こんにちは、石田です。
前回の学芸員さんの記事、どうでしたか!?
釧路市動物園の縁の下の力持ち!実はすごいあの職種に注目!
引き続き、釧路市動物園の記事、第2弾です!
釧路市動物園では「パクパクタイム」という飼育員さんがえさをあげるのを近くで見られるイベントをやっています。取材に伺った日にちょうどホッキョクグマのパクパクタイムの時間になったので見ることができました。
まずはミルクから。
檻の隙間に挟まったリンゴ。これをミルクが…
上手にとって食べます!
近くで見られるので、立ったときの身長が大きくて迫力があります!
リンゴを食べたら、次はひとつずつ手渡し。魚を大きな口でぱくり。
続いては骨付きのお肉。目線がもうお肉ですね。
さっきまで立って食べていたのにお肉の時は座っていました。
味わっているように見えます。
動物にもごはんの好き嫌いがあるそうで、野菜より肉や魚など好きなものから食べて嫌いなものは後回しにするそうです。なんだか子どもみたいですね。
可愛い顔をしているけど、骨をバリバリとおせんべいのように食べていて噛む力の強さを感じました。
お次はキロルのパクパクタイムです!
水中でぱくり。
水中からあがり、地上でもぱくり。
えさを同じところで与えず、右に投げたら次は左に、そして水中から地上にといろいろな方向に投げ与えていました。そのため、豪快に飛び込む様子、すいすいと泳ぐ様子を見ることができます。
いろんな方向に投げるのは、いじめているのではなく、運動不足にならないようにとのことです。
ホッキョクグマは泳ぎが上手でクマの中では1番長距離を泳げるそうです。
本来は何十キロも泳いで移動したりするのですが、飼育していると運動不足になってしまいます。
運動不足になると人間と同じで血液検査でひっかかってくるそうです。
だから、健康のためにもバランスよく食べてもらい、運動もしてもらうそうです。
それを知らないキロルはというと…
「また遠くに投げるの…?」と言いたそうな表情。
それでもごはんを追いかけていく姿が可愛かったです。
そして、パクパクタイム終了後のキロルはどんな様子かというと
食べたあとはゴロゴロ~♪幸せそうですね。
中に人が入っているんじゃないかと思いました。
取材の日は風の強い寒い日だったのに、それを感じさせないくつろぎようです。
釧路は過去にマイナス20℃の日も普通にあったようですが、ホッキョクグマはマイナス50℃も耐えられるそうです。
さすが、ホッキョクグマ。この日の寒さもたいしたことないんだね。
冬だけホッキョクグマになりたい…。
迫力がすごい!フライトガイド
突然ですがみなさんにクイズです。この鳥はなんでしょうか?
- ①カラス ②トビ ③クマタカ
答えは③のクマタカです!
この日はクマタカのフライトガイドもやっていましたので、クマタカが飛んでいる様子を間近で見ることができました。
このクマタカは2011年5月に孵化したので、今は6歳になるそうです。
クマタカという鳥についてフライトガイドをしていた飼育員さんがいろいろと教えてくださいました。
特徴1:メスの方が重い!?
クマタカの重さはオスが約2300g、メスは3キロ越え。メスの方が重いんです!
なんと、クマタカは飢餓に強いそうでMAXの体重から20~30%おちても大丈夫みたいです。おなかがすいても耐えられるのがすごい。私だったら無理…!
特徴2:面倒見の良さ
オジロワシやオオワシは1回の産卵で卵を2つ産むそうですが、クマタカは1回の産卵で卵を1つしか産まないそうです。そして、親によっては生まれた子どもを1年以上そばに置いて面倒を見るそうです。面倒見のいい動物ですね。
そして、同じ巣を毎回使うのですが、巣をリニューアルして使うそうです。
よい環境で子育てができるように気を使っているのでしょうか?なんだか人間みたいです。
特徴3:小動物以外も襲う!?
北海道ではヘビ、エゾモモンガ、ネズミ、ウサギなど小さな動物を食べるのはわかるのですが、他にタヌキやキツネ、エゾクロテンも襲うそうです!まさに森のハンターです。
ライオンのゆうひに別の名前があった!?
こちらは園内にいるライオンのゆうひ。よく見るとなにかに気づきませんか?
しっぽがくるんと巻いているんです。
まきおは生まれつき、豚のしっぽみたいに巻いているしっぽだったそうです。
そんな特徴もあり、一般公募で名前が「ゆうひ」に決まるまでは「まきお」という名前だったそうですよ。
こんなにカッコイイ顔なのにまきおっていうところがギャップがあって可愛いですね。
動物のほかに、ここにも注目!
園内にあるこちらの看板、見たことある人もいるんじゃないでしょうか?
これ、とってもかわいいですよね!
可愛かったので私は前、来たときにここで写真を撮りました。
これは釧路に住んでいるデザイナーの木島誠悟さんによって書かれたものだそうです。
看板のほかに釧路市動物園の動物を題材にした絵本、「キリンがくる日」「シロクマゆうびんきょく」も木島さんによるものだそうです。
右手で書くとリアルな絵になってしまうから、子どもたちが見てもわかりやすいようにあえて左手で書かれたということを知り、とっても驚きました!!
利き手じゃない左手でこんなに可愛い絵が描けるのがうらやましい…。
今回はホッキョクグマ、クマタカ、ライオンをピックアップしましたが動物たちには個性があって、話を聞きながら見るといろいろな発見がありました。
取材日は時間がなくてまわりきれなかったのでまた次回、他の動物もじっくり見てみたくなりました!
■釧路市動物園
住所:北海道釧路市阿寒町下仁々志別11番
電話番号:0154-56-2121
・開園期間
4月10日~体育の日(10月):午前9時30分~午後4時30分
体育の日の翌日~4月9日:午前10時~午後3時30分
・休園日
12月~2月の毎週水曜日(祝祭日にあたる日を除く)
12月29日~1月2日(年末年始)
釧路トヨタの社員が記者として、くるまやくらしを通じて感じた道東エリアの魅力を伝えるWebマガジン「DO-Life」