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釧路で囲碁文化の普及に努める尾越九段に “知ってるようで知らない” ゲーム「囲碁」を教わってきた!

2018.5.23

こんにちは! 釧路トヨタの小林です。

いきなりですが皆さん「囲碁」やったことありますか?

あんまりないですよね? でも、やったことやルールは知らなくても、その存在は皆さんご存知かと思います。

最近の囲碁界の話題といえば、井山裕太七冠が28歳にして国民栄誉賞を受賞したことですね。

そこで今回は、知っているようで知らないボードゲーム「囲碁」について学ぶべく、釧路の「囲碁サロン尾越」の尾越一郎九段を取材してきました!

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尾越九段は大分県出身63歳、日本棋院東京本院所属のプロ棋士です!

現在は既に公式戦からは引退されておりますが、囲碁をやられている方なら知らない方はいないほどすごい方で、大臣クラスの政治家の先生にも指導していたほどだそうです!

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小林

現役時代思い出に残っている対局などありますか?

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尾越九段

対局というよりも、プロ試験に受かった時が一番嬉しかったですね。

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小林

囲碁のプロ棋士になるのは、どれくらい大変なことなんですか?

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尾越九段

東京で、年に3人だけです。名古屋、大阪は年に1人ずつですね。

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小林

えっっ!! 3人!!! かなりの狭き門なんですね……。

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尾越九段

そうなんですよ。だから、今も一番嬉しい思い出なんです!


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尾越九段が釧路で「囲碁サロン」を始めたきっかけ

「母親が体調を崩した時に、妻の地元でもある釧路に移住することを決断した」という尾越九段。

約40年間プロとして活動し、その現役生活を「本当に多くのファンの方に助けられ、感謝の気持ちでいっぱいです」と振り返ってくれました。

その後は「日本棋院囲碁普及尾越支部」を設立。囲碁のプロといえば、以前は東京、名古屋、大阪だけにしかおらず、囲碁と地方との関わりが薄いと常々感じていた尾越九段は、「地方の囲碁ファンのために何かしたい!」と考えていたようです。

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「日本棋院囲碁普及尾越支部」と「囲碁サロン尾越」が、地方への「囲碁普及の懸け橋になれば」という熱い気持ちで、子供にも女性にも楽しんでもらえる囲碁の普及活動に取り組んでおられます。

その熱い気持ちが伝わったのか、「囲碁サロン尾越」には、子供たちがたくさん来ています。元気よく「こんにちは!!」という声が飛び交う、気持ちのいい空間ですね。皆あいさつをちゃんとしてくれました!

平日はランドセルを背負ったまま学校帰りに寄ってくる子も多いですが、すぐに囲碁を始められないのが「囲碁サロン尾越」の流儀。そうです、子供たちは、まずは学校の『宿題』を終わらせてからではないと囲碁をすることができないのです。

「『囲碁サロン尾越』には学校の先生やお医者さん、会社の経営者など、毎日様々な人々で賑わっていますが、子供たちの宿題でわからないところは、皆で教えてくれているんですよ」とは、尾越九段の奥様が教えてくれました。

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子供たちはみんな真剣!

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年齢に関係なく、対戦したり教えてもらったり!!

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礼に始まり礼に終わります。

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筆者もプロと一局!!

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まだまだ石を挟むのが下手くそですね……。

《ワールドゲーム》としての囲碁と、その効果

囲碁は《ワールドゲーム》であり、世界大会もあります。世界中のすべてのテーブルゲームの中でも、女性ファンが一番多いゲームなんだそうです。

「囲碁は子供たちの将来にとって凄くいいんです」と尾越九段。子供からお年寄りまで年代を超え、初めて会う人や、海外の人、色々な人と知り合いになることでコミュニケーション能力もついてゆくのだそうです。

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また、黙って真剣に取り組む「集中力」や、盤面に何も置かれてない状態から考えてゆくことで、「想像力」もつくゲームだといわれております。

さらに、囲碁は「右脳を使うゲーム」とされており、右脳を刺激することによって、「判断力の教化」や「ストレス解消」にも効果があると、医学的に実証されているそうです。この辺は我々大人にとっても嬉しいポイントですね!

尾越九段「まず子供たちには囲碁に興味を持ってもらい、楽しいものだということを教えてあげることが大切なんです。勝ったり負けたりを繰り返し、もっと強くなりたいと思ってくる。楽しいと思ってもらえれば子供が子供を呼んで、仲間もいっぱい増えますしね」

現在、ある有名大学の履修科目に囲碁が設定されているそうで、ぜひ釧路の大学の履修科目にも取り入れてほしいと尽力している尾越九段。

今までの「囲碁への感謝」を胸に、囲碁ファンのため、子供たち女性のため、囲碁普及に真剣に取り組んでいる尾越九段。その人間性が反映されているのか、「囲碁サロン尾越」はとてもアットホームな雰囲気で入りやすい空間です。

ともに経営されている尾越九段の奥様も、子供たちにとってはサロンの《お母さん的存在》です。とても優しく、礼儀には厳しく、そんな奥様だからこそ、親御さんたちからの信頼も厚く、安心して子供たちを預けられているんだなと感じました。

「日本棋院囲碁普及尾越支部」には、孝仁会記念病院の齋藤孝次理事長がおり、副支部長として尾越九段とともに釧路への囲碁普及、そして釧路の街おこしの活動をされております。

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まずは一回覗いてみてください!

未経験の子供でも、楽しく簡単に教えてくれるサロンです!!


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【囲碁サロン尾越】
住所:釧路市新橋大通6-2イトーヨーカドー3階
TEL:0154-65-1541
Webサイト:https://www.igosalon-ogoshi946.com/
Facebook:https://www.facebook.com/igo.ogoshi/

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