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〜旅するスパイス〜クラフトキッチン@上士幌町

2021.10.31

こんにちは! DO-Life特派員のマウラです。

 

マウラ

ここのところ様々なお店で見かけるリスのボトルのスパイス。気になっていたのでお話を聞いてきました!!

必然ともいうべきスパイスとの数々のご縁がもたらした「旅するスパイス」の誕生。

上士幌町の『クラフトキッチン』さん。


こちらは店舗兼工房です。

お店に入るとすぐ、スパイスの数々がお出迎え。

このボトルが本当に可愛くてどこで売られていても目を引きます。

『クラフトキッチン』さんにはお料理用配合スパイスのほか、ピクルス用であったり、ドリンクやその他の食材と組み合わせる提案型の商品も豊富。

憧れのスパイス生活が簡単に始められそうです。

齊藤さんにお話を伺います。

 

マウラ

早速ですが齊藤さん。十勝に来るまでの経緯を教えてください。

齊藤さん
生まれも育ちもずっと東京でした。2014年、十勝に移住してきたのが初めて東京を出たタイミングになります(笑)。
子供がとても好きで東京にいた時はずっと子供に関わる仕事をしていました。幼稚園の先生、保育園、学童保育、児童館、託児所、ベビーシッター、習い事。 ありとあらゆる子供に関する仕事をしてきました。
マウラ

スパイスとの出会いはどのようなタイミングで?

齊藤さん

普通の家だったので子供の頃からスパイスとは無縁で肉じゃがとか庶民的な食卓でした。 今は次から次へと新しいものが出てくるのが当たり前ですが、昔はバジルですらも珍しくて大学生の時にバジリコ(バジル)のパスタを初めて食べた時にその美味しさに衝撃を受けました。 当時は今以上に食べ物に関しての興味が強く「なにこれ!?」という感情から全ては始まりました。

齊藤さん

他にもタイ料理や変わったエスニック料理など、当時は想像もできないお料理を一つ食べるごとにカルチャーショックを受け、それらがとても美味しかったんです。 当時お金があれば多分食べ歩いていたと思いますがそんな余裕はありませんでしたし、当時の多国籍料理は割と高額で、「変わったものを食べたい」ということはお金がかかることでした。
ネットも今のように普及していなかったのでレシピを調べることもできず頼れるのは本や雑誌だけで、 東京で一番大きい本屋さんに行って専門書が並んでいるコーナーでエスニック料理、外国の料理を探して一冊、多国籍の料理レシピが掲載されている本を購入し、それを見て作って食べていました。基本お料理作りのモチベーションは「ビールを飲むための美味しいものを食べる」ことにありました。これがなければお料理はしていません(笑)。

齊藤さんが嬉しそうに、懐かしそうに当時の本を見せてくださいました。


ここにある本は齊藤さんが中学生の頃から大切に集められてきたもの。マウラが幼少期に見ていた記憶のあるお菓子の本もありました。

 

マウラ

とはいえ、今でこそネットや店頭でも様々なスパイスや調味料を買うことは容易くなっていますが、当時そのような材料の調達は難しくありませんでしたか?

齊藤さん

私、その頃からスパイスにはなぜかとても縁があったんです。

友達の結婚パーティーの二次会で手土産として渡されたのが当時珍しかったスパイスだったり、私が結婚した時には私がスパイス好きだと知らない人からお祝いとしてスパイスのセットをもらったり、池袋西武にはエスニックのスパイスとか調味料などが購入できる場が当時からあったので入手することにはさほど困りませんでした。

絵本の勉強をしていたこともあったのですが、その先生の絵本屋さんの下には今でも大活躍されている方のエスニック料理屋さんがあったんです。 大好きなエスニック料理が手の届くお値段で食べられるお店でした。 そこでのお食事も今に大きな影響を与えています。

マウラ

東京で大好きな子供やエスニック料理に触れていた齊藤さんがなぜ今、十勝にいるのでしょう(笑)?

齊藤さん

 それもご縁なんですけど、子供向けのアートのワークショップをやっていた頃、そこにきた子のお母さんがたまたま大きなスパイスメーカーの方だったんです。その方と話していたら私がやけにスパイスや海外のお料理に詳しいと思ったらしく、そのスパイスメーカーで働かないかと誘われ「是非に!!」と二つ返事でお受けしました。伊勢丹本店の地下にそのスパイスメーカーの一角があり、週末だけそこでちょっとしたスパイス料理を作ってお客様にスパイスのご案内をしていました。その向かいがプロモーション販売のコーナーで、定期的に様々な地域からその土地の物産のものをPRしにきていました。

齊藤さん

そこにたまたま十勝の方がいらっしゃる時があって十勝の食材で作られたスープなどを売られていたんです。その方に「この商品にスパイスはどうだと思います?」と聞かれたので、それに合うスパイスを2~3種サンプル提供させていただいたというご縁がありました。その方が1年後、東京での仕事のタイミングで店頭に寄ってくれたんです。
ちょうどその時引っ越さないといけない事情があって、引っ越し先をずっと探していたのですが、 その方に軽く十勝への移住を勧められたのですが、「あ。東京じゃなくていいや。どうして東京にこだわっていたんだろう」と気づいたんです(笑)。
十勝を見にきた時に景色の素晴らしさと食べ物の美味しさ、スーパーに当たり前に「北海道産」のものが並んでいることに感動しました。 私にとって食材はとても大切で、安心して自由に買い物ができることはとても魅力的だったんです。それで移住してきました(笑)。

マウラ

縁あって上士幌に移住後、どのような経緯で「スパイス」事業を始めることにしたんですか?

齊藤さん

上士幌町に来た時に移住者が集まる持ち寄りパーティーがあり、スパイス料理を持っていくとどうやって作るのかを聞かれることも多かったんです。 都度スパイスのことをお伝えしたのですが「そんなの覚えられない。買っても持て余すからその料理専用のスパイスを配合して売って」と言われました。それが今の事業の始まりです。 個々の人たちの要望に合った配合スパイスをお渡しし始めて、定期的に上士幌町で開催されていたフリーマーケットで販売するようにもなりました。  地元のママさん達とチャレンジショップを2年半やったあと「旅するスパイス」とブランド化して店頭販売をするようになったのが2020年4月からです。
経営をした事がないので手探り状態で、販路はお店に直接電話して交渉して開拓していきました。 店頭に並び始めると他の店舗様からお問い合わせがくることもあり少しずつ増えていって今は10店舗です。 私は目標を決めてそこに向かっていくタイプではなく面白そうだな、やってみたいな、というところに進んでいた結果が今なんです。

マウラ

十勝に縁(ゆかり)の無い方がご自分で販路を開拓し、取引先が10店舗もあるってとてもすごい事だと思います!!
齊藤さん。今後の展望などはありますか?

齊藤さん

私から発信されたお仕事が、誰かの喜びになること。それが私のエネルギー源です。大人もこどもも、みんな楽しく生きてほしい。そんなことに少しでも関われたら、って思います。 じゃあ具体的にこれから何をすればいいのか。 それを、これからもずっと探し続けるんだと思います。 今までも、物事を決めすぎなければ楽しいことがいっぱいやってきました。 決めてしまうと想像のできる範囲、ワクワクの気持ちは今ひとつなんです。 おとなも、こどもも、自分で手繰り寄せたことが笑顔に繋がる。 そんな一場面に息長く関わっていきたいです!

マウラ

最後に。皆さんにお聞きしているのですが。どんな車に乗っていますか?

齊藤さん

ホンダのN-VANに乗っています。 仕事柄荷物や食べ物を運ぶことが多いのでバンを探していたら、N-VANの「ガーデングリーン」という色に一目惚れしました。

マウラ

本日は興味深いお話。ありがとうございました。

取材後には店頭販売前の新商品「スパイスナッツ〜イングリッシュシナモン〜」を特別に入手。


ドライフルーツの酸味とナッツの甘み、そしてシナモンなどのスパイスのバランスが絶妙で、スイーツとして成立していました。これでパウンドケーキを作ったらお店の味になる事間違いなし!!

改めてリーフレットも確認。

「旅するスパイス」と銘打っているだけあって、商品は「国」で表現されています。

まさにスパイスでたくさんの国へのトリップができてしまいます。

ご自身では気づかれていないようでしたが、齊藤さんはご縁やチャンスをガッシリと繋いでいくパワーがとても強い方だと感じました。
クラフトキッチンさんの商品はスパイス初心者さんでも安心してチャレンジできるものばかり。マウラはケチャップ用のスパイスが気になりました。ケチャップに入れるだけでトマトソースのような大人の味になるそうです。お子様中心のメニューの中にふりかけのような味変スパイスがあると大人もちゃんとお食事を楽しめますね。
ご購入はクラフトキッチンさんの直営店以外にも、道の駅や百貨店などにもあります。この機会にスパイス生活を取り始めてみてはいかがでしょうか。


クラフトキッチン

住所 北海道河東郡上士幌町上士幌138-4
電話 090-6040-9509/01564-7-7207
WEBサイト クラフトキッチン
Facebookページ クラフトキッチンFacebookページ

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