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陸別町の日向さんが「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」受賞!!

2022.2.13

こんにちは! DO-Life特派員のマウラです。

 

マウラ

以前「元大手製薬会社研究員が栽培する薬用植物」の記事で取材させていただいた日向さんが、とても大きなアワードで受賞したとの情報が入ってきたので、今回は詳しくお話を伺うことにしました!!

エントリーから受賞式まで、気になるあれこれ聞いちゃいました!!

『種を育てる研究所(タネラボ)』代表の日向さん。薬用植物を育て飲食店へ卸したり地元の学校給食に提供したり、薬用植物を使った商品の開発、販売などもされています。

畑の日向さんはこんな感じ↓

今回、日向さんは農林水産省が開催・選定している『ディスカバー農山漁村(むら)の宝』で優秀賞を受賞されました。第8回目となるこのアワードは全国から651件の応募があり入賞したのは団体34地区、個人4名という狭き門。


マウラ

「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の存在はどのように知ったのですか? 

日向さん

2017年~2020年に陸別町の地域おこし協力隊として活動していましたが、その期間中に役場職員にこの賞について教えてもらいました。地域の活性化や所得向上に取り組んでいる団体や個人を優良事例として選定するものでしたので、私も協力隊として地域活性化に携わる者として、いつかエントリーしてみたいと考えていました。

マウラ

第8回目の2021年に、なぜエントリーしようと思ったのでしょう? 

日向さん

地域おこし協力隊の任期が終了し、2021年2月に「種を育てる研究所」を起業したのと、それに関連して多くの方と関わりながら事業を行った一年だったので、良い機会だと思ってダメ元で応募しました。もしダメでも次回以降もチャンスがありますし、軽い気持ちでのエントリーでした。 

マウラ

実はマウラも「ホワイトバーチ×イケダ」の活動でダメ元でエントリーしていたんですけど、かすりもしませんでした笑。
どの様な内容で応募されたのですか? 

日向さん

これまでやってきたことと、現在やっていることを素直に書きました。 協力隊時代は漢方向け薬用植物の栽培や活用を経験し、起業後は薬膳食品や化粧品向けの薬用植物やハーブを栽培しながら商品化も行っていること、また町の栄養教諭と協力して薬用植物を学校給食に出したり、十勝やオホーツク地域の事業者とコラボ商品を開発したり、研究者としての経験を生かして大学や公設研究所と共同研究を始めたことなどを実績として書きました。
加えて、この活動が地域にどのような意味をもたらして、将来はどのようなことが期待できるか、ということも記載しました。
ちなみに、この賞は団体でも個人でもエントリーできます。今回、私は「個人部門」としてエントリーし、受賞することができました。「種を育てる研究所」という団体ではなく、私個人とした理由として、地域おこし協力隊時代の活動を含めて今の事業があるので、そのストーリーも知ってほしいという思いからでした。 

マウラ

このアワードに興味を持たれた方も多いと思います。審査の過程を教えてください。 

日向さん

書類審査のみです!したがって、書類の内容がすべてなのですが、記載できる文字数が少ないので、逆に困りました。詳細且つ簡潔に、そして分かりやすい内容にするために、かなり吟味しました。苦労したポイントを詳しく書きたいけど、これを書くと文字数がオーバーするので泣く泣くカットした、なんてことも笑。

マウラ

私もエントリーシートに記載したのでわかります笑。なのであの文字数でよく日向さんのやってきた素晴らしさを伝えることができたものだな、と不思議に思っていました笑。
どの様なところが評価されての受賞だと考えられていますか? 

日向さん

他の受賞者の方はとても実績のある方ばかりでしたし、今回なぜ私が受賞したのか、どこが評価されたポイントなのかはよくわかりません。強いて言えば、過去の受賞者の例を見ますと、例えば「地元の特産品を使った新しい商品開発」ですとか、「次世代に地域の伝統を残すための活動」など、「王道」のものが多いように見受けられました。逆に、私は普通の野菜などを育てている訳では無いですし、もともと農家ではないですし、陸別町が伝統的に薬用植物の産地だった訳でもない中で事業をスタートさせたので、「変わった例」として目立ったのかもしれません。たまたま良い差別化ポイントとして働いたのかもしれませんね。 

 

マウラ

授賞式には岸田総理も出席されていた、との事。その時の心境や率直な感想を教えてください。 

日向さん

授賞式は総理官邸で行われましたが、玄関から入るときに一番緊張しました(ものすごい数のSPがいましたし。。。)。岸田総理が登場した瞬間はやはりピリッとした空気になりましたが、総理は笑顔で場を和ませてくださったので、穏やかな雰囲気で授賞式に臨めました。受賞者側よりも運営側の農水省職員の皆さんの方がかなり緊張していたのが印象的でした(笑)。岸田総理や農水大臣からお祝いと激励の言葉をいただき、率直に嬉しかったです。また、他の受賞者も、地方で活動する同じ境遇の持ち主ですので、その方々と短時間でしたがお話しできたのも良い刺激となりました。

↓ニュースでしか見た事ない場所。

 

マウラ

受賞後に何か心境の変化や周りの変化などはありましたか? 

日向さん

自分というよりも周りの変化を感じています。思いがけない方から「おめでとう」と言われてびっくりしたこともありましたし、道内外からの問い合わせも多いので、今回の受賞の影響の大きさを実感しています。起業して間もない私にとって、広告費をできるだけかけずに周囲の方に「知ってもらう」ことは本当に大切なポイントですので、受賞が良いPRになり大変ありがたいです。 

マウラ

受賞を機に新しくやってみようとおもったことはありましたか?

日向さん

 今回は個人部門での受賞でしたが、今後は「種を育てる研究所」として、「団体部門」の「ビジネス賞」というものを狙っていけるような活動をしたいと考えています。すなわち、実際に「稼ぐ」ということです。現在は、正直に申しましてまだまだ稼げておりません。
やはり真の意味で地域活性化を行うためには、「良い活動をしているね」で終わるのではなく、ビジネスとして成り立たせる必要があります。私は、「地域に応援され、成果が出る」のではなく、「成果を出すことで地域に応援される」ものだと考えております。
現在、複数の新商品開発を進めておりますが、それらを売れる商品に育てて着実に収益をあげること、そしてその結果として、自分の事業に興味を持ち賛同してくれる仲間が増えてくれたらいいなと考えています。

マウラ

ゼロからお金を生み出して「稼ぐ」までいくのは本当に難しさがありますよね。私は起業して12年以上経ちますが未だに稼げてはいません笑。
でも日向さんのやっている事は人々が欲しいものに直結していますし、日向さんの実直さがあればこの活動が根付くのもそう遅くはないのかな、と思っています。
今日は貴重なお話ありがとうございました!!

以前畑にお伺いした際に色々なお話を聞いていたので今回の受賞は納得のものでした。


この取材を通して私も第9回にはきっと入賞して総理官邸に行ってやる!!という気持ちも強くなりました笑。ビジネスにはこういうモチベーションも大切です。

これからの日向さんの活動にもますます注目です!!


種を育てる研究所(タネラボ)

電話 0156-27-8222
Eメール hinata@tane-lab.com
WEBサイト 種を育てる研究所ホームページ
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