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「地域」がキーワードのレンタルスペース 中一(NAKAICHI)@帯広市

2021.6.3

こんにちは。DO-Life特派員マウラです。

 

マウラ

今回は歴史ある元お米屋さんを改築してできたとっても素敵なレンタルスペースのご紹介です。

イベントスペース、ミニシアター、ミニギャラリー。小さな建物に凝縮された十勝のカルチャースペース。

レンタルスペースの名前は「中一(NAKAICHI)」。お米屋さんだった時の屋号をそのまま受け継いでいます。

運営しているのは中村さん。お米屋『中一』は中村さんのおじいさんが創業されたそう。

中村さんご自身はというと、大手おもちゃメーカーに勤務。主にアニメ関係の権利などを扱っていて2003年から2015年までは上海、香港、台湾などアジア各国を股にかけていたグローバルな人。しかもその系列会社の代表も勤めていたんだそう。中村さんが手がけたアニメとコラボのコスメ、マウラも知らずに愛用しておりました。

 

マウラ

中村さんとは数年来のお友達ですがそんな経歴全然知りませんでした。正直なめていましたが(笑)割とすごいことしてたんですね(笑)。
そんな中村さんがなぜ大手企業を辞めてまで地元十勝に戻ってきたんですか?

中村さん

アジアだけではなく世界を見てきました。世界を見てきたからこそ十勝の良さとかすごさに気づきました。北海道 十勝って世界に通用しちゃうな、って単純に思ったんです(笑)。その答え合わせをしに2017年に戻ってきました。

マウラ

どんなところが「通用しちゃうな」と?

中村さん

十勝の素晴らしさを言葉にするのって難しいんですけど「景観や食」全てが圧倒的なんです。台湾勤務の時こっちに帰省した際、日高山脈を見て涙が出てきました。それだけこの地にはパワーがあると思いましたし、今もそう思っています。

マウラ

そんな中村さんがなぜレンタルスペース『中一(NAKAICHI)』を?

中村さん

十勝に戻ってきたとき、まず地方創生を考えました。でも拠点がないと怪しまれる(笑)。「拠点」つまり事務所を持つことがきっかけですが仲間と、この場の使い道を探りながら作ってきたものが今の『中一(NAKAICHI)』です。

年季の入った建物を2019年あたりから少しずつ整備し今まで「プレオープン」として様々なイベントが開催されてきました。
オリジナルアパレルブランドの展示会↓

フリマ↓

 

マウラ

フリマとは言えここで開催されるくらいのフリマってただの不用品の売買ではなさそうですね。

中村さん

この時はものづくりが好きな人たちのフリマだったみたいです。どんなイベントにもテーマ性がありますね。

決して広いとは言えない館内はとても上手にスペースが区切られていて、ミニシアタールーム 「OBIHIRO CINEMA CLUB」、ギャラリー の「Λ ラムダ」、イベントスペースの 「kando カンド」に分かれています。それぞれ映画上映や展示会、イベントなどが開催されてきました。

その他2階や事務所も打ち合わせなどで使えますし

小さなキッチンスペースもあります。

 

中村さん

庭にウッドデッキも作ったので見てください。

 

マウラ

すごーい!!素敵!!庭も手入れされていて、またいろんな可能性が広がりそう!!

中村さん

使う人によって場の雰囲気や空気感が変わることや、自分ができないことをしている人たちと出会えることに感性が揺さぶられて、自分のやっていることとも絡められる。それがここのオーナーをやっている大きな意義になっています。

マウラ

とは言え、誰でもどんなことでも借りられる、ということではないですよね?

中村さん

私の中の一つのルールとして「地域」というテーマを設けています。それが「他地域」でも良いんです。十勝だけに限らず他地域と十勝が混ざり合うというのも面白いものです。

まだプレオープン中ではありますがお問い合わせいただき擦り合わせて素敵な場を一緒に作っていきたいですね。

マウラ

これから『中一(NAKAICHI)』はどうなっていくのでしょうか。

中村さん

様々な属性の人たちが集まる場になってほしいですね。地元のみならず面白い人たちがいつも集まっている場。
私の人生のゴールというのがあって。世界各国の友達が私の地元と知らずに十勝にくる、来た時に「君の地元だったの?!」と。それくらい十勝という価値を世界中の人たちに当たり前に知ってもらうことを死ぬまでにやりたいと思っていて。そんな時、ここ『中一』が各国の人が集まったり、地元の人との交流の場になったりするといいですね。

マウラ

皆さんにお聞きしていますが、中村さんはどんな車に乗っていますか?

中村さん

アウディです。父親が生前乗っていた車なので大切に乗っています。

2年もの間プレオープン状態の『中一』。ずっとグランドオープンしないんじゃないかとすら思えますが、こうやって仲間がじわじわ増えて濃厚な場になるのが中村さんの性にあっているのではないかと思います。
素敵な空気感で開催されるイベントの数々。この場を通して新しい発想や事業、結びつきが生まれているのを感じた取材でした。マウラも『中一』での新しい事業の構想が閃きました。

『中一』を利用したい人はまずHPをご確認の上、お気軽にお問い合わせください。十勝の皆様がここで作り出す面白いこと、楽しみにしています。


レンタルスペース『中一(ナカイチ)』

ホームページ 中一(NAKAICHI)ホームページ
住所 北海道帯広市西3条南1丁目11

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