こんにちは! DO-Life特派員のマウラです。
9月は「防災月間」とのことだったので、災害時に役立つ簡単な調理法などを、お菓子作り好きの杉田サンと一緒に美味しく楽しく学んできました。
災害時も普段調理にも。フライパンで美味しく簡単に炊けるご飯(パエリア風)!!
教えてくださるのは『食の寺子屋 直歩塾(なほじゅく)』。
ポリ袋とフライパンでパンが焼ける「ポリパン®」や冷蔵庫で漬けられるぬか漬けなど、お手軽で美味しいお料理を優しく丁寧に教えてくれる教室です。
先生は浦木さん。
お母様のナホさんとお二人で教室を運営されています。
この日は災害時の避難所とか屋外でも作ることができる『蒸しパン』と『カンパン黒糖かりんとう』、そして『パエリア風フライパンご飯』を教えてくださいます。
おー!!結構なボリュームですね。
ほんと簡単だからあっという間に終わっちゃうの。
「簡単」。サイコーな響きです!!
まずは『フライパンご飯の炊き方』から。。。の前に、お米を計量するカップを浦木さんが牛乳パックで作りはじめました。
もちろん人によって指の長さはマチマチですが、だいたい人差し指を折り曲げたところで切るとお米1合が計れるそう。
人数分測って研いだお米を、、、
フライパンに入れ30分ほどお水に浸しておきます(←いつもは『うるかす』と言ってますが情報サイトなので気取ってみました)。
お米が十分にお水を吸ったら、、、
「ツナ缶」「コーン缶」そして「トマトジュース」の登場。本日はこの3種を使いますが、もちろんご家庭で余っているものを入れて良いです。
マウラは投入係。正直この日マウラはこの作業しかしておりません(笑)。
まずトマトジュースを入れ混ぜます。トマトジュースを入れるとパエリア風になりますが、もちろん無くてもOK。
ツナは油ごと全て入れます。ダシも出るし、油分はコクになり、美味しい調理に欠かせません。コーン缶も汁ごと入れて甘みをプラス。コンソメと塩こしょうで味を整えたら、フタをして強火で沸騰させ、沸騰したら弱火で15分。その後火を止めて10分蒸らします。簡単だし割と早く炊き上がりますね。
災害時の避難所生活で毎日同じもの、同じ味、同じ温度帯のものしか食べられないって本当につらい事だと思います。そんな中でも工夫して「違う味」「違う温度帯」のお食事ができるって、きっと癒しの時間になると思うんです。
私たち、北海道民も2018年「ブラックアウト(大停電)」に見舞われ、今年は千葉。もう「災害」が人ごとではなくなった今、最悪のことを少しでもイメージできるようになったことは、もしかしたらありがたい経験だったのかもしれません。
面倒な「蒸しパン」もポリ袋とフライパンで出来ちゃう!!
さて。ご飯の炊き上がりを待つ間にお次は「フライパンでできる蒸しパン」です。蒸しパンなんて「蒸す」ことが割と面倒なので普段の生活でも作ることはないのですが。本当に簡単にできるのでしょうか。。。
今回はホットケーキミックスを使います。
と、、またも牛乳パックの登場。牛乳パックを高さ5cmくらいで切りフライパンに並べ蒸しパン用の型を作ります。そこにお弁当に使うアルミカップを敷いて準備完了。
型の準備ができたら、ホットケーキミックスをポリ袋に入れ、お米の軽量に使ったカップでお水の量を計り入れます。
1カップだいたい180mlなんだそう。それに1杯分のお水。
袋に空気を入れ結んだら、、、
ひたすら振り回します。だいたい2分程度でしょうか。
生地がまとまってきたら、、、
袋の先をチョキン。
作っておいた型の7分目ほどまで生地を入れていきます。
お好みで甘納豆などを入れるとゴージャスに!!
甘納豆大好き!!
鍋肌からお水を1.5cmほど入れてフタをしたら火をつけて、12分ほど蒸します。
(本当にこんなんで蒸しパンなんてできるの?)※心の声
ジャーン!!!あっという間に出来上がり!!ふっかふかー!!本当に簡単なのでお子様のおやつにもおすすめです(←12分前のマウラに聞かせてやりたい)。
そしてもう1品。「カンパン黒糖かりんとう」もポリ袋で作ります。ご用意いただくのは、、、
キングオブザ非常食、の「カンパン」。そして黒糖と、あれば風味付けに白ごま。そしてなくてはならない、、、
ポリ袋!!!
透明な袋は耐熱性ではないので、湯煎はもとより、レンジにも使えないんです。熱を加える時には必ずガサガサの半透明の袋を使ってください。
とのこと。へー!!でも、そう言えば「冷凍できる保存バッグ」をそのままレンジ加熱したら袋溶けた事、何回もあるな(←一度で学習しない人)。
でも、ガサガサのが耐熱、とは44年生きてきて全く知らなかったです。
さて。袋に黒糖(大さじ3)と
お水(小さじ2)を入れたら、、、
湯煎にかけます。
耐熱性とは言え袋です。間にザルなどをかまして直接高温にあてないようにします。1分ほどで黒糖が溶けたら湯煎からあげて、
カンパン1袋をダーーッ!!!!と入れて、、、
ここでも振り回します。1分ほど振り回したら全体に黒糖がまぶさる(←方言?)のでそこに白ゴマを入れて出来上がり。本日の作業のほとんどを杉田さんがやりました(笑)。
テリッテリー!!!
食べるだけじゃない!!災害時のライフハック次々と。
(やったー!!実食だー!!)※心の声
と思ったら、浦木さんが新聞紙を持ってきました。
避難所とかのお手洗い用に靴の上から履ける使い捨ての「新聞紙スリッパ」が簡単に作れて便利なの。
と言って新聞紙をパタパタ折りはじめました。
真ん中の線まで折って、
もう一回折って、
裏返して1/3のところで折って、
逆からも折って(この辺りでスリッパっぽい形が顔を出してきました)、
差し込んで、
ひっくり返したらスリッパになっていましたー!!!!「のっぽさん」ならぬ「ウラッぽさん」です。出来た新聞紙スリッパを履いてみました。
うん。靴の上から履けるサイズです。これなら少々汚れたおトイレでも靴を汚さずにすみますね。
(やったー!!いよいよもって実食だー!!)※心の声
と思ってたら、ウラっぽさんまた何やら作りはじめました。
(また牛乳パックだ)※心の声
出来上がったのは、、、
牛乳パックで出来た「お皿とスプーン」でした。なんだか可愛らしいし癒されます。
その後はマウラが負けず嫌いを発揮し
ワタシなんて牛乳パックで帽子作った事あるよ!!(ドヤッ!!)
と自慢。「えー!!!!帽子ー!?!?想像つかないー!!」なんてみんなに驚かれて鼻の穴が膨らみました。
トータル調理時間30分の防災食。出来栄えは?
食器類も出来たのでいよいよ実食です!!ご飯の炊き上がりは、、、と。
どっひゃー!!!おいしそー!!!普段の食事だってこんなに豪華じゃないです。
鍋炊きご飯の宝物「おこげ」も上手に出来てました!!ウラッぽさん特製のお皿に盛り付けて、「いっただきまーす!!!」
蒸しパンもふかふかで素朴で美味しい。お持ち帰りしました。
トータルの調理時間は炊く時間や蒸す時間を含めても30分強。いざ、というときの為に定期的に作ってみるのもおすすめです。
車は機械だけど家族。買い替えの時に家族で記念撮影をしました。
ここで浦木さんに車についてのお話を伺いました。
浦木さんにとって車とはどういう存在ですか?
前に乗っていた車には家族みんなで出かけた思い出がたくさんありました。 子どもの成長と反対にだんだん古くなっていく車。 とうとう買い替え、という時、 最後、車を真ん中にして記念写真を撮りました。 車屋さんが引き取りに来たとき、みんなで泣きながらさよならしましたよ。機械なんだけど家族でした。
ワタシも今の車に乗って18年。手放す時には泣いてしまうんだろうなあ。
「防災」は美味しくて楽しかった!!
本当はちゃんと考えないといけない防災の事。でも、とっても大事だって事はわかっているのだけど、何か機会がないと考える事も忘れてしまうものですよね。
今回取材というチャンスを通して防災について楽しく学べた事、身近なところで教えてくれる人がいる事、私たちはとっても幸運だと思います。本当はこういう知識が役立つ事がない方が良いのだけど、やはり自然相手。「その時」が来た時に、知っているのと知らないのとではきっと心の穏やかさや前を向けるスピードは格段に違ってくるのでしょう。
最近は学校や企業様の講座としてもお呼ばれしているようですので、皆さんも「食の寺子屋 直歩塾(なほじゅく)」で、美味しく楽しく防災について考えてみませんか?
食の寺子屋 直歩塾(なほじゅく)
住所 〒080-0024 北海道帯広市西14条南29丁目1−5
営業時間 予約制(食に関する様々な教室がございます。お気軽にお問い合わせください)
TEL 0155-48-4469・080-5584-8022(浦木)
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