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標津産の素材を活かした絶品の魚介。きめ細やかな心遣いが嬉しい「郷土料理 武田」で一杯!

2017.12.8

こんにちは!

釧路トヨタ自動車 中標津店で、営業をやっている坂本龍之介と横田晃大です。
さて、今回のテーマは「正直教えたくない呑める名店」という事で、今回は標津に店を構える「郷土料理 武田」にお伺いしました!
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美味しい料理を頂いただけではなく、女将さんの若いころの夢や苦労話など、料理以外の事も色々聞いちゃいましたよ~!
お店の中はこんな感じで、とても上品な雰囲気です。
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観光などで標津に来る際には、是非足を運んでみてくださいね!

美味しい海産物が魅力!

取材の前にまずはオススメ料理を頂きました。

さけ丼ぶり

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標津はサケの漁獲量がとても有名です。
さらに、これは僕らも知りませんでしたが、実は鰤(ブリ)も獲れるそうです。
新鮮な二種類の海の幸を贅沢に使用したどんぶりです。
驚くことにどんぶりにかける調味料は自分でブレンドが可能!

11_no02_06 「醤油、お酢、ごま油」 「しょうが、ごま、ガーリック、ネギ」 以上の素材を使用し、自分好みの味を探し出してみてください!
ちなみに横田は「醤油、お酢、ネギ」のシンプルな味付けで頂きました。
普段あまり食べない鰤とサケのコラボ。
自分好みの調味料をかけて食べるどんぶりは、北海道さらには標津の良さが凝縮されたような美味しさでした!

しべつ鮭三代漬け丼

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こちらは「鮭、帆立の漬け、イクラ、鮭節」と標津の特産物がてんこ盛りです!
こんなに美味しい海鮮丼は24年間生きてきた中で初めてでした!(笑)
「サケはとろける、帆立はぷりぷり、イクラは弾ける、鮭節は香る」
例えるならば、こんな感じでしょうか…?
取材が終わって家に帰っても、味と食感が記憶に残っているくらい、インパクトのある一品でした。


お客さんは半分以上が地元外からだそうで、いざ料理を食べると「今までサケや帆立と思って食べていたものはなんだったのだろう…」という感想が聞かれるそうです。
僕らもそう感じました(笑)

幻の鮭ルイベ味比べ


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左から順に「鮭、桜鱒、時不知、鮭児」のルイベです。
全て読めますか…?(笑)
全部サケの仲間なのですが、一般的な鮭が8月~10月に採れて産卵期なのに比べ、5月~7月に採れる鮭を「時不知(トキシラズ)」と呼びます。
卵が無い分、身に栄養が行きわたり脂の乗りがとても美味しいです。
「桜鱒(サクラマス)」はヤマベが海に下ったものであり、これも身に脂が乗ってとても美味しいです。


そして最後に「鮭児(ケイジ)」ですが、これは1万尾に1尾の割合とも言われ、全身トロのような鮭なので、格が違う鮭でした 。(笑)
シンプルに醤油で頂いたので、鮭本来の部位の違いを堪能することができました。

料理へのこだわりについて


さて、料理そのものの「こだわり」ポイントについてお伺いしました!
食材に関しては出来るだけ標津産の物を使用しているとのこと。
やっぱり地元産が一番ですよね。

また、生ものは下処理をしっかりとすることが重要だそうです。
ここがダメになってしまうとすべてがダメになるとのこと。
基本が大切なのだと、あらためて認識しました。

魅力的な女将さんについて

お腹が一杯になったところで、おかみさんのお話やお店の成り立ちをお伺いしました。

お店の成り立ちについて


武田は平成7年創業の郷土料理店で、今年で22年目を迎えました。
女将さんの実家は同じく標津町で飲食店を営んでおり、料理の作り方や仕込みは母から教わったとの事。
実家の飲食店を手伝ってノウハウを身につけ、今のお店を出すことになったそうです。
若い頃から夢は「自分のお店を出すこと」だったらしく、その思いは今も衰えず。
開店して22年経った今でも2号店3号店の出店が夢なのだとか。
そして現在ではTV取材を始め、数々の芸能人やツアー客もひっきりなしに訪れる名店になりました!

実際に訪れたことのある芸能人は、日本ハムの栗山英樹監督、男はつらいよの山田洋二映画監督、お笑い芸人のウッチャンナンチャンさんやキングコングさん、宮川大輔さん、初代仮面ライダーの藤岡弘、さん、サラリーマン金太郎の高橋克典さんなどなど。
錚々たる著名人が訪れているそうで、頂いた色紙を積むとかなりの高さになるのだとか。
ただ、店内の雰囲気を大切にされている為か、色紙は壁に飾らず、女将さんが厳重に管理されているそうです。

開店後の苦労


お店を出してからは一筋縄では行きませんでした。
女将さん曰く、都会などで出される創作料理を出したり、オリジナルの料理を提供していた時期もあったそうです。
しかし、お客様からの要望の中に「期待していたものと違う」とか「ここでしか食べられないものを食べたかった」等の厳しい声を頂くようになり、「そのままの素材をそのまま出す」ということを心掛けているそうです。
都会では食べられない素材そのものの味を楽しめるのが、地元の人に長く愛され続ける秘密といえそうです。

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色々と料理を出していくうちに、団体のツアー客が訪れるようになりましたが、座席が足りず別の所に行ってしまう事もしばしば(泣)
かといってお店をがらっと改築するにも当時は予算が厳しく、なにか策はないかと考えていたところ…ひらめいた!

標津「食事部会」を結成!


標津で飲食店を営んでいる同志で「食事部会」を結成し、メニューやツアー内容を共有したのです。
団体のツアー客が来た時にはそれぞれのお店で同じメニューを提供し、お客さんを確保する事に成功!
正直このご時世、地方では人口がどんどん減少していて、今後どうやってお客さんを呼び込んでいくか、どこの飲食店さんでも頭を悩めている所ですよね。

そこで女将さんは動いたんです!
町の観光協会の助成を得て、道内だけではなく内地からの旅行客を呼び込むために東京や大阪へ自ら出向いて、旅行会社に何度も何度も足を運び、旅行のツアーに標津町を盛り込んでもらえるようなプレゼンを食事部会と協力して行ってきました。
その努力が実り、今では4月~10月の間は毎日どこかにツアー旅行のバスが止まっているのをよく見かけます。
標津を通ると必ずバスを見るのはこのためだったんですね!
まさに女将さんたちの努力の結晶です。

また、ツアーでは「きれいだったか、接客態度がどうだったか」等、事細かくアンケートを取ります。
常に細かいところまで気を抜けないと思い、より意識が高まったとの事です。

ところで、女将さんに「引退後はどうするんですか?」
と伺ったところ「娘が継ぐ予定ですが、やれる内はやりたい」との事でした。
いつまでも元気な女将さんでいてほしいです!

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最後に、女将さんと従業員の方々で記念写真をパシャリ。
顔出しNGということでしたが、僕らの熱意に負けて撮影許可となりました。
皆さんも道東に来た際には、是非「郷土料理 武田」をよろしくお願いしま~~す!

【店舗情報】
郷土料理 武田(たけだ)
北海道標津郡標津町南1条西1丁目1-5
0153-82-3007
昼の部 11:00~14:00
夜の部 17:00~22:00
定休日:日曜日(6月~7月は木曜定休、8月は基本無休ですが不定休有)

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