こんにちは。
音更町地域おこし協力隊の高山です。
今回は、結婚をきっかけに東京から音更町に移住してきた矢本紀美子(やもと きみこ)さんを取材させていただきました!
旦那さんの矢本 薫(やもと かおる)さんとヤギのジル君、19羽のニワトリたちがお出迎えしてくれました。
人や動物など関係なく寄り添って生活する姿に、血縁関係だけでない新しい家族のカタチが見えてきました。
山の景色が生んだ縁
今日はよろしくお願いします。早速ですが、矢本さんの自己紹介をお願いいたします!
よろしくお願いします! 1982年に東京で生まれて、東京と千葉で育ちました。今は、ジルファームという屋号でニワトリの卵の販売を行なっています。 最初の就職は、店員になりたいという気持ちとおもちゃが好きという気持ちがあったので、東京駅にあるキャラクターショップで働いていました。
20代の頃は、実家もあるし東京を離れる生活なんて考えられない!と思っていましたが、歳を重ねていくうちに東京はたくさん人がいるけど、なんだか寂しいな。と感じるようになりました。そんな時に、インターネットを通して夫に出会い、アニメと農業という共通の話題で意気投合。それから連絡を取り合ううちに北海道の生活を体験してみない?という提案をしていただき、初めて北海道に行きました。
農業というのは、紀美子さんも旦那様も農家で働いていたのですか?
夫は当時から働いていましたけど、私は神奈川県の農家さんのちょっとしたお手伝いをしている程度でした。 北海道の農家さんのイメージがあまり沸かなかったけど、付き合う前から夫に家から撮影した山の写真とかを送ってもらって、北海道っていいなあとは漠然と思っていました。
矢本さんの家から見える風景
まさに北海道の風景が繋げた縁だったんですね。 実際に北海道に来てみてどうでしたか?
第一印象は、土地がでかい!空が広い!でした。 滞在中は、夫が十勝の美味しいものを食べさせてくれたり、温泉に連れて行ってくれたりしたので日が経つごとに十勝が好きになっていきました。 ここで生活してみたい!と思ったので、結婚を決意しました。
実際に暮らしてみないとわからないことってたくさんありますもんね。十勝を気に入ってくれて本当によかったです!
東京にはたくさん人がいるけど、人との交流が少なくて寂しさを感じていたので、人との繋がりが恋しかったんだと思います。でも今は優しい人たちに囲まれてすごく幸せです♪
新しい家族をお迎え!
屋号にもなっているヤギのジル君について教えてください!
ジルとは、共働学舎新得農場で出会いました。 かわいいなと思ってヤギと触れ合っていたら、スタッフさんからヤギを飼ってみますか?という提案をいただきました。いきなりだったので正直悩みましたが、夫からこれも縁だと思って飼ってみない?と言われ、飼うことを決意。東京にいる頃からヤギが好きで十勝に移住したらヤギを飼いたいとは思っていましたが、まさか本当に実現するとは思っていなかったです。
ヤギを飼うって普通の生活ではなかなか想像しにくいですよね! 飼ってからは気持ちの変化はありましたか?
ジルをお迎えしてから毎日が楽しいです。 また、ジルをきっかけにできた縁もあったので、たくさんの幸せを運んでくれているなあと思っています。今では家族のような存在です。
家族には人も動物も関係ないですよね。ジル君の顔を見ていると愛されていることが伝わってきます♪
立つと矢本さんより大きいジル君。「遊んでー!」とじゃれている姿は子供みたいです。
天気のいい日はお散歩もします。
まるで本当の幼児園児みたいな鶏たち
『道の駅おとふけ なつぞらのふる里』で紀美子さんが飼育している鶏の卵を発見しました!『にわとり幼稚園』はいつから始めたのですか?
鶏を飼い始めたのは、本別の農家さんから譲り受けたのがきっかけです。初めは8羽でしたが、どんどん増えていって今では19羽の鶏が生活しています。初めは、自分達が食べる分だけ卵を採れたらいいなと思っていたのですが、増えていくうちに自分達だけじゃ食べきれなくなったので、帯広にあるパン屋さんの『麦音』で開催されるビオまるしぇで販売しました。 そこで買ってくれた方から「美味しかったよ!」とか「子供が卵料理はあまり好きじゃないんだけど、ここの卵は美味しいって食べてくれる」など声をかけてくれのが嬉しくて販売を続けています。
そう言ってもらえるとすごく嬉しいですよね! 他の卵と違うのは、やっぱり自然の中のびのびと育っていてストレスが少ない鶏さんだからかもしれないですね。
それもあると思います! また、うちの鶏たちは自家栽培した無農薬大豆やデントコーン、西中音更産の山ちゃんのいなきび、小麦を食べているのと、薬を使っていないのでお子様にも安心して食べていただけます。
鶏に使っている薬が関係してアレルギーを発症してしまうという話も聞きますもんね。ところでずっと気になっていたのですが、『にわとり幼稚園』の名前の由来はなんですか?
鶏たちはエゾシカ組とエゾリス組に分けているのですが、ちょこちょこと動く姿が幼稚園児みたいなので、『にわとり幼稚園』と名づけました。 性格も1羽ずつ違うので見ていて楽しいですよ♪
鶏のこととジル君のことを話す紀美子さんを見ていると、本当の家族のように思っているんだなと伝わってきました!今日はお忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました。また遊びに来ます♪
1番人懐こいと教えてくれた鶏のまーちゃん。とても大人しくてなでなでさせてくれました。
恒例の実食タイム!卵かけご飯をいただきます!
それでは恒例の実食タイムです!(笑) 生まれたてほやほやの卵を頂いたので、早速卵かけご飯にしていただきますー!
卵かけご飯が大好きなので楽しみです♪
美味しいー!!! 卵の味はしっかりとしているのに後味がさっぱりとしてるので、飽きないで何杯でもおかわりできちゃいます。 口溶けがなめらかなので、ご飯との相性も抜群。 ストレスフリーで育ったニワトリさんの卵はやっぱり別格の美味しさです♪
ニワトリ幼稚園
ニワトリ幼稚園の卵は『道の駅おとふけ なつぞらのふる里』と『麦音』で開催されているビオまるしぇで購入することができます。詳しい販売スケジュールについてはジルファームのTwitterからご確認ください。
撮影協力:Sayaka
1996年生まれ。北海道十勝在住。ポートレートを中心に広告、レストランのメニュー撮影、企業撮影などを撮影。また、最近は動画撮影や映像制作にも精力的に取り組んでいる。