に生えてるきのこは、人の身長より高いところにあるので、ちょっと無理ですよね。見るだけ…と思っていたら…。
まさかの秘密兵器登場!!
「こうやって採るんだよ〜」と、どんどん採っていくきのこの会の方。
この棒は先端部分できのこを採り、それをキャッチする袋まで付いているスグレモノ! ちなみに先端部分の取り付けなどは手作りなんだそうです。皆さん色々と考えられているんですね…。
さっきの棒で落ちたきのこがこちら。大量ですね!
THE きのこって感じですね!おいしそう…
ちなみにきのこは油と相性がいいらしく、オリーブオイルやバターなどで炒めるとおいしいそうです。ただし、自分で採ってきたきのこは食べる前に水に3パーセントの塩を入れて浸すという下処理が必要とのこと。虫が入って卵を産み付けていることもあるそうなので、傘の裏などもチェックしたほうがいいそうです。それはやだ。
他にも森林公園ではいろいろなきのこに出会いました!
他にもいろいろなきのこが見られましたよ〜! ここで観察会は終了です。楽しかった〜。
何のきのこ? みんなで一斉調査
取ったきのこは、森林公園近くの会館で同定します。「同定」というのは、図鑑を見ながら、これが何のきのこかを調べること。
皆さん真剣に図鑑などを見ていました。図鑑にも書き込みや付箋などがたくさんあって、きのこへの情熱が伝わってきます。
会長自ら釧路教育大学へレクチャー。皆さん真剣です。
名称が分かったきのこはこのように並べられていきます。
ちなみに、このきのこにはよく似たものがあるんですが…それがこちら。
一緒! ほぼ一緒!
このように、自然にはよく似たきのこが沢山あります。一番怖いのは、食べられるきのこによく似た猛毒きのこ。素人はもちろん、知識のある人でも同定が難しいものもあるそうです。分からなかったり怪しいきのこは、食べないことが一番ですね。
きのこの同定が終わったら、どこからかおいしそうな匂いが…
「きのこ汁できました〜! 」
なんときのこ汁を振る舞っていただきました♪
中に入っているのは今日採ったきのこ…ではなく、市販のきのこを使用していますのでご安心下さい。きのこ以外も入っていて、とっても具沢山でおいしかったです! 観察会で冷えた体が温まります。
ごちそうさまでした!
取材を終えて
今まで市販のきのこくらいしか見たことがなかった私にとって、今回の体験は驚きの連続でした。なかなか大変でしたが、きのこの会の皆さんはもちろん、参加している方々からもとっても優しくしていただき、普段聞けないきのこのお話が沢山聞けて楽しかったです! 今回は秋に行きましたが、時期を変えて行ってみるのも楽しそうですね!
ちなみに、2018年のきのこ観察会はもうありませんが、11月17日に「くしろ市民活動センターわっと」で16時からきのこの勉強会があるそうです。参加費は一般の方が500円、学生の方が300円ですので、きのこに興味を持った方は行ってみてはいかでしょうか?
【きのこの会】
TEL:090−6260−5400
ブログ:https://blog.goo.ne.jp/tick946/c/6eec212f9e721496fd2cff1fa3bbec7a