クレイン鳥取大通店の柗本です。
とあるママさんから「来年度から小学校でプログラミング教育が始まるけど、家で何していいのかわからない…」という話を聞きました。
そんな時に、帯広で子ども向けのプログラミング教室を開いている笹谷まゆみさんが、釧路教室を開校されるという噂が飛び込んできました!
帯広での教室の様子や、どんなことが学べるのか、子どもへの影響などについて、プログラミング教室「知恵の実」を営む笹谷まゆみさんにお話を伺いました。
始めて半年でプログラミングの資格取得!?
「知恵の実」は全国展開するフランチャイズのプログラミング教室「Tech for elementary(テックフォーエレメンタリー)」 のひとつ。北海道内には帯広以外にも札幌、滝川、函館に教室がありますが、道東はここだけ。
対象は小学生〜中学生ですが、こちらの教室には幼稚園児や高校生も通っていて、大人向けのクラスも開講されているそうです。生徒さんは全員で40名ほどですが、教室自体は一度に4人までの少人数制を採用されています。
通われているお子さんの年齢はどれくらいなんですか?
主な対象は小学生から中学生ですが、実は年長さんや高校生も通っています。
え! 年長って…5〜6歳ですよね!? …わかるんですか?
小さな子どもが理解できるプログラミング言語を使っているというのもありますが、ちゃんと理解できるし飲み込みも早いです。帯広教室には、小学校1年生から習いはじめてわずか半年で「ジュニア・プログラミング検定」という、プログラミングに関する最上級の資格を最年少で取得した子もいます。
ええ! 半年で!?
それがこちらの野村一護くんです。
教室に入る前から、何かを作るゲームが好きだったそうです。7歳から教室に通い始めてプログラミングの面白さに目覚め、自宅でも自分でゲームを作るようになったそうです。その数はなんと400以上!
「Scratchスタジオ ゲーム集」というサイトでは、一護くんがプログラミングしたゲームの一部を楽しむことができます。
一護くんはプログラミングのどんなところが面白いと思う?
自分の思ったものが自由に作れることかな。
私はプログラミングはさっぱり…なのですが、他のゲームの構造を見ながら、自分で勉強もしているようです。新しいゲームができた時は「見て! これをこうすると…」って、すごく楽しそうに私に説明してくれて。そういう姿を見ていると、プログラミングを習わせて良かったと嬉しくなります。
一護くんは2019年に行われた「第2回 U-16プログラミングコンテスト 札幌大会」の作品部門でも「頭文字ファイト」という作品で金賞を獲得したそうです。一護くんを見ていると夢が広がりますね!
パズルのように楽しむ学べる教材「Scratch」
そんな一護くんも習っているのが「Scratch(スクラッチ)」というプログラミング言語です。『知恵の実』ではこちらを教育用教材として使用されています。
そもそもプログラミング言語とは、コンピュータに命令を出す時に必要な言葉のこと。例えばコンピューターに「電気をつけろ」と伝えるためには、日本語ではなく、それぞれのコンピュータが理解できる言葉(プログラミング言語)を使う必要があります。
私たちが話す言語と同じように、プログラミング言語にもさまざまな種類があるのですが、その中でもScratchは世界で最も利用されている、教育のためのビジュアルプログラミング用語なのだそうです。
どうやって使うかというと、左端に動作を指定する色々なパーツがあり、それを真ん中の列で組み立てることで、右上にある図やキャラクターを動かしていきます。
こちらは教材を提供している「Tech for elementary」の教材紹介動画です。このように、自由自在にキャラクターなどを動かしていきます。
これならなんとなく私もできそうな気がします!
作ったプログラムを動かすと、画面端にいる猫ちゃんが動き出します。これも子ども心をくすぐるポイントのひとつ。
他にも無料で利用できること、マニュアルが充実していること、作ったものを全世界の人とシェアできるサイトがあることなど、子どもが楽しみながらプログラミングを学べる要素がたくさんあるんです。
確かに一護くんの活躍は素晴らしいですが、Scratchって誰でもすぐ理解できるものなんですか?
確かに最初は分からないことだらけですよね。教室にやって来る子どもの多くは、パソコン初心者が多いです。ですので、入ったばかりの生徒には、まずScratchやパソコン操作に慣れてもらうために、マウスやキーボードの操作方法を教えています。あと、毎回タイピング検定を受けてから授業を行うので、タイピングの基礎も身に付けてもらえるようにしています。
確かにローマ字入力って小さい子には難しそうですね。
そうなんです。Scratch自体はマウスを使ってプログラミングすることもできますが、最終的にはタイピングが必要になるので、最終的にはブラインドタッチができるように頑張ってもらっています。
それはすごい! ではマウスとキーボードの操作に慣れたら、次はどのように進んでいくんですか?
基本的にはTech for elementaryのカリキュラムに沿ってScratchを学んでいきます。先程の動画がそのカリキュラムです。例えば「迷路を作る」「ボールをキャッチする」など、ゲーム感覚で学べるカリキュラムになっているので、お子さんも楽しみながらプログラミングを学べますよ。
ゲームを作ってるみたいですね、なんだか楽しそう!
ただ、うちの教室では手取り足取りプログラミングの方法を教えるわけではなく、授業では初めにゴールだけを伝え、その方法は生徒たち自身に考えてもらいます。
それでうまくいくものなんですか?
できない子もいますし、模範解答と違った構造になっている子もいます。でも大切なのは「ゴールすること」。プログラミングにはこれという正解はないですし、模範解答と異なっていてもゴールできれば合格としています。そのほうが子どもたちの創造力や問題解決力を養うことにつながるんです。
そのほうが子どもたちも楽しんで取り組めそうですね。
そうですね。実際に、大人が全く想定していなかったプログラムを組む子もいます。プログラムは、コンピュータが上から順に命令を読み込んで動くものです。その理論を理解して、自分で考えることが大切だと思っています。
個別授業で一人ひとりにあった学習が可能
こちらのもう一つの特徴は、教室にいる生徒全員で授業を進めるわけではないこと。生徒はそれぞれパソコンにヘッドホンをつなぎ、自分のカリキュラムに挑戦します。一人ひとり進み方が違うから、それぞれのお子さんのレベルに合わせた対応ができるそうです。
周りに合わせなくてもいいという点から、不登校や発達障害を抱える生徒もいます。パソコンやゲームに興味があったり、一つのことに集中できたりするという側面を伸ばしたいものの、教室のようにたくさん人がいると通うのが難しいということで、少人数制ならばと選んでくださるようです。
プログラミングって手に職ですもんね。将来それで食べていくこともできそう。
なかには親子で一緒に挑戦してくれる生徒さんもいらっしゃるんです。こうやって、親と一緒に一から学べることも、Scratchやプログラミングのいいところかもしれません。
取材を終えて
「プログラミング」という言葉だけを聞くと、とても難しそうに感じましたが、今では子どもが楽しみながら取り組める色々なサービスがあるんですね。
『知恵の実』の釧路教室は来春開講予定とのことですが、2020年1月から順次、親子で楽しめるScratch体験会を釧路地域で開催するとのこと。
「Scratchを実際に触ってみたい」「子どもが興味を示すかまずやってみたい」という方は、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか?
知恵の実(帯広教室)
住所:〒080-0022 北海道帯広市西12条南28丁目24
TEL:080-5511-5633
受講回数:月曜〜土曜の間で月2回
授業料:6,600円/月
HP:http://int-chienomi.jp/
※情報は2019年11月25日時点のものです。最新の情報はHPまたはお電話よりお問い合わせください。
<知恵の実>★3つで判定!釧路トヨタ社員の評価はこちら!
子どもが楽しめる | ★★★ |
将来のためになる | ★★★ |
考える力や創造力が身に付く | ★★★ |
授業の内容はとてもおもしろそうで、年代を問わずどのお子さんでも楽しめそうでした! 釧路教室の開講が待ち遠しいですね。