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市民が主役。市民参加をコンセプトに掲げる「FMくしろ」が23周年を迎えました。

2017.11.29

こんにちは、釧路トヨタ芦野店の小林です!

道東で起業して頑張っている人やこだわりを持って働いてる方に会いに行き、その想いを取材させてもらう「そのビジネス、なんで道東で始めたんですか?」。

今回は、釧路の人ならお馴染みの「FMくしろ」を紹介させていただきます!

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お話を聞かせていただいたのは、低音ボイスが魅力的な部長の鈴木 直哉さんです。月~木の17:00~19:00「イブナビ-Evening Navigation」を担当しており、釧路大漁どんぱく花火大会の実況中継などでもご活躍なさっています。

FMくしろは平成6年11月1日に開局し、2017年11月1日で23周年を迎えました。

恥ずかしながら、何も知らずにこの記念すべき日を取材日に設定してしまいましたが、快く引き受けていただいたFMくしろさん。お忙しい中、本当にありがとうございました。

FMくしろとは

北海道には、自治体で地域の魅力や情報を提供するコミュニティ放送局があり、その中のひとつがFMくしろです。放送エリアは、釧路市(阿寒、音別含む)と釧路町、釧路管内の一部です。

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現在はコーチャンフォー釧路店2Fに事務所がありますが、開局時は道東経済センタービルにありました。そこから現在の社長のお兄様が「釧路の人のために、釧路の地域情報を発信したい!」とはじめ、それに賛同する人たちが協力し母体となるものが出来ていったそうです。


最初は1W(ラジオの電波の届く距離の出力の単位)からのスタート。1Wだと道東経済センタービルから大楽毛までしか届きません。電波法の改正ですぐに10Wになり、その後、コミュニティ放送もだんだん認められていき現在は最大で20W!!今のエリアをカバーするまでになりました。


ファンの方には最初の放送をテープに録音されてとっている方もいるみたいですよ。どんな感じか聞いてみたいですよね。

コンセプトは「市民参加」

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FMくしろのコンセプトは「市民参加」です。釧路市民の方に親しんでもらうためにも、パーソナリティーが主役ではなく、ゲストが主役というスタンスです。街角生中継で突然話かけたり、幼稚園や保育園に中継しに行き歌や元気な声を届けたり、学生パーソナリティーのコーナーや専門的な話をしてくれる市民パーソナリティーなど、より身近な人たちが出ることによって、その人の親やお友達、また職場の人など聞いてくれる。「それによって聴いてくださる方がひとりでも増えれば、僕たちもうれしいです」と鈴木さん。

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ゲストの方は、「ラジオ出演」という慣れない環境で緊張してなかなか話せない人もいるそうです。そんな中でも、「せっかく出ていただいているので、僕たちも出来る準備はしてレールを引いてあげて、全部引き出してもらうように手助けをさせてもらっています」。


芸能人も来るそうですが、ブログなどを事前にチェックしておいて小ネタを頭に入れておく。「基本的なスタンスは市民の方も芸能人も同じなので、そこは大事にしています」とのことでした。

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ラジオは長い番組が多くBGM的として聴いている方も多いそうです。家事をしながら、運転しながら、仕事をしながら。同じタイミングで同じジャンルの曲がかかるとか毎日の繰り返しで耳に自然としみつきそれが当たり前になり心地よくなるんだとか。


なので番組をやめるときは「なんでやめちゃったの?」と言われるときもあるそう。新しい番組を始めるときが大変で、「基本的に番組は担当しているパーソナリティーの方々が個々で企画し決めていくのでチャレンジですね」と鈴木さんはおっしゃっていました。

FMくしろの地域活動

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地域イベントとして、「FMくしろ春採夏祭り」や「釧路大漁どんぱく」、「釧路冬まつり」など、釧路で行われる祭りのほとんどに携わっているFMくしろ

みなさんご存じのとおり、春採地区を盛り上げ地域還元という形で創立10周年記念に始めた夏祭りは今年で14回目を数えます。徐々に規模が大きくなり、今では2日間にわたり開催、企業とコラボしたオリジナル商品の販売や、リスナーさん同士の交流など、都心にはないコミュニティー放送ならではの企画や交流もあるそうです。ぜひ足を運んでみてくださいね。

FMくしろの番組作り

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みなさん、ラジオというとガラス越しにスタッフがいて「キュー!!」って指をさしているイメージがありませんか?僕はそうでした。

でも違うんです、テレビで見てるイメージとは違うんですよ!!

FMくしろでは、パーソナリティーの方が、ひとりでスタジオにこもって放送するんです。ひとりで準備して、しゃべって、音楽かけて、すべて自分でやるんですよ。ねっ!あのテレビの世界とは違うでしょ!

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写真のように、パソコンや機械だらけでひとりだったら、僕ならパニックですよ。すぐ音楽かけてごまかしちゃいますね。

災害情報もFMくしろが頼りになります!

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FMくしろは、災害から復旧にかかるときの細かな釧路の情報を伝える役割も担っているそうです。2011年、東日本の震災の時には、津波の注意報が解除されるまで2日間通しで放送していたそうです。

この時は、細かい釧路の災害情報をずっと伝えていたが、テレビを見ているかたが多く、なかなかFMくしろが災害情報を伝えてるということがわかってもらえてない部分があったそうです。渋滞情報なども発信していたので、FMくしろを聴いていたおかげで迂回して早く帰れた人もいたとのこと。

「わからないのが一番不安だと思います。一年中そういう準備をしてすぐに対応できますので、災害時などは避難場所など市から情報がおりてきてすぐにお伝えすることができます。災害時・緊急時にはぜひFMくしろを頼ってください」とのお言葉がありました。

現在では、大規模な災害時、釧路市生涯学習センターにある、釧路市災害時情報伝達施設「まなぼっと夕焼けスタジオ(2014年4月設立)」から市民に情報を伝えます。

おわりに

取材を終えて、こんなにも釧路市民の為を思いながら企画や番組、また災害情報などを伝えてくれることに感動しました。

今後はインターネットやFacebookやインスタグラム、YouTubeなどと連動し活用しながら幅を広げ、色々なことに挑戦しながら、釧路の皆さんに楽しく聴いていただける番組を作っていきたいとのこと。釧路の「今」を積極的に配信してくださるそうです。

最後に、鈴木さんの名言をご紹介します。
「テレビのゴールデンタイムは夜、ラジオのゴールデンタイムは朝」

まだFMくしろを聴いたことがない方は、この機会にぜひ聴いてみてくださいね!

【株式会社 FMくしろ】
住所:釧路市春採7-1-24コーチャンフォー釧路店2F
TEL:0154-47-0946
メールアドレス:946@fm946.com
公式HP:http://www.fm946.com
周波数:76.1MHz

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