こんにちは!釧路トヨタ帯広店の大原です。
前回はタイヤの専門家である「タイヤ&ホイール タカハシタイヤ」の松嶋店長に、スタッドレスタイヤのいろはについて伺いました!
今回は引き続き松嶋店長に、スタッドレスの履きつぶしやタイヤの硬さ、削り出しのホイールについてお話をうかがいます!
履きつぶしは危ない?
そういえば、次のシーズンに新しいスタッドレスに履き替えたいなどの理由で、今使っているスタッドレスをそのまま通年使用する方もいらっしゃいますよね。
「履きつぶし」ですね。
そうです!費用を節約するために…という方もいらっしゃるようですが、あれはあまりやらない方が良いのでしょうか?
はい、そもそもスタッドレスと夏タイヤは硬さが違うので、おすすめはできませんね。
そうなんですか!硬さが違うと何が変わるんですか?
スタッドレスの方が柔らかいので、ブレーキからの制動距離が長くなってしまうんです。またスタッドレスの溝は、氷をつかむのに特化しているため、雨や水たまりだと、うまくタイヤ接地面の水を排水できずにハイドロプレーニング現象を起こしかねません。
それは怖いですね…。いろいろ理由はあるかもしれませんが、安全のために履きつぶしはやめたほうがいいですね…。
なにか起こってからでは遅いですからね。
硬いと長持ち?
よく「硬いものは安く、効きが弱いが長持ち。一方、柔らかいものは効きが良いが高価で短命」と言われます。実際はどうなのでしょうか?
昔はそういうこともありましたが、今はそんなこともなくなってきていますよ。ただ、「柔らかければ溝はすり減りやすく、堅ければ減りにくい」というのは事実です。
それは本当なんですね!
ええ、逆に柔らかすぎると、溝ひとつひとつのブロックがブレーキによって倒れこんでしまって、逆に滑りやすくなることもあるんです。
ええ!それは怖い!
なので、あえて硬く作ることもあります。
そういう工夫がされているんですね。
削り出しのホイールは痛みやすい?
では最後の質問です。削り出しのホイールは普通のアルミホイールに比べて傷みやすいと聞いたのですが、それって本当ですか?
はい。というのも、削り出しのホイールはコーティングが薄いんです。
そうなんですか!
ええ、普通のアルミホイールは「塗装とクリア」という二重構造になっているのですが、削り出しはクリアのみの1重構造になっています。最近ではクリアを厚めに塗り、腐食に強いホイールもできていますが、そうなるとエッジがなくなり、角ばったデザインが作れなくなるのです。
なるほど〜、今回は本当に勉強になりました、ありがとうございました!
皆さんもタイヤをより良い状態で保管したり使用したりして、長く安全に乗りましょう!
今回、突然の取材に答えてくださった高橋タイヤ様、そして松嶋店長、本当にありがとうございました!
《タイヤ&ホイール タカハシ》
住所:帯広市大通南17丁目
営業時間:平日 9:00〜19:00 土・日 10:00〜19:00
※なお、今回取材を担当をした「大原」は退職致しました。