こんにちは! 二川です。
今回ご紹介するのは、花火屋『沖商店』さんです。
十勝の打ち上げ花火はもちろん、10円から購入できる手持ち花火も販売しているそうです。
創業110年!伝統を受け継ぎ地域に愛される老舗
帯広にずっと住んでいながら初めてお店にお伺いしたのですが、帯広市大通りに面してお店があるので、とてもわかりやすかったです。駐車場も完備しています。
まるでお菓子屋さんみたい!子供も大人もワクワク空間です♩
沖 誠太(おき せいた)さんにお話を伺います。
今日は友人の詩織ちゃんと、看板娘のあんじゅちゃんもかけつけてくれました♪
本日はよろしくお願いします。さっそくですが、沖商店さんはいつからお店を構えたのですか?
大正2年に創業し、今年で110年を迎えました。父が現在社長をしており、社員5名、パート4名、その他に夏の繁忙期はアルバイトが20人程来てくれています。
規模の大きな花火大会は10人くらいのスタッフで打ち上げますが、小規模の花火大会は一人でも打ち上げにいきます。
基本は十勝管内ですが、トマムまで通うこともあります。うちは大きな花火大会だけではなく、小規模の花火も打ち上げられるのが強みですね。
大正からあるお店はなかなかないですよね。歴史を感じます。そしてアルバイトの方は、募集をかけなくても毎年来てもらえるのは素敵な会社だからですね。地域に寄り添いずっと貢献してきたからこそ愛され続けているのですね。そして一人でも打ち上げられるなんて凄すぎます!
花火以外にはこんなお仕事も!
後ろに鉄砲も見えるのですが、花火以外のお仕事もされているのですね。
花火玉は本州などから仕入れをし、花火大会企画請負から打ち上げ準備を行い打ち上げ、片付けを行います。他にも、玩具花火、鉄砲、爆薬の販売、発破工事、クレー・ライフル射撃場の運営を行っています。
クレー・ライフル射撃場では、的打ちの他に、クレー射撃と言って銃でお皿を割る競技があり、その練習もできます。十勝で大会もありますよ。
銃の資格や、銃は必要ですが、銃を持ってしまえばゴルフの趣味くらいの料金で出来ますね。花火大会の依頼は年々増えていますが、狩猟については若い方にも知っていただけるよう頑張ります。
花火の時期が終わってもお忙しいですね。お皿を割る競技があったなんて知らなかったです。誠太さんは、いつから花火のお仕事を始めたのですか?
20代から違う仕事をしつつ手伝っていました。30代になり沖商店の仕事に専念することにしました。
代々受け継がれているのですね。花火の大きさや色は花火玉でわかりますか?
お店に並んでいるものでサイズがわかります。色も花火玉に書いてあります。帯広ではなかなか10号玉の大きさは打ち上げられないですね。海など広いところがあれば、打ち上げられます。
あんじゅちゃんより小さい花火玉が、夜空いっぱいの大きな花火になるなんて驚きです。10号玉は想像もつかない大きさの花火になるのでしょうね。どのような方が打ち上げ花火の依頼をされますか?
町内会や、商工会、学校の学祭や、幼稚園、保育園のお祭りの依頼が多いですね。先生や生徒会の方が依頼しに来られますよ。動物が怖がる事があるので、近くで動物を飼っている場所では打ち上げが難しいです。運動会の始まる合図の花火も行いますよ。
家の近くの学校でも学祭時期は上がっているのをよく見ます。依頼はどのように行っていますか?
電話やお店で予算を伝えてもらいます。現時点では、10万円から上げられます。学校のグランド程の広さがあれば打ち上げられます。農家さんの畑や、広い敷地があるホテルやレストランでも打ち上げられると思います。
あとは振興局に届け出をだし、警察の方と現場を見に行く作業はこちらで行えますが、届出の関係から遅くても1か月半前には依頼をお願いしています。土地の許可だけは依頼される方にお願いしており、日にちが被らなければ依頼を受ける事ができます。コロナ禍でも花火を上げる数は減らなかったですね。
打ち上げ花火がとっても身近に感じます。そしてコロナ禍でも花火の依頼が減らなかったのは、夏に花火が欠かせないということですね。花火は年中打ち上げる事は可能ですか?
雨でも雪でも上げられますが、電気で打ち上げるので雷発生時と、強風も破片が流れてしまう可能性があるので打ち上げられません。
事前に風の向きや強さを把握しています。
雨でも上げられるのはびっくりです‼ 大変な事はありますか?
打ち上げる花火を入れる筒が結構重いので準備は重労働ですね。打ち上げるタイミングもパソコンで操作するのですが、タイミングが難しいです。音楽に合わせて上げる時は、何秒後に上げるかを一つ一つ考えて確認しています。打ち上げる時もスイッチを押すのですが、緊張しますね。
一番大変なのは打ち上げる場所を決める事です。事故が起きないよう、ふさわしい場所を見定めるのが大切ですね。
いつも安全に花火が見られるのは本当にありがたいです。そしてお母様や妹さんも準備のお手伝いをされているそうで社員の方と、家族一丸となり素敵な花火を上げてくれているのですね。
1日に5~6か所上げる事があるので、繁忙期は朝6時から準備をし、片付け終わるのが朝の3時までかかることもたまにあり、夏場は休みがほとんどありませんね。打ち上げた後は、花火のごみ拾いもあるので帰る時間は遅くなりますが、毎回打ち上げに行くのは楽しみですよ。
綺麗な花火の裏側を知ることが出来て、来年の夏の花火は、絶対に感動してしまいます!
そして花火を打ち上げるパパの姿は、あんじゅちゃん自慢のパパさんですね。ちなみに誠太さんの好きな打ち上げ花火は何でしょうか?
見る際のポイントがあれば教えて下さい。
好きな花火は1発で終わるのではなく、次の1発に繋がるような流れのある花火が好きです。大体木より高く上がるので、どこから見ても綺麗ですよ。
流れのある花火は見ていて飽きないですもんね。
花火をする前から楽しい時間が過ごせます♪
おもちゃ花火とはどうゆう物ですか?
一般の方でも打ち上げられる花火ですよ。広い場所じゃなくても上げられるので、幼稚園、保育園のお祭りで購入される父母の方が多いですね。
こんなに沢山のおもちゃ花火や手持ち花火があって見ているだけで、もう楽しいです!いつもセットの手持ち花火しか買った事がなくて、自分の好きな物を選べるのは魅力的です。
皆さんの好きな花火は何でしょうか? 私は勢いがある手持ち花火が好きです。1本10円から買えるとのことなのですが、高級な手持ち花火もどんな感じなのか気になります♪
高級なのは1本360円くらいです。子供たちは、おじいちゃんおばあちゃんと選びにいらっしゃったりして夏は賑わいますね。幼稚園や保育園の先生が、まとめて買いにもきます。冬は手持ち花火の種類は少なくなってしまいますので、夏がオススメです。
おしゃれな線香花火をちょっとしたプレゼントや、挨拶などに贈るのもオススメと詩織ちゃんから教えていただきました♩
そして花火は湿気らなければ、何年経っても使えるとのことです。
去年残ってしまった手持ち花火も、とりあえず火をつけてみたら使えるかもしれません。
さっそくお家でも花火をして楽しみました!
私は優柔不断なので迷ってしまい、 子供が好きなサンタクロースの花火セットにしました。子供も大喜びで手持ち花火デビューができ、 来年は子供に選んでもらって購入しようと思います!
本日は取材のご協力ありがとうございました。
沖商店の皆さんの優しい笑顔に癒されながらの取材でした。
愛される秘訣も学べた気がします♪
ぜひぜひ打ち上げ花火の相談や手持ち花火を選びに行ってみてくださいね。
沖商店
住所 帯広市大通南9丁目12番地
電話番号 0155-24-3822
ホームページ https://okijuhokayakuten.jimdo.com/
写真提供 沖商店
取材・撮影協力 maka