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帯広の街中にパカパカと非日常な蹄の音が! 世界で唯一の『馬車BAR』は乗客と街を繋ぐアクティビティ。

2019.9.8

DO-Life特派員、マウラです。

ワタクシゴトになりますが、横顔が随分シャープになりました。
以前DO-Lifeで取り上げていただきましたが、マウラは『Japonesque parade(ジャポネスクパレエド)』という、和装事業をしておりまして、

着物でプロフ写真を撮る『Japonesque parade(ジャポネスクパレエド)』でイケてる私に!【前編】
着物でプロフ写真を撮る『Japonesque parade(ジャポネスクパレエド)』でイケてる私に!【後編】

週1で着物を着るようになったところ、なんと4kgも痩せました!!
身も心も引き締まる和装、やってみたい方はフェイスブックhttps://www.facebook.com/japonesqueparade/からご連絡くださいね。

さて本日も十勝在住約44年、フリーランサー歴10年の情報網と人脈、聞き出し力を存分に発揮し、釧路トヨタスタッフさんのおすすめゴトをご紹介します。

帯広の街中を移動するBAR、しかも引いているのは馬! 世界に唯一の馬車BARに乗ってみた

さて。今回は、恐らく世界で帯広にしかない『馬車BAR』のご紹介です。馬車でBAR!? そうなんです。文字通り馬が引くBARなのです!! 想像つきますか? しかも、車や人がわんさかと行き交う帯広の繁華街を走るのです。

実はワタシは6月に、所属している着物愛好家の会でこの馬車BARに乗車しています。その時の様子がこちら。

こちらは1階席。次はぜひノールーフ(屋根無し)の2階席に乗ってみたい!! ということで、友人のタカハシを誘って行ってきました。

 

タカハシ

2階席、楽しみ!!

発着場所は帯広街中のおしゃれホテル&カフェバーの「ヌプカ」さん前。

ここで待っていればいいのかなーと思っていましたが、どうやら受付はヌプカさんのカウンターでするよう。

運行は月・火・金・土の週4回18:00と19:00と20:00発の3便。私たちは19:00台に乗車することに。予約が確実ですが空席があれば飛び込みでも乗車できます。

乗車料金3,000円(税別)の中にはワンドリンクがつくので、乗車前に受付で選びます。

タカハシはヌプカオリジナルクラフトビールを選択。

 

タカハシ

旅のはじまりのビール!!

ワタシは体質的にお酒が飲めないので(←めっちゃ飲めそー、と必ず言われる)

 

マウラ

ぶどうソーダ!!

を飲みたかったのですが、あいにくの品切れ。人生で初の「ノンアルコールビール」をオーダーしました。追加金を払ってドリンクを追加することもできるようです。

受付を済まして席表をもらいます。早い者勝ちなのかな。

1階席は対面のベンチシート12名乗り、2階席は進行方向向き2名ずつ計6名乗りでした。私たちは2階中央席。

そんなこんなで待っていると、向こうの方からパカパカと非日常な蹄の音が聞こえてきました。

18:00台運行の馬車BARが戻ってきたようです。

立派!お客様も楽しそう!! 2度目ではありますがやはりテンションが上がります。

二階席から眺める、帯広の街中の景色は一味違います!

出発前に記念撮影。引いてくれる子は「ムサシコマ」ちゃん。ばんばと言われている馬です。


マウラは4kg痩せたのでちょっと軽いです。よろしくね。

 

コマちゃん

おっけー。

18:00台のお客様と入れ替わりで乗車。

高所恐怖症気味のマウラは及び腰(笑)。乗ってみると想像していたより気持ちいい〜♪

あんまり伝わりませんが、2階席からの景色はこんな感じ。開放的です。

程なくオーダーしたドリンクが運ばれてきました。

運行時間になりました。

 

タカハシ&マウラ

しゅっぱーつ!!

馬車の2階からだと見慣れた帯広の景色が違うものに見えます。

帯広の繁華街は割と元気な方。冬なんかはツルツル路面をヒールのブーツを履いた女性がスタスタ歩いてたりで雪国の人の力強さなんかも感じられたりして。ワタシは帯広の街中が大好きなんです。

お水が出てくるようにあのドリンクが出される、で有名なお店の前も通ります。ワタシは十勝管外の人がきたらここへお連れすることも多いです。

ちょうど木の枝が伸びてる時期だったので油断すると、、、

ズササササーっと頭に葉っぱが当たります。リアルアトラクション。これも屋根なし2階席の醍醐味。

ちょっとしたおつまみもつきます。

全て十勝産のチーズとじゃがいもと枝豆。

シンプルだけど、十勝の食べ物は本当に素材が美味しい。本州の人にも食べてもらいたいな。

自然に人のワが広がる馬車BAR

この日は道新花火大会だったのでビルの向こうにちょっとだけ花火が見えました。

花火の音にもコマちゃんはビクともしません。

前列の席の方とも交流できました。ご本人の了承を得てパチリ。こんな風に1階席も2階席も見知らぬ人同士が交流できるのも馬車BARの楽しみの一つ。

途中トイレタイムも兼ねて北の屋台前に停車します。

ここでもコマちゃんは人気。

あっという間に人が集まってきました。地元の人も観光で来られた人たちもみんな同じ顔でコマちゃんと触れ合います。

馬車BARのお客様は特別にコマちゃんへにんじんをあげることができます。

夏休みで東京から来たという男の子。十勝での特別な体験、楽しんでくれてると嬉しい。

さて、15分ほどの停車を経て再度、、

 

タカハシ&マウラ

しゅっぱーつ!!

ここでこの馬車BARの発案者で運営をされている永田さんが馬車BARについてや、ばんえい競馬の説明をしに来てくれます。

十勝が舞台のドラマを例に、昔は馬が人々の交通手段であったことや、

 

永田さん

ばんえい競馬場には何頭の馬がいるでしょう!!

なんて、楽しくクイズ形式で馬についてのお話をしてくれます。ネタバレになるので答えは書きません。多分誰も当てられない。。。(←ヒントです)

馭者さんとムサシコマちゃんの強い結びつきのお話も聞けました。ハンドルのない馬車は馭者さんの手綱さばきだけを頼りにコマちゃんが右へ左へ微妙な加減で移動します。これも何年もお世話をしてきた馭者さんとコマちゃんの信頼関係があってこそ。

約1時間弱で帯広繁華街馬車BARの旅は終わりです。

世界で唯一のばんえい競馬がある帯広の街中に、馬が当たり前にパカパカ走る光景を作ってみたかった

お仕事終わりに永田さんにお話を伺いました。実はマウラはこの馬車BARのアイデアが出た瞬間に立ち会っていて『馬車BAR』の名付け親なのです(←全く知られていませんが)。

 

マウラ

改めて、馬車BARをやろうと思った経緯を読者のみなさんに教えてください。

永田さん

20年ほど前に東京から十勝に移住してきました。住んでるうちにどんどん十勝が好きになって。5年くらい前から「自分で見つけた新しい十勝の魅力を伝える仕事」がしたいと思っていたんです。

永田さん

世界で唯一のユニークな競馬「ばんえい競馬」や帯広にしかいない馬の存在が埋もれていることに気づき、それらを知ってもらいたいという想いと、ばんばなら世界で唯一のプログラムができるんじゃないかと思ったんです。

マウラ

最初は「空港から帯広まで馬車でお客様を移動させる」とか言って、「そんな長時間乗ってられない!!」ってワタシにバサっと斬られましたね(笑)。

永田さん

(笑)それでも懲りずに馬車で何かやりたいと言い続けていたときに参加した観光系の集まりで、参加者の一人が「外国に馬がひくBARがありましたよ」って教えてくれて、そこにいる全員が「それ面白いねー!!」と盛り上がって。その場でマウラさんが「馬車BARいいねー!!」と言ったのが馬車BARの始まり。

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永田さん

結局その人が見たのは馬ではなく自転車でひくBARだった、見間違いだった、というオチがあったんだけど、そのあとネットで調べてみても「馬がひくBAR」は出てこない、ということが判明して。あー。これは世界で唯一だな、たくさんの人に喜んでもらえるな、と確信しました。

マウラ

ぜひ帯広の街中で走らせて、ってお願いしたのもマウラでしたね。ワタシが単に街中が好きだって理由だったんですけど(笑)

永田さん

でもそれは僕も賛同していました。世界で唯一のばんえい競馬がある帯広の街中に、馬が当たり前にパカパカ走る光景を作ってみたかったんです。実際やってみると狙い通り、たった一頭の馬が馬車を引きながら登場するだけで帯広の街中の風景が劇的に変わりましたよね。

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永田さん

馬車を見つけると皆笑顔になり、通りの人と馬車の乗客が手を振り合い。乗客とその数十倍の街の人々がつむぎ合える、そんなプログラムだと思っています。

本州から友人知人親族が来勝された際には必ず乗ってくださるお客様もいるそう。「BAR」と名付けられているけど、もちろんご家族やお子様も楽しめます。

 

永田さん

馬車BARの主役はあくまで馬のムサシコマなので、人々とムサシコマの出会いが最高のものになって、やがてはムサシコマが帯広街中のシンボルになるように願っています。

ラリージャパンでスタッフを勤めた事があるんです。

ここで永田さんに車についてのエピソードをお聞きしました。

永田さん

2004年から2007年まで十勝で開催されたモータースポーツの世界選手権「ラリージャパン」でスタッフを勤めていました。来年再び日本開催されるとの噂を聞き、実現するといいなと思っています。トヨタさんチームも好調と聞きますし。

馬車BARの2階席は五感を使うアクティビティ。ぜひ十勝の四季を感じてください。

さて。2度目の乗車でしたが、落ち着いて時を過ごせる1階席に対して2階席は通りの人々の反応や、十勝で暮らす人たちの営みが肌に伝わってきて五感を使うアクティビティでした。

 

タハカシ

これは絶対極寒の冬にも2階席に乗ってみたい!!

マウラ

イルミネーションとかキレイだろうねー!!春夏秋冬で乗ってみたい!!

馬車BARの2階席が気に入った二人は、冬に三たびの乗車決定です!!という事で

【調査結果】馬車BARは何度乗っても楽しかったです!!

下車後は北の屋台でご飯を食べて、街中活性に貢献しました。

馬車BAR
住所 北海道帯広市西2条南10丁目20-3(ホテルヌプカ受付)


料金 3,000円(ワンドリンク付き)
運行日 月、火、金、土曜日
運行時間 18:00〜、19:00〜、20:00〜計3回
ご予約 https://bashabar.com/

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