こんにちは!記者の中津です。
以前、糠平湖に冬の期間だけ現れるアイスバブルカフェの様子を取材をさせていただきました。今回はそのオーナーである相楽 秀明(さがら ひであき)さんの活動をクローズアップします!
相楽さんは元々十勝でバリスタとして活動をしていましたが、現在はSagaride Cycling & Coffee Serviceとしてサイクルガイドの活動を行っています。そのキャリアをどのように紡いで行ったのか、詳しくお話を伺いました。
今は「なんでも屋」ですかね。最近はサイクリングツアー以外にも旧国鉄士幌線のアーチ橋見学ツアーガイドのヘルプにも入ることが増えてきたので、「自転車を含めたアウトドアガイド」という以前よりも広い枠組みの活動になっていると感じます。
アーチ橋見学ツアーではタウシュベツ川橋梁を間近に望むことができる。(2020年筆者撮影)
そうですね。コロナが落ち着いてツアーの需要が増えてきたのが大きいと思います。自転車は天候商売なので雨が降ってしまうとほぼ中止になってしまうのですが、アウトドアアクティビティは雨が降ってもできるので。それは僕としてもありがたいですね。
サイクリングツアーのお客様の多くは普段自転車に乗らない人なので、ただ自転車を漕ぐだけではなく何を見せるかが大事になってくると思っています。そういう意味ではアウトドアガイドで培った知識が活きるなと。
また、農家さんのアルバイトの経験も役立っていますね。作物の収穫までの工程や、その後の出荷・販売のサイクルも知ることができたので、お客様に伝えられるストーリーが増えたと思います。
ただルートを案内するのではなく、土地のストーリーを伝えることもガイドさんの役割として大事ですよね。いろいろな方面での活動を吸収して、サイクリングガイドに還元してるところが素敵だなと思います!
張り巡らされた伏線を回収していく
最初は商社の事務職として勤めていたという相楽さん。 友人たちに趣味の料理を振舞う機会が多く、そこから飲食の道を志すようになり転職することを決めます。 そして、勤め始めた飲食店でたまたま自転車の世界と出会ったそうです。
勤めていたお店に自転車チームの方がいて、そこからサイクリングガイドの存在を知りました。どんどんガイドへの興味が膨らんでいってそれを口にしていたら、ツアーやイベントの運営を手伝ってくれないかという声がかかるようになりました。
あるイベントをお手伝いした時、自転車と一緒にエスプレッソマシーンが積まれていた車があったんです。そのイベントでは走った後みんなでコーヒーを飲む時間がありました。それがすごくおしゃれだったんですよね。自分自身もコーヒーの経験があるし「あ、この形でやりたいな」という気持ちになりました。
そこからコーヒーと自転車を掛け合わせるという今のスタイルが生まれたんですね。
はい。僕のツアーの中ではいつもドリンクサービスしています。ツアーの途中にサービスすることが難しい時は、お土産としてドリップパックとお菓子をお渡しします。アウトドアをする人って外でコーヒー飲む人も多いので、素敵な景色の中でぼーっとしながらコーヒーを飲むという時間の過ごし方は喜んでもらえるかなと思っています。
ツアーでのコーヒー提供の様子。オリジナルの革製カップホルダーも。(相楽さんより写真提供)
事務や飲食といった畑違いのところからガイドのお仕事を始めたと思うのですが、どのようにお仕事が増えていったのでしょうか?
三国峠ダウンヒルの。絶景の松見大橋を見下ろしながらのサイクリングができる。(相楽さんより写真提供)
河原でのんびりとコーヒーを楽しむバイクチェアリング。(相良さんより写真提供)
「任せて良かった」と思ってもらえるガイドに
人と人との縁を紡いでいったことが自身のキャリアやガイドのあり方に繋がったという相楽さんの生き方は、「やりたいことを実現したいけど、どうしたらいいかわからない」と悩む人の勇気になるはず。
普段は知れない十勝にまつわるストーリーを聞きたい人はもちろん、人生に迷っている人がいたら相楽さんと一緒に自転車に乗ってみるのはどうでしょうか。きっとその一歩が相良さんのように何か素敵なことに繋がっていくと信じて。
Sagaride Cycling & Coffee Service
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