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帯広の冬に熱い活気を! 期間限定駅前スケートリンク『TOKACHI ICE PARK』の挑戦【前編】

2018.11.30

こんにちは、釧路トヨタ西帯広店の濱口です。

昨年、帯広駅のすぐ近くに期間限定で『TOKACHI ICE PARK』というスケートリンクがあったのをご存知の方は多いのではないでしょうか。

街中に突如スケートリンクができて、驚かれた方もいらっしゃったかもしれませんね。
なんと2018年度も開催が決定したとか!

突然ですが、皆さん最近いつスケートをしましたか? 釧路や帯広出身者は、小学校に入ると必ずスケート授業があるので、滑った経験のある方がほとんどだと思います。でも年齢を重ねるにつれて、滑る機会って減っていきますよね。私もいつ滑ったか、全然記憶がないです…。

今回は、仕掛け人の一人である谷保 明洋さん(下の写真右側)、そして第一回の開催時に会場内でカフェを出店していた藤山 嘉彦さんにお話を伺いました。

おしゃれなカフェ『CAFE W』にて優雅に取材

取材先として谷保さんがご指定くださったのは、帯広市内にある『CAFE W』。こちらは藤山さんがオーナーを務めるお店です。

場所はなんと…釧路トヨタ帯広店の隣! これはかなりの親近感…うちの社員も結構お世話になってるかもしれませんね。

店内はおしゃれな空間が広がっています。この日はなんと、先方のご厚意でハンバーグを頂きました! 本当においしかったです、ありがとうございます。

皆さんもぜひ食べに行ってみてくださいね!

『TOKACHI ICE PARK』構想の発端は街の空地の利活用

雰囲気のいいこちらのお店で、まずはイベント開催のきっかけについて伺いました。

谷保

実はもともと、建築設計やまちづくりという視点で仕事に携わっていて、スケートリンクを作るなんて考えていませんでした。

濱口

そうだったんですか!

谷保

ええ、仕事をする中で、街中の空地に目が留まったんです。空地には、今後まったく見通しがたっていない『空地』と、次の事業展開の準備期間として空地になっている『遊休地』というものがあります。他の地域にも言えることですが、帯広でもこれらがよく見られ、街の課題となっていました。

濱口

確かにちょこちょこありますよね。

谷保

私は個人的に、ボランティアで地域の活性化や魅力づくりに貢献したいと日々行動していたので、なんとか空地を利活用する方法はないかと思っていたんです。

濱口

なぜそこから「スケートリンク」という発想が?

谷保

色々な人と話していくと「帯広の冬は閑散期」だという声を聞き、冬の街中でこそできる、そして人が集う仕掛けを考えるようになりました。普段できないことで、普通ではないこと。ビルやアスファルトに囲まれた町のど真ん中でできる何か…。

濱口

そんな時に思いついたのがスケートリンクだったと。

谷保

そう。ちょうどこの年に平昌五輪がありましたし、札幌も冬季五輪招致を表明していた。それなら五輪に向けて地域が盛り上がり、楽しんでいる表情が大事じゃないかなと思ったんです。そこで、十勝で軸となっている冬季スポーツである『スケート』にスポットを当て、自然を生かしたスケートリンクを作ることにしたんです。

できない!? 作れない!? 前途多難だったイベント実施

こうして誕生した『TOKACHI ICE PARK』構想でしたが、実は谷保さんは大きな不安を抱えていたそうです。

谷保

実は以前釧路にいたことがあり、そのときにも同じような構想を周りに持ちかけたことがありました。賛同者は少なくありませんでしたが、さまざまな理由から断念した経験がありまして。

濱口

何事も初めてのことは、なかなか難しいことが多いですよね。

谷保

そうですね、今回のように民有地を利活用するケースもかなり稀ですし、なによりゼロから作り上げなければならない。運営自体は営利目的ではないので、そういったことを踏まえて協力してくれる方を募るのは、結構難しいんです。

濱口

なるほど。

谷保

なにより「街中にスケートリンクを作る」というイベント自体、前例がありませんよね。賑わいになるかが全く想像がつかない中で始めたので、実はかなり不安でした。

濱口

私だったらその時点で心が折れそうです(笑)

谷保

私もですよ(笑) 今思うと必死でした。

濱口

その時、何が谷保さんを支えていたんですか? 

谷保

「成し遂げるんだ」という強い思いですね。地域の活性化や魅力づくりのために、どうすれば街中に賑わいをもたらすことができるのかを考えていたので、前例がないならまずはやってみて、データを集めようと思ったんです。

濱口

すごいですね…。地域に対する谷保さんの思いの強さが伝わってきます。

谷保

でもやっぱり大変でしたよ(笑) なかでもリンクの設営とメンテナンスには苦労しました。

濱口

屋外の、しかもなにもないところにリンクを作るんですもんね。気候にかなり左右されそうな気がします…。

谷保

そう、スケートリンクってすごくデリケートなので、気候だけじゃなく他の環境面にもかなり左右されます。あと、やっぱりテクニックがないと難しいんですよね。

濱口

確かに。そのあたりはどうやってクリアされたんですか?

谷保

以前カーリングチームを保有していて、リンクもお持ちだった東光舗道株式会社様が設営に全面協力してくださったんです。イベントの成功は東光舗道株式会社様のご協力なしでは成し得ませんでした。本当に感謝しています。

濱口

素晴らしいですね! これでなんとか設営完了…

谷保

いやいや、実は維持も大変なんですよ(笑) 完成後も前面の定期の水まき以外は、自分で約40リットルのお湯を持ち込みメンテナンスする日々が続きました。

濱口

40…!?

谷保

ほんとに大変でした! 水と違って、お湯って調達が大変ですし、何より重い…。あと、除雪もリンクを傷めないために全て手作業でやっていたので、精神的にも体力的にもつらかったですね。

さまざまな困難を乗り越えて開催された『TOKACHI ICE PARK』。果たして無事に成功したのでしょうか? そしてイベントの風景を見て、谷保さんが感じた思いとは? その内容は後半でご紹介します。


TOKACHI ICE PARK
2018年度実施時期については公式サイトおよびFacebookをご確認下さい。
公式HP:https://tokachiicepark.com/
facebook;https://www.facebook.com/tokachiicepark/

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