初めまして。この度「DO-Life特派員」の大任を仰せつかりました、マウラです。
10年前にグラフィックデザイナーとしてフリーになりましたが、
今では自分のできることを仕事に変えて、なんとか生活しています。
この度「DO-Life」でお仕事をすることになりました。釧路トヨタ社員のみなさんが、お客さまから聞いたり、個人的に気になっている『モノ・コト・トコロ』をマウラが取材します。
「十勝歴44年(2019年時点)」の情報網と人脈を駆使して、十勝の魅力を存分にお届けしますので、今後ともお見知りおきを。
特派員、マウラの初取材は『Farm Kitchen 佐倉cafe』!
さて、ワタシの記念すべき初取材は、友人「キタデサン」のお母さん、通称「カーサン」が20年ほど温めてきた夢の城『Farm Kitchen 佐倉cafe』です。
カーサンとも(実はトーサンとも)割と親交があり、数年前よりカフェをやりたい、という話も聞いていました。
「取材その日だけ」ではなく、それまで知ってきた知人の人となりや、その裏側をきちんとお伝えすることが「DO-Life特派員」としての使命なんじゃないか、と勝手に思っております。
カフェのコンセプトは「母の城」
このキーワード「母の城」は娘のキタデさんからも度々出ていました。
オープンキッチンから、大きな窓の奥の景色までが「母が一番似合う場所」との事でした。
「人に喜んでもらえる事」「美味しくなる事」への手間や時間を惜しまないカーサン。
人気メニューは「気まぐれプレート」なのですが、おかずだけで最低7品、多い時で9品ほど盛り付けられます。(それ以上になる事も多々)。
どうしてそんなにおかず盛っちゃうの?
自分もたくさん食べたいから。
甘いもの、酸っぱいもの、しょっぱいもの、揚げ物、焼き物ってなると、どうしてもこの量になっちゃうんだよね。
ぶはっ笑!!
と、こんな感じで。
言い方が正しいかはわかりませんが
採算度外視の「母の城」のメニューは、カーサンの想いと優しさで作られています。
地元の食材を使ったランチと専属パティシエの絶品スイーツ!
では。具体的なメニューのご紹介です。
まずはランチメニュー。
先ほどご紹介しました、カーサンの食べたいカテゴリーを存分に集めたのが「今日の気まぐれランチ」。野菜は出来るだけ地元のものを使っていて、今くらいの時期は自家栽培のお野菜も多いそう。
このほかにもチーズたっぷり焼きカレーなんかもあるようです。
ただ、メニューは季節によって変動しますのでご注意を。
また、営業時間は17:00までですが、ランチメニューを提供できるのは14:00までです。
ランチタイムがすぎると今度は専属パティシエさんが作ったスイーツがお待ちかね。
デザートメニューも季節により変動。
オススメは「ヨーグルトクリームのロールケーキ」。
パク。
自家製ヨーグルト(本業は酪農家さんなので『Farm Kitchen』)とクリームが絶妙で、
敢えてマウラ独特の表現を使うなら
ゴクゴク飲めるロールケーキ、です!!!
伝わりますかね(笑)?
他にも、自家製りんごジャムが練り込まれたしっとりシフォンケーキや、ワッフル、今後は新メニューのプリンも登場するよう。
「スイーツをちょっとずつ色々食べたい!!」という欲張り女子には14:00からの限定メニュー「デザートセット」もあります。
自家製のケーキ2種と自家製ヨーグルト、そしてドリンクがついたセットです。
シフォンケーキに添えられているのもヨーグルトクリーム。
まずはシフォンケーキだけを食べてりんごの味を感じ、
そのあとにヨーグルトクリームをつけて食べるとまた違った味わいに。
まるで別モノスイーツになるので、お得感と満足感が得られます。
また、最近自家製の牛乳の提供ができるようになったそう。
これって簡単そうに思えるけど、実はとっても大変な事なのです。
酪農家&ヨーグルト製造&カフェ経営の多忙な日々
実はカーサンはもともと、士幌町の酪農家の娘さんとして生まれ、佐倉地区の酪農家だったトーサンのもとへ嫁ぎました。
この地域「佐倉」から何かを発信したい!
という想いからトーサンの後押しもあり、2010年に自家製ヨーグルト製造の「さくら工房」を牛屋さんの敷地内に設立。
発信方法は情報でもなんでも良かったのだけど、もともと食品加工をしてみたかったそう。生乳の全てを使えるヨーグルト製造を選びました。
「さくら工房」のヨーグルトは上部にクリームの層ができ、その部分をまたマウラ独特の表現を使わせてもらうと
さくら工房ヨーグルトの宝物!
このクリーム層があることによって、もともと得意ではなかったヨーグルトが大好きになりました。余談ではありますが、この層は夏と冬によって厚み、つまり脂肪の濃度が変わります。
スーパーなどで売っている量産品は「どの商品も変わらない」ことが価値になりますが、ここ十勝に住んでいると「季節や年によって違う」ことがなんと贅沢な価値になるんだろう、と気付かされます。
ヨーグルト製造を決めた際、育休を取っていた娘のキタデさんに手伝ってもらうことに。
文字通り二人三脚で「さくら工房ヨーグルト」を発信してきました。
母娘の二人三脚は今でも変わらずで、
娘にはいつも小言を言われる…。
と笑顔でボヤしていました(笑)。
牛屋さんはトーサンやキタデサンのオットサンが一生懸命守っておられるので、カーサンとキタデサンは「ヨーグルト製造」と「カフェ運営」の経営に集中できています。
ここでまた質問。
どうしてカフェを作りたかったの?
農家のお嫁さんということで、自分も随分バタバタしていて、
そんなときに、自分も他の人もホっと一息できる場所が作りたかったの。
数十年越しの夢を叶えたカーサンはイキイキしています。
カーサンの愛車は黒のシエンタ
ここでカーサンの乗っている愛車について聞いてみました。DO-Lifeは釧路トヨタさんが運営しているので、クルマのことはどうしても気になっちゃうのです。
シエンタに乗っているのだけど、食材や荷物などを載せるのに荷台の位置が低くて便利なの。
今のは二台目。一台目のは黄色で目立ってたんだけど、今のはブラックで人気カラーだから駐車場で探すのに苦労しちゃう笑。
シエンタは小柄なサイズだけど、3列目シートを倒すとかなり大きな収納スペースになるので、何かと荷物が多いカーサンにはかなり便利みたいですよ。
広々とした店内は、子ども連れでものんびりできる
先ほどご紹介しました「さくら工房」から東に200mほど離れたところに突如として、さくら工房のブランドカラーである「ヨーグルトグリーン」の建物が現れます。
駐車場は広め。
造園屋さんに勤めていた経験もある、キタデサンのセンスが光る綺麗な植物がお出迎え。
靴を脱いで入るシステムです。
『ただいま』みたいに、家に帰ってきたような気持ちで入ってきて欲しいの。
とのことでした。取材の日も
カウンターに座ったお客様がカウンターに食べ終えた食器を下げてくれたときに「うちに帰ってきてごちそうさましてるみたい」って言ってくれたんだよ。
と嬉しそうに話してらっしゃいました。
席はカウンター数席と
6名掛け・4名掛け・2名掛けのボックス席が一つずつ。お子様連れものんびり。
そして、2人掛けが1卓です。
また、7名以上の団体様は2階もご利用可。
20名様ほど入れるそう。
店内にはセンスの光る食器や小物が置いてあり、見ているだけでも癒されます。
女性が気になるおトイレも広々としていて。
アメニティも充実。
なにより、男性用、女性用とわかれているのが嬉しいですね。
佐倉の景色が小さい頃から好きでした
「佐倉から見る夕日が落ちて行く景色がずっと好きで、この場所を多くの人に知って欲しい」とキタデサンは前から話しておられました。
この日は雨がザーザー降り出したりであいにくでしたが、それでも、スコーンと抜ける十勝らしい景色は何度見ても美しいと思えます。
ナビが身近になった今、周りが畑だらけでも迷うことはほぼなくなりました。ドライブがてらぜひ、訪れて欲しい場所です。
牛屋さんの「山岸牧場」、ヨーグルト製造の「さくら工房」も併せて知っていただくと、より「Farm Kitchen 佐倉cafe」やカーサンを深く知れると思います。
訪れる際にはぜひ「ただいま」の気持ちで。
[店舗情報]
Farm Kitchen 佐倉cafe
住所:北海道河東郡士幌町佐倉南2
営業時間:11:30~17:00(ランチメニューL.Oは14:00まで)
営業日:木・金・土・日曜(1月と2月は冬季休業)
TEL:01564-7-7780
◯ご予約可能です
Farm Kitchen 佐倉cafe https://www.sakura-cafe.jp/
さくら工房サイト https://www.sakura-koubou.jp/