道東をもっと楽しむ Do-Life

MENU

ホワイトバーチ×イケダ 十勝で唯一ウッドデザイン賞2021受賞!

2021.11.2

こんにちは! DO-Life特派員のマウラです。

 

マウラ

マウラが運営している十勝モチーフの商品ブランド『moritoki』と十勝在住白樺細工作家『工房ameiro』さんとのコラボブランド『ホワイトバーチ×イケダ』がこの度「ウッドデザイン賞2021」を受賞しました。名だたる企業様が名を連ねるこの賞で北海道からは今年10組、十勝からは1組が受賞しました。
以前「ホワイトバーチ×イケダ」の記事でも私たちの取り組みについて書かせていただきましたが、今回は『ホワイトバーチ×イケダ』と言う、木の世界では超新参者の私たちが、なぜ「ウッドデザイン賞2021」で評価を得たのか、なぜ「ウッドデザイン賞」に応募したのかなど紹介させてください。

ウッドデザイン賞受賞で拡がる様々な可能性。

まずウッドデザイン賞について。木で暮らしと社会を豊かにするモノ・コトを表彰し国内外に発信するための顕彰制度で今年で7回目。

433点の中から第二次審査を通過した191組が受賞となりました。

では、私たち『ホワイトバーチ×イケダ』がどのような内容で受賞したかと言うと、、、


提出した資料の導入は「ただのプロダクトブランドじゃない」から始まります。『ホワイトバーチ×イケダ』は商品を作って売る事だけではなく「林業のこと」「ものづくりのこと」「エシカル消費やアップサイクルのこと」などを提起する「コンセプトブランド」なのです。

資料の2枚目には「第一次産業(林業/池田町)」「第二次産業(制作/工房ameiro)」「第三次産業(販売・マーケティング/moritoki)」この3産業がどのように協力しあって成り立っているのかが書かれています。
それぞれのプロが結託して運営しているからこそ骨太でスピーディーな活動ができています。

それ以外にも『ホワイトバーチ×イケダ』は「森林を健やかに保全するために間伐された樹木」これらの多くが森に残されていく現状も常に発信しています。
残された樹木は数十年経てば森の肥やしになりますが、もっと他に活躍の場を与えてあげたい、光を当ててあげたい、と思っている林業関係者も少なくありません。


『ホワイトバーチ×イケダ』は生産性や需要よりも前に「残される樹木や部位にどんな価値を与えて活用するか」を考えた「アップサイクル」の商品作りをし、消費者には「こういった商品を選択することが自然との共生に繋がるんだよ」と言う想いをこの1年間伝え続けてきました。

これらのことが受賞理由になったのではないかと勝手に想像しています。

ではここからは『ホワイトバーチ×イケダ』の仲間のご紹介を。

↓池田町役場にお勤めの山本さん。丁寧でスピーディーなお仕事で『ホワイトバーチ×イケダ』の原料を供給してくださっている縁の下の力持ち的な役割です。

山本さんはデータ分析や動画作成で林業の事を粛々と発信されています。本当に林業のことが好きなんだなと感じます。

↓工房ameiroのお二人。左から嶋中さんと高橋さん。お二人とも制作活動だけではなく山や森に積極的に入って現場の事を日々SNSで発信しています。

白樺細工に使われている樹皮はご自身たちで採取。

↓ベロンと剥けた樹皮は大体20層くらい、とのこと。それを1枚1枚丁寧に剥がして樹皮テープを作って細工に仕上げて、、、、気が遠くなります。「工房ameiro」の白樺細工は純十勝産。樹皮テープだけでも人気で販売が始まるとすぐ売り切れてしまいます。それだけ特別、と言うこと。

ただ「樹皮採ってはい終わり」ではなく、自然からいただく命なので余すことなく使いたい、と私たちは葉っぱや根っこ、小枝などで商品を作ることをやめないのです。

 

マウラ

みなさん。ウッドデザイン賞2021受賞の知らせを聞いた時、どう思いましたか?

嶋中さん

受賞後さまざまな方々にお祝いの言葉をいただき、工房の相方Toppyちゃん(高橋さん)と一緒に「やったー!」と素直に喜んでます。

山本さん

何の変哲もない池田町の白樺が昨年の受賞(YOSEIDO銀座店)に引き続き2年連続で評価されて驚きました。

マウラ

私がウッドデザイン賞にエントリーしたいと思ったのは新参者の私たちのブランドがどんなに声をあげても届かなかった人たちに、私たちの想いや、やりたいこと、やってきた事を伝えやすくできるチャンスだと思ったからなんです。
だから無事受賞できてたくさんの人からリアクションがあった時に「エントリーして本当に良かった」と思いました。きっと改めて私たちの想いに賛同してくれた人たちも多いはず。

と同時に「これはどんなに大変でも簡単にはやめられないぞ」と言う決意も改めて強くなりました(笑)。
みなさんは受賞を機に改めて思ったことや展望などはありましたか?

山本さん

森林所有者の方が自分の木がどのように使われるのかを考えたり、 消費者の方が自分の購入した木製品の原料がどうやって収穫されたのか考えたりするキッカケを与えるものになってほしいと思います。 今も徐々に広がりつつあるけれども、町有林だけでなく池田町内の白樺素材を安定的に供給できる仕組みをつくり、池田で森林を持ちたい!と思ってもらえる流れを作りたいのが野望ですね(笑)

嶋中さん

現在は白樺の素材を活用した商品作りが主ですが、今後は池田町のさまざまな樹木を活用した商品作りを進めていきたいと考えています。多くのお客様に愛されるヒット商品も生み出したいです! まだまだ木工技術など拙く未熟な部分も多々ありますが、受賞を励みに今まで以上に精進していきます。

高橋さん

老若男女問わずお気に入りと言ってもらえるような商品作りを目指して頑張ります!

十勝からは今年は1組だけの受賞ということもあり、地元新聞2社様より取材も受けました。


二次審査で提出した動画には『ホワイトバーチ×イケダ』のことがわかりやすく表現されています。2分少々ですのでお時間ある時にぜひ観てください!!私たちの活動に賛同してくれる人がもっともっと増えたら嬉しいです。

なお、池田町の林業のことは「池田町産業振興課林務係」に、白樺細工の事は「工房ameiro」さんに、商品のことは「moritoki」にお気軽にお問い合わせください。


林業の事/池田町産業振興課林務係/担当山本
住所 北海道中川郡池田町字西1条7丁目11番地
電話 015-572-3111(代表)
WEBサイト 池田町ウェブサイト

白樺細工の事/工房ameiro
WEBサイト 白樺細工 工房ameiro
Facebookページ 白樺細工 工房ameiro Facebookページ
インスタグラム 白樺細工 工房ameiroインスタグラム

商品の事/moritoki
WEBサイト moritokiウェブショップ
Facebookページ moritokiフェイスブックページ
インスタグラム moritokiインスタグラム

この記事もおすすめ