ご無沙汰していました、鳥取マイカーセンターの小場です！
釧路は珍しく、まだ少し暑い日がありますが、もうすぐまたさむ〜い季節がやってきます…私は釧路出身ですが、毛布を離したくない寒がり女なので、冬がツライです（笑）
そんな私のもこっとした姿を自分で想像して、ふと頭をよぎったのが『羊』です！
羊って毛がもこもこで、とってもかわいいイメージですが、暖かくなる時期はどうしてるだろう…ふとそんな話を本社の石久保に話したところ、「いやいや小場さん、刈るに決まってるじゃないですか」とさらっと返されました(;_;)
でも、なんで刈るんでしょう？ 人間がいろいろ使うため？ 以前オーストラリアに、毛がモッコモコの巨大羊が現れてニュースになりましたが、牧場の羊も放っておくと、あんなふうになっちゃうんでしょうか？
あと、実際にどんなふうに刈るのかって、テレビでしか見たことないんですよね…あのもこもこがどんなふうに丸刈りにされていくんでしょう…結構難しそうだけど…。
そこで白糠町にある『茶路めん羊牧場』さんに取材し、羊に関するさまざまな疑問をぶつけてみました！
茶路めん羊牧場とは？
茶路めん羊牧場さんは30年前、代表取締役である武藤 浩史（むとう こうじ）さんの手によって作られました。
武藤さんは京都ご出身。帯広畜産大学を卒業後、一人で白糠に来て35頭の羊と共に牧場を始められたそうです。しかし、当時羊はマイナーな動物だったそうで、誰も買い手が現れなかったのだとか。そのため羊を丸焼きにするための仕事道具を担ぎ、全国へ飛び回って行っていたっそうです。
それでも稼げるのは羊のエサ分程度…住む場所はもちろん、食べるためのお金まで稼ぐことはできず、夜は羊の畜舎で寝泊まりをして、朝には羊の鳴き声とともに起きるという生活をされていたそうです。
しかし今では700～800頭もの羊を抱える大牧場として、羊の飼育から加工、販売まで幅広くビジネスを展開されています。ここまで行っている牧場は、全国的に見てもまれなんだそうです。隣には羊料理が楽しめるレストランまであるんです！ すごい！
こちらで飼われている羊の大半を占めるのは、日本で一番多い「サフォーク種」。顔や足の色が黒く、毛の色はベージュ色の羊です。
毛を刈る前に…羊のことを勉強！
毛刈りをさせていただく前に、まずは疑問に思っていたことを伺ってみました。
なぜ羊は毛を刈るんですか？
羊は犬や猫のように毛が生え変わらないので、人が刈ってあげないといけない動物です。小場さんがお話されていたオーストラリアの羊は、推定7〜8年ほど毛を刈られていなかったので、自分の毛の重みで動けなくなっていたそうです。
また人間が使うためにも毛を刈ります。羊と人間、両方のために毛刈りはあるんですね。
毛を刈る時期って決まってるんですか？
一年に一度、春に刈ります。夏への暑さ対策というのもあるんですが、真夏の日に刈ると、日光が直接肌に当たるため、熱中症になってしまうんです。日差しから肌を守るためにも、夏に程よい長さになる春に刈っています。
ちなみに親羊になると羊は年に一度、冬に子どもを生むのですが、出産が近づくと毛は細くなるそうです。その場合、春に毛を刈っても、冬の間に伸びた真ん中部分の毛だけ弱くなってしまうんだそう。なので親羊は出産後、放牧前に毛を刈ってしまうそうです。
毛を刈るために何を使うんですか？
バリカンを使います。
ただ、刃物なので皮膚を傷つけてしまうことも。羊の毛は皮膚とギリギリのところまで刈らないといけないんですが、足を曲げてしまうと人間と同じように皮膚にシワができてしまい、そこを刈ってしまうと切れてしまうことがあるんです。そのため、毛を刈る際は足を持ち、伸ばしながら刈ることがコツです！！
牧場には700〜800頭も羊がいるんですよね？すごく時間がかかるんじゃないですか？
羊一頭を刈るのにかかる時間は大体5分ほどだと思いますが…その時期になると流れ作業のように一斉に刈ってしまうので、正確な時間はわからないですね。
ちなみに、茶路めん羊牧場で毛を刈れる羊は約500〜600頭ですが、現在外で働いている従業員は3名です。
羊の毛刈りは必要な作業だったんですね。
…とここで、茶路めん羊牧場さんから「羊の毛刈りをやってみますか？」とのお誘いが！ぜひ！ということで、私と石久保の二人で、羊の毛刈り体験をさせていただくことになりました！
その様子は次回ご紹介します。果たして無事に終わるのでしょうか…。
【有限会社 茶路めん羊牧場】
住所：白糠郡白糠町茶路基線88-1
TEL：01547-2-4623
FAX：01547-2-3546
WEB：http://charomen.com/
