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新しい本や人との出会いをプロデュースする『読書普及協会チーム釧路』代表の山本さんのお話【前編】

2019.11.16

こんにちは! 鳥取マイカーセンターの小場です。

今回は、釧路で読書の普及に取り組む『読書普及協会チーム釧路』代表の山本 浩史さんと、小学校教師として活躍されている奥様の歩美さんにインタビュー。前半では立ち上げのエピソードや活動への思いについて、後半では子どもの読み聞かせにおすすめの本を年齢別にご紹介いただきました!

読書普及協会チーム釧路とは?

『読書普及協会チーム釧路』は、イベントなどを通して読書普及活動を行うNPO法人 読書普及協会の釧路支部に当たる団体です。

2012年の立ち上げ後は、毎月第一水曜日に実施されている『くしろ・ゆるゆる読書会』を始め、FMくしろで毎月最終木曜日に放送されている『ラジオで本゜(ポン) ~ほん(本)との出会い~』への出演など、読書に親しむためのさまざまな活動を行っています。

 

小場

読書会ではどんなことをされているのですか?

山本(浩)

参加者がそれぞれ一冊本を持ち寄り、みんなの前で10分程度、その内容や紹介理由、どんなところが面白いかについて話をします。みんなと言ってもグループに分かれるので、だいたい6〜7人くらいがテーブルを囲んで、それぞれの本について話すというイメージです。

『読書普及協会チーム釧路』活動の様子

 

小場

じ、実は私、最近ほとんど本を読んでないんですけど…。それだと参加は難しいですかね…

山本(浩)

そんなことはありませんよ。もともと、普段なかなか読書の時間を取れない人に、本と触れ合う機会を持ってほしいと始めたものです。紹介する本はマンガでもビジネス書でも絵本でもいいんです。ジャンルは問いません。写真集を紹介された方もいらっしゃいましたね。

小場

そうなんですか!

山本(浩)

さらに言えば、まだ読んでいない本や読みかけの本でも大丈夫です。その場合は「なぜこの本を買おうと思ったのか」などを話していただいています。

小場

それなら私も参加できそうです!

山本(歩)

開始時間が遅いので難しい部分もあると思いますが「時間がない」という意味では、子育て中の方にもそういった思いを持っている方は多いのではないかなと思います。時間が許すのであれば、そういう方にもぜひご参加いただければうれしいですね。

参加は会員以外の方もOK、お子さまと一緒に参加できます。初回は無料で、毎回平均して15〜20名ほど参加されているそうです。初回のみ、どうしても本が見つからなかった場合は手ぶらで伺ってもいいそうですよ。

年齢層も10代から70代まで幅広いそうで、普段出会えないような人たちに出会えることも魅力なんだとか。なんだか楽しそう!

「喜多川さんに会いたい! 」その思いが立ち上げ動機に

 

小場

立ち上げは山本さんお一人で?

山本(浩)

そうです。でも、実はもともと読書って好きじゃなかったんですよね。

そんな山本さんを読書の世界に引き込んだのは、ある本との出会いだったそうです。それが『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』という書籍。

偶然この本を開いた山本さんは、生涯で初めて本の内容に感動して泣いたのだそう。そのときに「作者の喜多川 泰さんに会ってみたい」という強い思いに駆られたそうです。

色々調べてみたところ、NPO法人 読書普及協会の会員であることが分かります。一筋縄では会えないだろうと思った山本さんは、自身も会員になることを決めたそうです。

そこで出会ったのが、現在会長を務める清水 克衛さん。『本のソムリエ』とも呼ばれている人で、テレビや雑誌などのメディアで活躍されているすごい人なんですって!

 

山本(浩)

清水さんとお話させてもらったのですが、とても面白くて! 私も本の世界に少しずつ引き込まれていきました。

また清水さんと話すうちに、会員が全国にいること、また札幌では読書会を行っていることなどを知り、何度か足を運んだそうです。こうして読書普及協会の活動に参加するうち、ご自身も「釧路にも普及協会の団体を作りたい」と思うように。

こうして2012年、山本さんお一人で読書普及協会チーム釧路を旗揚げされました。

読書会が新たな出会いの場に

2019年で7年目を迎える『読書普及協会チーム釧路』。毎回さまざまな方が参加されているそうです。

 

小場

どんな方が参加されているんですか?

山本(浩)

毎回参加者は変わりますが、地元の方だけでなく転勤族の方も多いですね。交流の場を求めてやってこられる方は少なくないです。

 

小場

確かに、地元なら友だちがいるかもしれませんが、転勤族の方だと全く知り合いがいないという人もいらっしゃいますもんね。

山本(浩)

中には、ここでの出会いがきっかけで転職したという方もいらっしゃいましたね。

小場

転職ですか! 人生の転機ですね!

山本(浩)

私が知っている参加者同士のつながりはほんの一部です。実際はもっといろいろな出会いがあるのだと思います。そういう機会になっていることはうれしいですね。あと、本が好きな人からは「本について語れる場所がなかったのでうれしい」と喜んでいただいています。

小場

本について話す場ってあまりないですよね。

山本(浩)

そうなんですよね。あと、これは絶対読まない本ってありませんか? 食わず嫌いと言うか、傾向的なものというか。

小場

あります! これは絶対買わないぞっていう。

山本(浩)

そういう、自分では絶対選ばない本の話が聞けるっていうのも、参加のメリットですね。10分も話を聞いていると、自分も読んだ気になれるんです。「意外と自分に合いそうだな」とか「興味が湧いた」って思うこともあって、実際に買ってみるという。人と本どちらの出会いの機会もあるというのは、この会ならではだと思います。

新たな本、そして人との出会いの場となっている『くしろ・ゆるゆる読書会』。私も参加してみたくなりました! 読書の習慣がある人はもちろん、なかなか本を読む機会のない方も、ぜひ参加してみてはいかがでしょう?

次回は子どもの読み聞かせにおすすめの本を年齢別にご紹介します!

※子どもの読み聞かせにおすすめの本についての記事はこちら


読書普及協会チーム釧路の活動はこちら

「くしろ・ゆるゆる読書会」
活動日程:毎月第一水曜日 19:00〜
場所:わっと会議室(変更の場合あり)
参加料:初回 無料、2回目以降 200円
HP:https://ameblo.jp/yomoukushiro/
お問い合わせ方法:メール・TEL・Facebook・専用申込みフォームの中からお選びください。
メール:yomoukushiro@gmail.com
TEL:090-7188-1456
Facebook:https://www.facebook.com/yomoukushiro/
申し込みフォーム:https://bit.ly/2M212bP

<読書普及協会チーム釧路>★3つで判定!釧路トヨタ社員の評価はこちら!

 子どもと一緒に楽しめる  ★★
 難易度  ★★★(カンタン)
 参加しやすさ  ★★

 

小場

夜なので、お子さんがいらっしゃるご家庭は参加しづらいかもしれませんが、子連れでも参加OKとのこと。初回は本を持っていかなくてもいいということで、参加しやすいと思います。もし時間が許せばぜひ!

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