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自分たちの手で作る、たくさんの笑顔が集う優しい場所@ひだまりの森

2022.11.2

こんにちは! 音更町地域おこし協力隊の高山です。

今回取材させていただいたのは、家庭保育園ひだまり代表・保育士の上原 崇志(うえはら たかし)さん。

「子供たちがのびのびと過ごせる場所を自分達の手で作りたい」。
その思いの裏にはたくさんの苦労や努力が見えました。

高山

家庭保育園ひだまりの代表・保育士だけでなく色々なことにチャレンジしている上原さん。 近日ゲストハウスをオープンさせると聞き、是非話を聞いてみたいと思い取材してきました。

子どもたちがのびのび遊べる場所を求めて

今回取材させていただいた場所の名前は「ひだまりの森」。

ひだまりの森とは、約600坪の離農跡地にあった母家、馬小屋、物置小屋をセルフリノベーションし、現在ベーグル専門店『CocoLi』や『自家焙煎珈琲豆店 甫』、デザイン・ファションショップ『nou:mu』があります。

 

高山

上原さん!今日はよろしくお願いします。

上原さん

よろしくお願いします!

羊と一緒に登場してくれた上原さん。

実は、上原さんとは以前から面識があり、私が「羊を飼いたい!」と言ったら、ひだまりの森で飼おう!と提案してくれました。

今では親子3頭がひだまりの森で仲良く暮らしています。

 

高山

それでは、上原さんの自己紹介をお願いします!

上原さん

1980年生まれ。元々は施設職員として働いていました。30歳を過ぎてふと「自分の人生このままでいいのかな?」と思うようになりました。 そんな時に先輩である音更町にある焼き菓子店「アマムエクル」のオーナー岩本 大介(いわもと だいすけ)さんが自宅の2階を使って保育園をやってみたらどう?と提案していただき、「家庭保育園ひだまり」がスタートしました。

高山

岩本さん宅の2階からスタートした保育園。 最初はやっぱり大変でしたか??

 

上原さん

最初は園児も少なく、1人の時期もあり、1人1人の個性を大切に真剣に向き合うところからスタートしました。その後は園児もどんどん増えていって、音更町の小規模保育園へと成長しました。そして4年前『家庭保育園ひだまり』『こどもふく・木のおもちゃPurka』を 新築し現在に至ります。

高山

今できることをひとずつこなしていったのですね。 ひだまりの森はどのタイミングで見つけたのですか?

上原さん

元々は園児が自然と触れ合いながら、のびのびと遊べる場所を探していたんです。 保育園から遠いと移動中に園児たちが退屈してしまうので、10分以内で行ける場所を探しました。3年ぐらい探してこの場所を見つけ「ここだ!」とピンときたので、すぐに不動産に連絡して購入しました。

リノベーション前のひだまりの森。母屋は推定築70年〜80年の建物でとても使える状態ではなかったそう。

写真提供:上原さん

 

上原さん

一から建物を作るのは大変だけど、基礎があれば何とかなると思っていたので、 建物が残っているというのもここを購入するポイントの一つでした。 自分でリノベーションをしてみたかったので、とてもワクワクしました!

仲間の力を借りてセルフリノベーションをする上原さん。

写真提供:上原さん

リノベーション後の母屋。

ひだまりの森には3ヶ月穴を掘って、作った井戸もあります。

井戸を掘る様子。

写真提供:上原さん

 

上原さん

それと、これから起業する人がチャレンジできる場所にしたいという思いもありました。自分がアマムエクルの岩本さんからチャンスをもらったように、アイデアとやる気はあるけど、実現する場所やお金がないという方の力になりたいと。

高山

上原さんの思いが伝わって、『Coco Li』と『自家焙煎珈琲豆店 甫』の甫木さん夫婦、『nou:mu』の阿部さんが集まったのですね!

上原さん

はい! ありがたいことにたくさんの仲間が集まってくれました。 最近は羊も加わってさらに賑やかになりました(笑)

自家焙煎珈琲豆店 甫』と『nou:mu』は、セルフリノベーションした馬小屋に店舗があります。洗練された空間に生まれ変わっています。

nou:mu』の店内の様子。

写真提供:上原さん

離れの小屋は『Coco Li』。ここは前のオーナーが集めていた、たくさんの木を使って作ったそう。

CocoLiの店内。

写真提供:上原さん

出会いを紡ぐゲストハウスを目指して

3年前からリノベーションしている母家。

やっと完成が見えてきて、今年中にはゲストハウスとしてオープンしたいと語ってくれました。

 

上原さん

この母家を壊すのではなく、リノベーションすると決めたのは1本の木から削り出された大きな柱を見たからです。 当時は機械もなかったので、この大きな木を天井に持ち上げるのは本当に大変だったと思う。まさに職人魂ですよね。

 

高山

この柱、70年以上経っていることもあってだいぶ年季が入っているけど、まだまだ現役という感じがします!

高山

なぜここをゲストハウスにしたいと思ったのですか?

上原さん

最初はカフェをやろうかなとも悩んだけど、作業を進めていくにつれ、春夏秋冬の風景が美しかったので自然を満喫できるゲストハウスにしようと思いました。 家は全て天然木を使っていたり、薪ストーブがあったりと昔ながらの北海道の暮らしが体験できるようにこだわって作っています。

 

高山

すごい!床も全て天然木ですね! ゲストハウスの名前はもう決まっているのですか??

 

上原さん

はい! この場所は星がすごく綺麗なので、アイヌ語で“星”という意味がある『nociw(ノチウ)』という名前をつけました。泊まってくれた人に夜空の星をぜひ堪能してほしいです。


 

高山

日中は羊を眺めながらまったりして、夜には星空を堪能。 忙しい日常を少しでも忘れて、リフレッシュできそうです。

高山

いつでも笑顔が絶えず、ポジティブな上原さん。 話しているだけでこちらまで元気がもらえます。 そんな上原さんのこれからの目標を教えてください!

上原さん

まずはゲストハウスを完成させたいです!このゲストハウスは、出会いや思い出を育む場所になってくれたらいいなあと思っています。 また、ひだまりの森は子どもたちがワクワクしながら遊ぶ場所であると共に、夢を叶える場所、チャレンジする場所でありたいです。

 

高山

きっと上原さんの思いが伝わって、ひだまりの森はこれからも温かく、たくさんの人を出迎える場所になると思います!本日はありがとうございました。 ゲストハウスがオープンしたら泊まりに来ます♪

上原さん

ありがとうございました! ぜひ遊びに来て下さい♪

たくさんのワクワクが集まるひだまりの森。
これからどのように変化していくのかとても楽しみです♪


ひだまりの森

住所 河東郡音更町字東和東2線59−9

 


撮影協力:Sayaka

1996年生まれ。北海道十勝在住。ポートレートを中心に広告、レストランのメニュー撮影、企業撮影などを撮影。また、最近は動画撮影や映像制作にも精力的に取り組んでいる。

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