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十勝でメロン!?試行錯誤を繰り返し完成した愛情たっぷり野菜@RIKI’SVEGE

2023.12.15

こんにちは!DO-Life記者の二川です。
『RIKI’SVEGE』でお話を伺いました。

この日は11月の取材でもう冬間近!
風が冷たく寒いからとお家の中に招いていただきました。

種から芽が出る不思議に魅せられて。農家は作物のお医者さん!

帯広市清川町で農業を営む大倉力哉さん。
取材へ行く前に大倉さんのブログを拝見したのですが『農家は、作物の医者』という言葉が強く印象に残りました。
私自身農業アルバイトをした事があるので身近に感じていましたが『野菜のお医者さん』と思った事がなく、でも「たしかに!!」と考えさせられる内容でした。ただ育てているだけじゃない。農業の裏側も皆さんにお伝えできれば、これから口にする野菜をもっと美味しくいただけるかも?と考え、インタビューをお願いしました!

 

二川

本日はよろしくお願いします。野菜を作るきっかけを教えてください。

大倉さん

よろしくお願いします。野球を教えたいと思い京都の大学に行ったのですが、大学生活の中で人生の迷いが出て、母からタキイ種苗という会社の付属の専門学校が滋賀県にあると教えてもらいました。

大倉さん

農業を手伝った事もないし継ぐつもりはなく、農業って田舎くさくて嫌だなって最初は思っていたのですが、タキイ種苗さんで芽がでる事って、当たり前じゃないんだな。不思議だな。と思って興味を持ち専門学校へ通いました。野菜を作る事が好きで、次に売りだす新しい作物を見つける為にも色々作っています。

二川

大学を出て、専門学校で勉強をされて勉強熱心な方なんだなという印象を持ちました。お仕事が趣味って感じですね♩新しい作物に挑戦して研究するってすごいです!

 

 

二川

親御さんから代々受け継いできたのですか?

大倉さん

そうですね。畑作は親からなんですが、野菜作りは自分からです。

二川

育てている畑作と野菜を教えていただけますか?

大倉さん

畑作は小麦、じゃがいも、長芋、豆など。野菜は、メロン、さつまいも、ホワイトコーン、かぼちゃ、ほうれん草くらいですかね。

二川

野菜作りでわからなくなった時、どうしているのですか?

大倉さん

タキイ種苗の専門学校の先生が相談にのってくれますね。専門学校に通っていたので、病気の知識などちょっと自信はあります。

 

二川

自分で原因などを追究できるのは勉強してきた強みですね。いつから野菜を作り始めたのですか?

大倉さん

24歳で専門学校卒業してすぐに畑作をしながらホワイトコーンやほうれん草、メロンを作り始めました。作り始めて今5年目ですね。メロンって栽培がすごく難しくて、食べられるメロンになるまでに3年かかりました。人に聞きながら試行錯誤して作りました。

二川

いろいろな野菜を平行しながらすごいですね!畑作だけでも大変なお仕事なのにいつ野菜を作る時間があったのですか?

大倉さん

1~2時間ちょっと早く起きて作業していましたね。管理が必要な時期が6~7月なので畑作とかぶらないような野菜を選びました。ただメロンは絶対にやりたかったです。

二川

時間の使い方や計画を立てるのがお上手です!仕事熱心で本当に尊敬します。なぜメロンを選んだのですか?

大倉さん

タキイ種苗さんで勉強をしているときに種を作る人がいて、先生でもあり、タキイ種苗の農場で働いている社員さんなんですけど尊敬している人がメロンの品種を作っている仕事をしていました。

大倉さん

生き方がかっこよくて、尊敬している人みたいになりたいなって思いと作物の中で一番メロンが難しいと言われていて、やる気に燃えるというか作ってみたいと思いました。

二川

大倉さんの尊敬する人に出会えたタキイ種苗の専門学校がすごく気になります!

大倉さん

専門学校なんですけど授業料がかからないんですよ。社員さんが知恵や知識をかなりくれて今でも聞いたりしています。種って例えば、「病気に強いが美味しくないメロン」と「美味しいけど病気に弱いメロン」を掛け合わせて、一つの種ができるんですけど一つの種を作るのに十何年かかるんですよね。

大倉さん

作物をつくるレベルもかなり高くないと安定して作物もできないからその技術を教える学校ですね。農業って体力もいるので厳しい学校ですけど、すごい学校です。

二川

遺伝子を何通りも掛け合わせて研究をされているそうで、気の遠くなる作業を美味しい作物の為にしてくれている人がいる。種の時からものすごい労力が注がれているんだなと感じました。本当にありがたく食べなくては!

これからも進化する!笑顔に出会える十勝メロン!

 

メロンの時期が終わっていた為、大倉さんに写真提供していただきました。

 

二川

大変だった事はありますか?

大倉さん

自分たちが作っている野菜は農協に出していなくって直談判し売らせていただいているので、サイズや規格も考えなくてはいけないのと、売り先の確保が大変ですね。

二川

お話が上手なので、交渉が得意そうに思いましたが規格を考えたりやる事が沢山で大変ですね。

大倉さん

そして自分の顔で売るので、その作物に何かあったら自分の責任。なのでちゃんと一つ一つ野菜を見て販売をするようにしています。収穫のタイミングを見極めるのも毎年試行錯誤していますよ。

二川

いつも試行錯誤してくれているおかげでおいしいメロンがいただけるのですね。

 

二川

食べ頃の案内もあってわかりやすい♩メロンの特徴を教えて下さい。

大倉さん

香りは芳醇で甘く、とろける食感が自慢です。

二川

オススメの食べ方はありますか?

大倉さん

やっぱりそのままです!ただいっぱい余って腐りそうって時は、一度冷凍して、牛乳とお好みでオリゴ糖を入れミキサーにかけるとおいしいメロンシェイクになりますよ。

二川

そのままで食べて、少しメロンシェイク用にするのも良いですね

今年初デビュー!十勝密甘藷

二川

さつまいもはいつから始めたのですか?

大倉さん

今年です。さつまいもが有名な所でさつまいもの病気が流行ってしまい、病気になると10年くらい畑で作れなくなるみたいで、やめていく農家さんが増えているそうです。北海道で作れないか話をもちかけられ、十勝で作る農家さんが増えてきていますね。

二川

さつまいもの病気は深刻なのですね。こだわりを教えて下さい。

大倉さん

他の農家さんは熟成期間を設けないところが多いのですが、うちは独自の熟成の仕方で甘みが他のさつまいもよりあると思います。

写真提供:大倉さん

 

二川

販売はどちらでされていますか?

大倉さん

今はとかちむらさんや、コープさっぽろさんですね。あとはネットで販売しています。さつまいもを今熟成させて、12月くらいから売り出す予定です。

二川

Instagramで販売時期などの情報がでるみたいなので要チェックですね。とかちむらさんはいろんな農家さんが出していて友人もよく利用しているようです♩どんな方の購入が多いですか?

大倉さん

ネットでは、同世代の方が、家族に対してのギフトが多かったですね。

男爵のじゃがいもはとかちむらさんなどで、1キロ200円でお買い求めしやすい価格で販売し、売れ行きは良かったとのこと。

 

二川

オススメの保存方法はありますか?

大倉さん

じゃがいもは冷暗所、メロンは日の当たらない場所で常温保存、さつまいもは一つずつ新聞紙に包みお家の涼しい所ですね。農家さんに聞いてみるのがおすすめです。

二川

これからのビジョンを教えて下さい。

大倉さん

もうちょっと売り先を増やすのと、売った場所でのポップアップですね。食べ方やレシピを伝えられるポップアップを作れるように勉強しようと思います。

二川

食べ方やレシピはありがたいです。いつも何作ろう?と悩んじゃうので助かります!

写真提供:大倉さん

おみやげに長芋、じゃがいも、さつまいもを頂きました!
さっそくお料理しようと思うのですが、
お料理が苦手なので管理栄養士の資格をお持ちの奥様にポイントを聞いたところ、
切ってから茹でてしまうと栄養が流れてしまうので出来るだけ茹でてから切るのがいいそう!

大倉家で人気の長芋の煮物とのり塩焼きとじゃがいものポテトを作りました。
長芋の煮物初めてなのですが、ほくほくになっておいしい!
のりしお焼きも子供がおいしいと沢山食べてくれました♩

わかりやすく説明してくれた大倉さん夫婦から沢山の野菜愛が伝わりました。
こだわりと愛情たっぷりの野菜なので安心して食べられます。
好きな事を仕事にするって素敵だな。と改めて思いましたし、
いくつになっても挑戦できる!っと勇気をもらえました。
来年のメロンも楽しみです。取材のご協力ありがとうございました♪


RIKI’SVEGE 

電話:090-5226-9518
住所:帯広市清川町西1線79-8
Instagram:https://www.instagram.com/rikivege/
ネット購入:https://rikivege.thebase.in/ 
取材・撮影協力 miyuki 

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