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クルマをカッコよく撮りたい!クルマ撮影のコツ教えます!| 『TOYOTA GR86』 を撮ってみた!

2022.8.29

こんにちは!
阿寒町地域おこし協力隊&フリーカメラマンとして活動している﨑一馬です。

いきなりですが、クルマはお好きでしょうか?笑
唐突な質問ですみません笑
たぶん、この記事に辿り着いたみなさまは「クルマ好き」な方が多いのではないでしょうか。私もその1人です。小さい頃からクルマが好きで、レースやイベントなどによく父親に連れて行ってもらったものです。そして、私が「カメラ」というものに触れるきっかけも「クルマ」でした。家族から借りたデジカメを片手にF1を観に行った。そこからクルマを撮ることに夢中になり、今に至ります。

海外旅行先でもその風景に似合うクルマを探しては撮影していました


旅に出れば、自分が映る写真よりもクルマが映る写真の方が多いのは当たり前。もはや「クルマでここを走りたいから」という理由で旅先が決まっていきます。(クルマ好きのみなさんなら同感してくれますよね!?)

せっかく撮るのであればやはり「かっこいい」「美しい」写真を撮りたいですよね。ただ、クルマを撮るというのは簡単そうで意外に難しい。
どうしても同じような角度になったり、どこかカッコよくない写真になったりします。

ということで今回は、私が思う「クルマをカッコよく、美しく撮るコツ」を紹介したいと思います!

①まずはクルマをいろんな角度からじっくり見る

「撮り方ちゃうやん」
と鋭いツッコミを入れられそうですが。笑 ただ、結構大事なことだと思っています。

人のクルマを撮影する時や、仕事で撮影する時も、私は必ずいろんな角度からそのクルマを見るようにしています。
クルマによって美しい部分や角度、開発者の強いこだわりのある箇所などがそれぞれ違ってきます。まずはその部分を探し見つけること。そこを見つけてこそかっこいい美しいクルマの写真が撮れると感じています。
(いきなりハードル上げすぎ?笑)

②クルマ全体を写したい時は「5m以上離れてズーム」で撮る

一般的なスマホカメラや、一眼レフ(焦点距離35mm程度以下)のレンズを使用して、被写体に近づいて撮影するとどうしても「歪み」というものが発生してしまいます。これはレンズの形状や特性上(特に広角レンズになればなるほど、被写体に近づけば近づくほど)発生してしまう現象です。

左が被写体に近づいてノーズームで撮影したもの。右は被写体から離れてズームして撮影したもの。左の写真の方が大きく歪んで見えることがわかります。

 

このように被写体の形が変わってしまうような写真になってしまってはクルマのカッコ良さ、美しさを引き出せません。
ではどうすればいいか。その方法は「被写体から約5m以上離れてズームして撮ること(焦点距離の長いレンズで撮ること)」です。カメラと被写体を約5m以上離し、ズームして撮影をすることでこの「歪み」を低減させることができます。

これだけで歪みのない美しいクルマの写真に仕上がるはずです。

クルマの写真でよく見かけるこのような斜め前の角度(「シチサン」と呼ばれる構図)から撮る写真ですが、「離れてズーム撮影」を心がけるだけで形状の美しい全く違った印象の写真になるはずです。

③細部に神宿る!「部分撮り」をしてみる

クルマの美しさはその細部に宿るもの!
エンブレムやヘッド・テールランプ、ホイール周り、洗練された流線ボディ。クルマのよって美しい細部の箇所は変わりますが、そこをピンポイントで狙うのも手。①で紹介した「クルマをじっくりと眺める」ことがここで大きく効いてきます。

今回撮影させていただいた「GR86」は、リアエンブレムを主役にしたリア周りのデザインと、フロントタイヤとその周りの空力、冷却デザインがとてもカッコ良いと感じたのでこの2箇所を撮影しました。

④光と影を利用して立体感を出す

光の入る立体駐車場や屋内は、クルマの美しさカッコ良さを最大限に引き出してくれるので「クルマ専用のスタジオだ!」と個人的には思っています。
光の当たる「明」の部分と、影になって「暗」になる部分をはっきりさせることでコントラストを生み、クルマに立体感を持たすことで美しさやカッコ良さを引き出していきます。

スポーツカーのような流線形が特徴的なクルマは、光の反射でより曲線美が際立ちます。リア周りを暗くさせて、テールランプをアクセントに写すのもいいかもしれません。

⑤クルマ全体を無理に写そうとしないこと

撮影をする上で「被写体が見切れている」なんてことはあってはならないことですが、クルマの場合は意外にそうでもなかったりもするんです。

右テールランプ側をあえて見切らせて撮影しました。
この場合はあえて見切らせることで、今にもドライバーがアクセルを踏んで動き出しそうな「躍動感」や「臨場感」が表れています。どこからかエンジン音が聞こえてきそうな写真です。

“見えない部分を作ることで、この写真をみた人にその見えない部分を自由に想像させる「余白」をあえて残しておく。すると写真が生きているように見えてくる。”
とある写真家の方が仰っていた言葉です。まさにこのことかもしれませんね。

写っている部分でクルマの美しさやカッコ良さを捉えられていれば、無理に全体を画角に収めようとしなくてもいいと私は思います。

⑥目線と違う高さで。そして「前ボケ」で奥行きを演出

これはクルマ写真のテクニックというより、写真撮影全般におけるテクニックになるかもしれません。今まで載せてきた写真の唯一の共通点。それは「目線と違う高さ」で撮影していることです。全てしゃがんだ体勢で撮影しました。

これは人間心理的なものなのかもしれませんが、やはり普段見える世界とは少し違った角度で見たほうが新鮮で見入ってしまうものです。ドローン映像なんかも自然と見入ってしまいますよね。
クルマの撮影も同じ。目線よりも低く、または高く。普段見ない角度で撮影することで写真の見え方が大きく変わってきます。

また、「前ボケ」を入れることで写真に奥行きを与えるのもテクニックの一つ。

前ボケとは、このように被写体の手前にあるものをあえてボカして写すこと。これにより写真の中で奥行きを生ませることができます。

クルマの撮影は簡単そうに見えて意外と難しい。どうしても同じような写真になってしまいがち。でも、上記のポイントを意識することでいつもと少し違った印象の写真を写すことができると思います!

 


最後に一つコツを書くとすれば「常に撮影の妄想をする」ことです!
旅先でも、普段の運転中でも「ここでクルマ撮ったらカッコよく写りそう!」とイメージを頭の中で妄想すること。できることなら妄想したその場所で実際に撮ってみることです。そうすれば「これ!イメージ通り!」といい写真が撮れたり「なんか…思ってたんとちゃうわ…」と失敗したりします。その繰り返しで、クルマの美しさを引き出す角度を知れたり、クルマが引き立つ撮影場所をイメージしやすくなっていきます。

クルマ写真を楽しむことができれば、愛車との旅やドライブも格段に面白くなると思います。ぜひ、試してみてください!

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