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こだわりが詰まった小さな町のホテル@カミシホロホテル

2023.11.23

十勝の北部にある上士幌町は、人口がおよそ5000人と小さな町ながらもICTを活用したまちづくりをしており、ドローン配送や自動運転バスなど先進的な取り組みが数多く行われています。

2021年、そんな上士幌町に「カミシホロホテル」がオープンしました。

上士幌町で生活している私にとってはなかなか泊まるチャンスがないまま、ずっと「きれいなホテルだなあ」と外から眺めていたのですが、今回ありがたいことに宿泊する機会をいただいたので、詳しくレポートさせていただきます!

まずはさっそくチェックイン。牛の数が人口よりも多い上士幌町なので、至る所に牛のモチーフがあります。

客室はダブルベッドが置かれたシンプルなお部屋。最大2名まで宿泊ができます。

広さは12.68㎡とコンパクトですが、壁面に鏡が配置されているためか狭さは感じません。仕事をするには十分な大きさのデスクももちろん用意されています。

ロビーでは食事をしたり、テレワークなどのPC作業をすることもできます。

フリードリンクも各種用意されており、コーヒーメーカーはデロンギ製。豆も町内で自家焙煎しているブレンドコーヒーがいただけます。

この日はちょっと仕事が残っていたので、さっそくコーヒーを入れて部屋でパソコン作業。ネット環境も十分で、快適に仕事をすることができました。

どの宿泊プランでも町営浴場の入浴券がついています。町営浴場には大きな浴槽とサウナが完備されているので、旅の疲れもゆっくり癒すことができますね。

わたしはこの日は客室に備え付けのバスルームで入浴することにしました。

シャワールームも新しくとても綺麗です。シャワーヘッドはReFa製、ドライヤーはダイソン製と備品にもこだわりが見られます。

お風呂でゆっくり温まり、その日は早めに就寝。ぐっすりと眠ることができました。

朝目覚めると、デスクの上のライトが光っていて、朝食が届いていることを知らせてくれています。

朝食は地元食材をふんだんに使ったメニューで、ほっこり嬉しい気持ちに。ロビーにはトースターも用意されているので、食パンはお好みに合わせて焼くこともできます。朝から新鮮な牛乳とサラダ、そして温かいスープを食べてお腹一杯。

大満足のホテルステイを終え、チェックアウトして仕事に向かいました。

カミシホロホテルに込められた思い

今回はホテルで過ごす時間が長くなりましたが、宿泊者に対するおもてなしの気持ちが随所に感じられ、とても快適な滞在となりました。

この快適なホテルステイの裏にはスタッフさんの思いがあるはずと考え、カミシホロホテルスタッフの菊池拓海(きくちたくみ)さんにインタビューを行いました!

 

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中津
カミシホロホテルとして掲げているコンセプトを教えてください!
菊池さん
上士幌町は小さな町ですが、最先端のテクノロジーを取り入れている先進的な町として知られています。カミシホロホテルとしても上士幌町らしさを大切にするため、普通のホテルでは体験できないことができる場所にしたいと考えています。
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中津
たしかに、置いてある備品などを見ても、普通のホテルにはないようなこだわりを感じました。
菊池さん
はい。ダイソンのドライヤーだったり、ReFaのシャワーヘッドだったり、あまり見ないようなものを取り入れています。
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中津
そういったカミシホロホテルならではの設備について、宿泊者からはどんな評判がありますか?
菊池さん

ダイソンのドライヤーは気に入ってくれる方が多いですね。他には些細なところですが、部屋の中にコンセントがたくさんあるのが助かるという口コミもいただきます。お仕事で来ている方も多いので、不便がないような作りにしています。

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中津

外観、内観の綺麗さだけじゃない快適さが、今回泊まってみたからこそよくわかりました。建物や設備の面以外でオススメしたいポイントはどこでしょうか?

菊池さん

朝食には力を入れています。上士幌の道の駅で取り扱っている牛乳や、地元のパン屋さんの食パンなど、地域のものをたくさん使っているので好評ですね。あとは、時期によってスープにも町内の農家さんの野菜を使っています。町のコープや直売所で売っているものをスタッフが選んで購入しているので、季節ごとに野菜が変わるんです。

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中津

オール上士幌産ということですね!食の豊かさを感じます。ホテルで味わって美味しいなと感じた食材を、宿泊者が実際に近くの道の駅やスーパーで買って帰ることができるというのもポイントですね。

菊池さん

そういう方がいてくれるとホテルとしても嬉しいですね。スープも数種類味があるんです。お客様の宿泊状況を見ながら連泊の方には味を変えて提供しています。大型ホテルでは難しいことも小さなホテルならできるので、そういう心遣いを大切にしています。

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中津

カミシホロホテルとして今後力を入れていきたいところとして、どのようなものがありますか?

菊池さん

従来通り出張で町に来るお客様も大切にしながら、観光にも力を入れていきたいと思っています。町の観光資源であるタウシュベツ川橋梁のゲートの鍵の貸し出しと宿泊がセットになったプランは今年とても人気ですね。

ゲートを開けて林道を通ると、展望台よりも近い距離でタウシュベツ川橋梁を見学できる。(2020年筆写撮影)

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中津

コロナが落ち着いて観光が以前よりもオープンになってきた分、ますます観光客は増えていきそうですね。

菊池さん

はい。ただ、タウシュベツ川橋梁のプランは夏季限定なので、冬に上士幌に来てもらうような観光資源の発掘は必要だなと思っています。町に車で20分で行けるスキー場があるのは面白いなと思っていますし、寒い時期だからこそ温まることのできる温泉があるのもいいですよね。そういった魅力をもっと伝えたいです。

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中津

日中スキーを楽しんで温泉に入り、夜は市街地でご飯を食べてカミシホロホテルに泊まるという過ごし方もありですね!

菊池さん

朝から晩まで町を満喫できたら最高ですね。そんな滞在ができるような冬のアクティビティを作りたいと考えています。また、新しく最大6名で泊まることのできる「カミシホロレジデンス」という一棟貸しの宿泊施設もオープンしたので、グループやご家族でぜひ上士幌に遊びに来てほしいです!

写真上がカミシホロレジデンスA洋室、写真下がカミシホロレジデンスBリビング。どちらも家具家電が完備されており、暮らすように泊まることができる。(菊池さんより写真提供)

菊池さん

あとはホテル自体の認知度もまだまだだなと思っているので、ホテルの周知に力を入れていきたいです。

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中津

ホテルを広めるために、具体的にどのような方法を考えていますか?

菊池さん

「ナイトガレージ」というナイトマーケットイベントを町内で主催しています。町内や近隣の市町村の事業者さんを呼んで、飲食が楽しめるイベントです。町を訪れるきっかけになればと思い、今年からはじめました。

10月31日(火)に行われたイベントのフライヤー。町内外から7店舗の出店があった。(菊池さんより画像提供)

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中津

このイベントを目当てに上士幌町を訪れて、ホテルに泊まってくれるような流れが生まれるといいですね!

菊池さん

それをゆくゆくは目指していきたいので、まずはイベントを継続することが大事だなと思っています。このイベントでしか出店しない出店者の方もいるので、ぜひ上士幌町外からも遊びに来てもらって、町を楽しんでほしいです!

スタッフのこだわりやおもてなしの気持ちが詰まったカミシホロホテルに宿泊すれば、仕事であっても観光であってもきっと素敵な滞在になるはず。
上士幌町を訪れるときには、宿泊の選択肢のひとつとしてカミシホロホテルをぜひどうぞ!


カミシホロホテル
住所 
北海道河東郡上士幌町上士幌東3線237−30
公式サイト https://kamishihoro-hotel.com/

<アクセス方法> 
⚫︎とかち帯広空港から

車:1時間20分
バス:1時間50分 (かちまい上士幌前下車、徒歩1分)
⚫︎帯広駅から
車:50分
バス:80分(かちまい上士幌前下車、徒歩1分)

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